ジェダイが行くドールズフロントライン   作:ウエストモール

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口調がよく分からん


ジェダイと人形 part1

 

「ヒィィィィッ!」

 

 ゴーストタウンの中を、1人の少女・・・否、人形が叫び声を上げながら逃げ回っていた。それは、ロシア帽を被った金髪の人形。彼女はPPSh-41という名のSMGの戦術人形であった。

 

 私はPPSh-41。私が所属していたグリフィンの部隊は鉄血に占領された旧S66地区の奪還に派遣されていたのですが、鉄血のハイエンドモデルによって私を残して全滅してしまいました。

 

 そのハイエンドモデルは自ら手を下す必要性を感じなかったのか、配下の人形を大量に差し向けてきました。そして、今は逃げ回っている最中です。

 

 しかし、逃げるのもここまでみたいです。挟み撃ちされちゃって、逃げる場所がありません。強いて言うなら、近くの廃墟に逃げ込むという選択肢はあります。

 

 私、覚悟を決めます!廃墟に逃げ込んで籠城戦です!最後は、怖いけど手榴弾で自爆するしかないのでしょうか…

 

 私は鉄血に一矢報いることを胸に、廃墟へ飛び込みました。しかし、そこにはローブを着た人間の男がいました。やらかしました!守るべき人間を巻き込んじゃった!

 

 やがて、鉄血の人形達が押し入ってきました。私は人間を守るために得物のPPSh-41を敵に対して構え、引き金を引きました。そのまま数体を倒していくのですが…

 

カチッ!カチッ!

 

「ここで弾切れですかぁ?!」

 

 弾倉はあれで最後だったみたい。こうなったら死なば諸共です!ウ、ウラー!

 

 私は最後の手榴弾を取り出そうとしました。しかし、気付いた時にはさっきのローブの人が私の横を通り過ぎていて、私を守るように立っていました。

 

「ここからは私に任せてほしい」

 

 その人は取り出した2本の筒のようなものから青い光の刃を展開すると、鉄血の人形達と対峙しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 私はいくつかのゴーストタウンを巡ったのだが、何回もバトルドロイド・・・ではなく自律人形と呼ばれる存在に襲われた。

 

 ちなみに、自律人形と呼ばれる存在であることを知ったのは、いくつかの廃墟で見つけたこの星の新聞や雑誌を見たからだ。ハイ・ギャラクティックに酷似した表記(アルファベット)で書いてあるものがあって助かった。

 

 そして、とある廃墟の中で休憩していたところ、近くで激しい銃声が聞こえてきた。近くに敵が来たことを悟った私は移動しようとしたのだが、そこに生命反応のない少女・・・おそらく自律人形が飛び込んできた。

 

 たいそう慌てた様子であり、先ほどの銃声は彼女の追っ手によるものだったのだろう。案の定、廃墟の中に紫色の自律人形が多数、雪崩れ込んできた。

 

 彼女は実体弾武器による銃撃で何体か倒していくが、すぐに弾切れになってしまっていた。

 

この星についての情報源になるかもしれないという下心もあったが、困っている者を見捨てる訳にはいかないということもあり、私は彼女と紫色の集団の間に割って入ると、2本のライトセイバーを起動させた。

 

 サイモンはまず、ライトセイバーを連結してダブルブレードにすると、通路を埋め尽くすリッパーの集団に向けて投擲する。

 

 高速回転して壁に傷を刻みながら飛んでいったダブル=ブレード・ライトセイバーは、その軌道上にいたリッパー達を切り裂いた後、前方へと跳躍したサイモンの手の中にブーメランの如く戻っていく。

 

 ライトセイバーをキャッチしたサイモンは、入ってきたガードを着地しながらその盾ごと串刺しにすると、後続の集団をフォースプッシュで一気に破壊した。

 

 

 

 

 

「あ、あの・・・・助かりました。私はペーペーシャ(PPSh-41)といいます」

 

 残敵を掃討した後、金髪の少女は私に話しかけてきた。あぁそうだ、戦いの最中は忘れていたが、情報を得る目的で彼女を助けることにしたのだった。

 

「ペーペーシャか。私はサイモン、サイモン・ウェストだ。少し君に頼みがあるのだが、大丈夫か?」

 

「ええ、助けてもらった恩もあるので、私に可能なことなら・・・」

 

「それならよかった。その頼みなんだが、私は遭難してしまってね、この星の文明のことを知っている限りで教えて欲しい」

 

「この星?」

 

 この反応を見るに、この星の宇宙進出はそこまで進んでいないらしい。もっとも、この星の知覚種族自体が滅んでいる可能性があるのだが。

 

「もしかしてサイモンさんって宇宙から来たんですか?」

 

「そうだ、私は宇宙から来た」

 

「でも、宇宙だなんてまさかそんなわけないですよね・・・って、えぇぇ?!」

 

 

 

 その後、私は銀河共和国の歴史を知っている範囲でペーペーシャに話した。彼女は頭がパンクしそうになりながらも、私の話を熱心に聞いてくれた。そして、今度は彼女がこの星の文明について話す番になる。

 

 概要をまとめておこう。この星、地球ではとある遺跡の爆発によって崩壊液と呼ばれる危険な液体の粒子が惑星中に降り注ぎ、地球の大部分が汚染された。その結果、居住可能な土地が少なくなるだけでなく、人口の減少による労働者不足に陥った。

 

 労働者の減少を補うために生み出されたのが、自律人形というドロイドのような存在だ。なお、ペーペーシャのような戦闘用の人形は戦術人形と呼ばれているらしい。

 

 問題になっている崩壊液だが、高濃度のものは触れた物体を分子レベルで崩壊させるのだとか。逆に低濃度であると、人体を銃弾も弾くような異形に変貌させてしまい、見境なく暴れまわる。そして、その症状および発症者はE.L.I.Dと呼ばれている。

 

 その後、各国の対立によって惑星全体を巻き込んだ戦争に突入、すでに崩壊液によって汚染されているにも関わらずに核兵器が大量に使用されたことで、居住可能な土地はさらに減少した。戦争の影響で各国は衰退、重要な都市以外の運営は企業に委託するほどになったらしい。

 

 戦争の後、自律人形のシェアを二分している企業の片割れ、鉄血工造において事件が起こった。それは、鉄血工造で開発された人工知能であるエリザが暴走、鉄血製の戦術人形を操って人類に対して攻撃を開始したという出来事だ。無論、鉄血工造の社員は全て殺された。

 

 軍隊はE.L.I.Dへの対処に追われているために対鉄血に戦力を割くことができず、対応したのは民間軍事会社だった。その中でも特に大手であるのがペーペーシャも所属するグリフィンという組織だ。他の会社とは異なり、戦術人形が部隊の主力となっている。まるで、独立星系連合のドロイド軍のようだ。

 

 それにしても崩壊液か・・・古代のシス卿が作っていてもおかしくない代物だ。もしかしたら、この地球にある遺跡の中に、シスの寺院があるのだろうか?可能性はゼロではなさそうだ。いつか、遺跡を調べることも検討しておこう。

 

「サイモンさん、私の説明は大丈夫でしたか?」

 

「大丈夫だ。大体分かった」

 

 とは言っても、あくまでも概要だけだ。もう少し詳しい情報を知るためには、人間のいる場所に行く必要がある。

 

「ペーペーシャ、もし良かったら共に行動しないか?君は弾薬が切れているようだし、私は人間のいる所に行きたいが、この星の地理を全く知らない」

 

「サイモンさんと一緒にですか?あなたのような強い人が一緒に来てくれるなら安心です。しかし、私なんかでいいんですか?」

 

「問題ない。君と私が出会ったのは、きっとフォースが導いてくれたからなのだろう。それに、縁は大切にした方がいい」

 

 2人の出会いはフォースによる導きか、それとも偶然か。即席で組まれたジェダイと戦術人形のコンビは、グリフィンの支配する領域へと向けて歩みだした。





ペーペーシャ可愛いよね
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