ジェダイが行くドールズフロントライン   作:ウエストモール

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こりゃリメイク必須だわ


新たなる仲間

 

 グリフィンによって保護され、ペーシャの所属しているS65地区の基地に移動した私は、その基地の指揮官と面会した。

 

 赤い服に身を包んでいる戦術指揮官は、私が鉄血のハイエンドモデルを無力化して連れて来たことに大層驚いていた。私からしてみれば、あのスケアクロウという鉄血人形はそこまで脅威ではなく、クローン戦争でブラスターの雨の中を潜り抜けてきた歴戦のジェダイであれば、十分対処できるだろう。

 

 私は、グリフィンの創設者であるクルーガー氏が私を探していることを伝えられた。どうやら、彼らの偵察機が戦いの様子を撮影していたらしく、私をグリフィンに引き込みたいとのこと。

 

 この星にはジェダイオーダーも共和国もなく、バックアップしてくれるような組織もない。後ろ楯は欲しいが、この力を悪用されたくはない。

 

 グリフィンは、この星の人々を鉄血から守る最後の盾であると聞く。人々を守るために鉄血と戦っている以上、非道なことをするようには思えない。ここは、グリフィンに所属するのも手だろう。私は、クルーガー氏に会うことにした。

 

 

 

 

 

 翌日、基地の着陸パッドに案内された私は、グリフィン本部行きのヘリコプターに乗り込もうとしていた。そこへ、ペーシャが私を見送りに来た。

 

「サイモンさん、また会えますか?」

 

「きっと、また会えるさ。フォースが私達を導いてくれる限りはね」

 

 そう言った私はペーシャと握手した後、ヘリコプターの座席に乗り込む。

 

「ペーシャ、フォースと共にあらんことを(May the Force be with you)

 

「え?」

 

「ジェダイの口癖のようなものだ。あまり気にしないで欲しい」

 

 そして、搭乗員によって扉が閉められると、ヘリコプターのプロペラの回転数がどんどん上がっていき、ついには機体が上昇していく。下を見てみれば、ペーシャや指揮官、その他の人形達がこちらに手を振っていた。

 

「サイモンさん、フォースと共にあらんことを」

 

 基地から無事に飛び去っていくヘリコプターを目で追いながら、ペーペーシャは覚えたばかりのジェダイの口癖を呟いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 あれから2週間と1日が経過し、私はグリフィンに所属する戦術指揮官の資格を得た。

 

 あの日、グリフィンの最高責任者であるクルーガー氏と会談し、私の世界の話などをした。クルーガー氏は特に、戦争やフォースに関する話に注目していた。

 

 その際、フォースという存在の証明としてテレキネシスを実演し、たまたま近くにいた戦術人形の少女、スコーピオンを浮遊させている。

 

 クルーガー氏はその後、部隊を率いた経験があるということで、私を戦術指揮官として勧誘してきた。こんなに怪しい者を引き込むなんて問題しかなさそうなのだが、グリフィンはいつも人手不足らしく、使える人材は吸収しておきたいとのこと。

 

 とりあえず、2週間かけて戦術人形を指揮する戦術指揮官としての基本的な教育を受けることになったわけだ。そして、最初に言ったとおり無事に指揮官としての教育を終了したのだが、その直後にクルーガー氏が現れた。

 

「サイモン、少しいいだろうか?」

 

「はい、構いませんが」

 

「実は、1週間前に謎の戦術人形が2体現れた」

 

 謎の戦術人形?どうしてその話を私に?

 

「彼女達はそれぞれ、DC-17ハンドブラスター、Z-6回転式ブラスター砲と名乗っていて、銀河共和国という言葉をよく言っていた」

 

「銀河共和国・・・なるほど、それで私に?」

 

 DC-17にZ-6、どちらも共和国グランドアーミーの武器だったはずだ。そういえば、戦術人形には武器の記憶がある程度入っているらしい。その2人に聞けば、クローントルーパーの裏切りについて何か分かるかもしれない。

 

「是非、彼らに会わせてほしい」

 

「あぁ、私としても会わせるつもりだ」

 

 サイモンは2人がいるという応接室の前に移動した。扉を開けると、中にはフェイズⅡクローントルーパーアーマーを身につけた2人の少女が椅子に座っている。2人はジェダイが入ってきたことに気付き、驚きの表情を浮かべて立ち上がると、金髪のツインテールの方がこう言った。

 

「お待ちしておりました、将軍!」

 

「ええと、君達は?」

 

「はっ、申し遅れました。DC-17ハンドブラスターと申します。ご命令を将軍、私はいつでも戦えます」

 

 DC-17と名乗る小柄な金髪の少女は、青くペイントされた後期型のARCトルーパーのアーマーを身に付けていた。

 

「俺はZ-6回転式ブラスター砲。将軍、火力が欲しいときはこの俺に任せてくれ」

 

 一方、Z-6と名乗る赤髪のショートヘアーの少女は、赤くペイントされたフェイズⅡアーマーを身に付けていたが、頭には黒いバイザーを装着しており、腰にはカーマを装備していた。

 

「サイモン、君には彼らを率いてもらいたい。彼らのような人形がさらに現れたときは、すぐに連絡させてもらう」

 

「わかりました」

 

「まあ、しばらく2人とお話でもしておいてくれ」

 

 クルーガーはそのまま部屋を出ていく。部屋には、サイモンとDC-17、Z-6の3人が残された。

 

「君達に聞きたいことがある。君達は、クローントルーパーが何故ジェダイを裏切ったのか知っているか?」

 

 その質問を聞いたとたんに、2人の顔は暗くなり、俯いてしまった。

 

「すまない、悪いことを聞いてしまった。今のは忘れてくれ」

 

「いえ、構いません。将軍、実は私達にも分からないのです。覚えていることは、ジェダイを殺すのに使われたという記憶だけです」

 

 そうか、詳しいことは彼らにも分からないか。こちらにクローントルーパーでも流れ着かない限り、真実を知ることはできなそうだ。とりあえず、今は彼らを歓迎することにしよう。

 

「2人とも、君達は今度から私の部下として鉄血人形というブリキ擬きと戦うことになる。準備はできているな?」

 

「イエッサー!将軍、私達の力を存分にお使いください」

 

「もちろんだぜ、将軍」

 

「あぁそうだ、できれば私のことは将軍ではなく指揮官と呼んでくれ。ここは共和国ではなくグリフィンだからな」

 

「「イエッサー!」」

 

 こうして、私には同じ世界出身の仲間が2人できた。おそらく、この後からも戦術人形化したブラスターが現れることになるだろう。





ARCトルーパーアーマー好き

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