目的地につくと他の高校生たちの後ろについてこの地に降り立った。
東京都高度育成高等学校。今日から俺が通うことになる学校だ。
桜咲く校門の前で一句
コマチエル やっぱり会いたい トツカエル
トツカエルって誰だよ急に頭に浮かんだけどきっといい人だ(会えません)
少し前を美男美女が言い合いをしながら歩いている。くっ、教室に入る前から仲良くなるとはなんというコミュ力。羨ましくなんかないんだからね。
「はっはっは青春を謳歌できていないようだねえ捻デレボーイ」
「高、……高円寺に言われたくねえよ」
「私のことは六助と呼んでくれたまえ。私は君のことを買っているのさ」
いきなり名前で呼ばせるとか友達かと思っちゃうだろ。おかしい目から汗が…
「それより、さっきの慈善活動ガールのことをどう思ったかね」
なんだ急に意味深なことを言ってきたぞ。てか結局興味は俺じゃないんですね。
「笑顔が板についていたとでも言えばいいのか。誰にでも優しくするタイプの人間だろ」
「それだけではないと思うがね」
「てゆーかなんで俺にそんなに話しかけてくるんだ」
「ただの私の気まぐれだよ」
まあ私の脇役として頑張りたまえと言いながら校舎に入っていった。
このまま入学式まで外にいてもいいと思ったが、そんなことをしたら小町に嫌われてしまう
そう、今日から俺はは中学までの黒歴史は関係ないNEWヒッキーだぜっ!
結局引きこもりなのは変わらねえじゃねえか、3年間小町がいない分余計に外出しないぞ、俺
前向きな(建前)後ろ向き(本音)で教室の戸を引くと、そこに広がるのはリアリアリア。
ゆっくり逆再生し、回れ右。
小町、おにいちゃん頑張ったよ。このまま学校中の自販機をあさり、マッカンを探そうとしたら、
ピクンピクン
ボッチセンサー(アホ毛)が反応する。
俺の高性能ダウジングを舐めんなよ、とあれはバスで見かけた美男美女の片割れじゃないか。
太った少年に話しかけようとして・・・失敗した。
こ、これはN・A・K・A・M・A!
分かる分かるぞその気持ち、話しかけようとするふりで自分をごまかそうとするんだよな。そして結局一歩遅かっただけだと言い訳をし、枕に顔をうずめて足をバタバタさせ、小町に「うるさいっ」と言われるまでがルーティーン、俺の尻にキックで1ポイントだ。
ボッチの気持ちはボッチがよく知る、
「お、おはようございます」
「おはよう、敬語じゃなくてもいいぞ。俺は綾小路清隆だ、よろしく」
「比企谷八幡、よろしく」
俺より話せるじゃないか、ここは会話の主導権を譲ってやらんでもない。