捻デレボッチ主義の教室へ   作:松陰スミス

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26話:交通事故の3件に1件はもらい事故らしいですが比企谷保険はおりません

放課後になると綾小路と佐倉、堀北が目撃者の件で茶柱先生に話を付けに行っていた。

 

 

え、なんで俺はついていかないのかって?馬鹿言ってんじゃないよ、呼ばれなかったんだよ。神様、ステルスヒッキーはオートスキルなんでしょうか?解除がしたいです(泣)

 

 

そんな俺は何をしているのかというと、

 

 

「はっはっは、捻デレボーイも飲みたまえ。ここの紅茶は私が淹れたものほどではないとはいえ、なかなかの出来栄えだよ」

 

 

この超絶ナルシスト自由人に拉致されている。この前、こいつが普段放課後なにをしているか聞いたら、筋トレか女子との会合らしい。ちなみに最近は金欠気味でそれが読書に置き換わりつつあるということだ。この調子で卒業まで一人で完結する趣味にいそしんでほしいものだ。ぜひとも金輪際あの動物園(女子会)に放り込むのはやめていただきたい。

 

 

こっちは一匹の猛獣(櫛田)を扱ってんだから。非常に扱いが難しいうえにあと3年の付き合いがある。野に放ったら在来種を食い尽くすぞ。

 

 

まあ、何が言いたいのかというと今日のこのティータイムは俺に対する特別待遇らしい、なんとも上から目線なことで。「へい、ウエイトレス。これは君が淹れたのかね、なかなかうまいがまだ雑味が感じられるねえ。こんど淹れ方をレクチャーしてあげよう」すっと連絡先を手渡す……じゃねえよ。店員さん完全にひいてんじゃねえか。

 

 

「う~ん、これはくる気配がないねえ。捻デレボーイも向上心をなくしてはいけないよ」

 

 

「さいですか。それで今日は何で呼び出したんだ?」

 

 

「フレンドとカフェに行くのに理由がいるのかい?しいて言えば、来月もらえるポイントの前祝いといったことかね」

 

 

友達、なんていい響きなんだ。今すぐ小町にメールを……送れないんでした。それにこの変人を友人として小町に紹介するのはいかんともしがたい。

 

 

「まだ、ポイントが入ってくると決まったわけではないぞ」

 

 

「はっはっは、私の目はごまかせないよ。捻デレボーイと綾小路ボーイがなにかしていることはお見通しなのだよ」

 

 

「今回はメインは綾小路で、俺は保険だ」

 

 

「その割には力を入れているようだが?」

 

 

「比企谷損保は手厚いサポートに定評があるんだよ」

 

 

なんなら補償しすぎて赤字まである。小町が食べたプリンを「お兄ちゃん、小町のプリンなくなってるじゃん」とか言われて買ってくるまでがワンセット。

 

 

「なら、今度は2年生のレディたちとのランチも来てくれるかい」

 

 

「それはちょっと」

 

 

もはやそれは関係ないだろ。

 

 

「ははは、捻デレボーイはレディーからの評判がいいようだよ。なんでもただ者ではない雰囲気を感じるのだとか」

 

 

「いやそれぼっちオーラ出してるだけだから。もしくは目が異常に腐ってるとか」

 

 

いやこれどっちも同じだわ。猪狩先輩も『最近寂しいな~』とかいうメール送ってくるし、挨拶されただけで惚れちゃう俺からするとメールは心臓が止まるぞ。

 

 

気が付いたら陽気に笑い紅茶を飲んでいた高円寺が急に神妙な顔つきをしていた。

 

 

「仔犬ガールのことは頼んだよ。保証が手厚いんだろう?」

 

 

「まあ、気が向いたらな」

 

 

さっき、見た佐倉はなんか覚悟を決めた表情していた。それも無理して強がっている感じのやつだ。

 

 

俺だって小町に無理矢理トマトを食べさせられるとあんな顔になる。そんなときにはマッカンでグイッと流し込む。ここにマッカンはないが小町もいないため食において俺は完全無欠と言える、言えるのか。

 

 

 

 

 

 

 

27話:物事は中核から離れた場所で動く




続きの27話は以下で書いています
https://shoinsmith.com/elite-20221113/
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