捻デレボッチ主義の教室へ   作:松陰スミス

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29話:正直者はばかやろう

佐倉のもとに向かって高円寺と一緒に保護して、落ち着かせているうちにあの二人が犯人とケリをつけたようだ。

 

 

「ああ、あとすまなかった、佐倉」

 

 

「え?なんのこと。助けてもらったのは私なのに、謝られることなんて」

 

 

「そのことなんだが…実は俺たちが佐倉を見つけることができたのはスマホの連絡先から位置情報を確認していたからなんだ」

 

 

「へえ、そうなんだ。でも比企谷君は今回しか見てないんだよね」

 

 

「まあそうだが。この機能は相手をストーカーするにはうってつけというわけだ。佐倉がアイドルだと分かった今、相手からは見えないようにしたほうがいいと思うぞ」

 

 

「優しいんだね、比企谷君は」

 

 

「はっはっは、捻デレボーイは意外と女の子に優しいのだよ」

 

 

意外は余計だ。俺くらいになるとリスクリターンの計算で何もしないほうが被害が大きくなることを知ってるからな。冤罪で犯人にされちゃうレベル。あれ、これはおかしくね。

 

俺ってこのラノ・キャラ部門で3位になったはずだよ、そうだよな。※メタ発言

 

 

「にゃははは。確かに女の子にとって位置情報がバレるのは怖いよね。でもそれを見てたことを告白するのはとても勇気があることだと私は思うよ。そういえば綾小路君も位置情報でここが分かったって言ってたよね」

 

 

「ああ、そうだ。実は俺もここに来るために佐倉の位置情報を見ていたんだ」

 

 

「いまさら言っても遅いぞ」

 

 

「すいません」

 

 

「いえ、綾小路君と一之瀬さんも駆けつけてくれてとてもうれしかったので」

 

 

ふふ、良かったな綾小路。俺の中学にいたらここにいる全員がグルになってつるし上げにされて、次の日には遠巻きにヒソヒソ話があって見事にボッチの仲間入りだ。

 

 

ちなみに俺はやらかす前からすでにボッチだったから、にわかボッチと一緒にしないでもらおうか。

 

 

「明日からメガネと髪形を変えていったらみんな気づくかな?」

 

 

「気づくどころかパニックになる可能性があるぞ………それでもいいなら」

 

 

おいおい勇気の出しすぎじゃないか?池や山内あたりがいやらしい目で見てくるのは必至だぞ。ちなみに人間観察のプレデターは視線を気取られない。そのはずなのになぜか櫛田から脅迫メールがくる、こちらをほとんど見ていないはずなのに。怖いな~怖いな~。

 

 

「ごめんね、だまってて」

 

 

「別に謝ることじゃない。だけどこれからはもっと相談できる関係にはなったんじゃないか。悩むことや困ったことがあったら…………堀北や櫛田が相談に乗ってくれるはずだ」

 

 

「そこは俺が相談に乗るよっていうところじゃないかな?」

 

 

「はっはっは、ピンクガールの言う通りだよ、綾小路ボーイ。君は女性の何たるかが分かっていないようだね。今度私のランチについてくるといいよ」

 

 

おっ、これは俺が解放される日も近いか。

 

 

「ありがたい申し出だが、それは断らせてもらっていいか。いつもうれしそうな顔をして昼食から帰ってくる比企谷に申し訳ないからな」

 

 

 

綾小路―――――――――!!!!!!!!!!!!

 

 

恨むぞ、お前なんて堀北に「あなた今日臭うわね」とか言われてしまえ。

 

 

続きの29.5話は以下で書いています(ブログなので無料です)

 

29.5話:予習復習テスト勉強は一人でやるもんだ




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