捻デレボッチ主義の教室へ   作:松陰スミス

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33話:無性にチネりたくなるのは俺だけだろうか

櫛田と離れた後、スポットをこの川がある場所に決めたようでリーダーもそのまま堀北ということに決まった。

 

 

「よう、比企谷。スポット見つかったみたいだな」

 

 

「綾小路か、猛獣のお散歩ご苦労さん。佐倉の顔が赤いぞ、相当無理させたんじゃないか」

 

 

「お散歩というよりは放し飼いだったがな。高円寺には佐倉を気にするよりこの無人島に興味津々らしい」

 

 

こうゆう普段と違う場所でも行動原理が変わらないやつは貴重だな。いや、常に読めないから迷惑だな迷惑。それに引き換え俺は常にぼっち街道を突き進んでいる。集団では最後方から一歩引いた場所を本拠地とする、その姿はまるで天下の大将軍。部下は俺の指示がなくても行動をしてくれるくらい洗練されている。決して無視されているわけではない。

 

 

「ここに興味を持つのも面白いな。明らかに人工的な手が加えられ感じだからな」

 

 

「そうなのか。高円寺もおかしなこと言ってたぞ、なんでもない場所に対して俺と佐倉に「ここをどう思うかって」。気になったから一応ハンカチで目印を付けておいたが」

 

 

「やっぱりな。明日にでもそこに行ったほうがいいな。何かあるぞ」

 

 

あくまでも今日行こうとは言わない。今日野郎は馬鹿野郎の精神で俺はいきたい。

 

 

「にしても、比企谷はよく気付いたなあ、ここが人工的に加工された島だって。ずっとここで作業してたんだろ」

 

 

「ああ、スポットを見つけたとき池が真っ先に川の水を飲んでいてな。腹を壊した様子もないし、明らかに透き通ってる。自然の無人島だとこうはいかないぞ」

 

 

「物知りだな。無人島に何回か来たことあるのか」

 

 

「テレビでいきなり黄金伝説とか見たことないか。獲ったど~って芸人が言うやつ」

 

 

ぼっちの俺はサバイバルな状況に巻き込まれるという妄想を良くするからこうゆう番組を見ると食い入るように見て小町に軽蔑される。

 

 

「黄金…宝探しのようなものか。遺跡に行って発掘するとか」

 

 

「いや、全然違うな」

 

 

こいつの浮世離れぶりは度を越してるんじゃないか。男なら一度はハマる番組だろ。

 

 

「まあともかく、天然の川だと濁ってる上に雑菌まみれなんだ」

 

 

「比企谷君、綾小路君ちょっと薪拾い手伝ってくれるかい」

 

 

「おっと平田がお呼びだぜ」「そのようだな」

 

 

ふたりで枝拾いにでも行こうかと腰を上げると木の幹に腰掛ける堀北と目が合った。

 

 

「普段わたしのお願いは渋るあなたたちも彼のお願いには随分と甘いようね」

 

 

「堀北の頼みだってなんだかんだ聞いてるだろ」

 

 

断り切れない俺は社畜の才能があるのか、俺の親父のようになってしまうのか?

 

 

「仕事もただ木の枝を拾うだけだぞ。ここでポイントを稼ぐのもいいんじゃないか、堀北も」

 

 

「私がそんなものに興味あると思う?まあ、もっと明確な目標があるのなら考えるのだけれど。今私自身もどういった方向で動けばいいか迷っているの」

 

 

いつになく弱気だな、堀北らしくない。いつもなら綾小路の通常攻撃に対してマヒャドとメラゾーマとイオナズンで返していただろうに。

 

 

「なら他をあたるか、いくぞ比企谷」

 

 

「ああ、先に行っててくれ」

 

 

そういうと綾小路は山内に声をかけに行った。

もうちょっと引き留めてもよくてよ。

 

 

「どうゆうつもり、私はあなたと話すことはないのだけれど」

 

 

「いやさっきから話し方が雪ノ下化しているのが気になってな」

 

 

「雪ノ下?」

 

 

「いや、すまない俺も何言っているのかよくわからん。ともかく堀北、今日体調悪いだろ」

 

 

「そんなことないわ、いつも通りよ」

 

 

「川に来てからか、いや船を降りるときにはもう気分がよくなかったんじゃないか。特別試験の説明の時おとなしかったからな。いっとくが、俺の目は誤魔化せんぞ。なんてったって俺の特技は人間観察だからな」

 

 

「そうね正直に言うと、普段より頭が働かないわ。でもそれは他の人もよりも少し重いだけで、多かれ少なかれ慣れない環境だと起こりえる事態だと言えるわ。これ以上気にしないで頂戴」

 

そういわれては俺にできることはもうないな。

ほんとうに認めるとは。少しは俺のことを信用してくれているのだろうか。いやそんなことはないな。熱で頭が回ってないだけだ。間違っても堀北が俺のことを好きなのではとか思ってはいけない。須藤のこぶしが俺の顔面にめり込んでしまう。

綾小路は佐倉と山内いう薪集めパーティーを結成したようだから俺はばれないようにサボるのみ。

 

 

34話:最近熱い岡山に負けるなCHIBA!




続きの34話は以下で書いています(ブログなので無料です
https://shoinsmith.com/elite-20230122/
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