「えっと、今朝バスで会った子だよね。改めてお礼を言わせてもらうね、ほんとにありがとう。君のおかげでみんなが助かったと思うの」
"みんなが" ねえ、あの状況で自分の身を切らずに株を上げたのはコイツだけなんだよな。
まあ八幡かわいい子には弱いから何でもしちゃう。
「気にするな俺が勝手にやったことだ」
「それでもだよ。そういえば君って同じクラスだよね、なんで自己紹介に残ってなかったの?」
「いや、俺がしても空気が悪くなるだけだと思ってな」
「そんなことないよ。私は櫛田桔梗、これから3年間よろしくね」
「うす、比企谷八幡だ」
「えへへ、じゃあ私が比企谷くんの最初のともだちだね」ギュッ
べー、やべー!2回目だけど手柔けー
だが仮面を被っているていうか誰にでもこんなことをしているかもしれないことを考えると……
いや今はこの手を味わおう、というか胸でけーー、あ、当たりそう、当たった、離れた、当たった、離れた。さっきからおっぱいがヒットアンドアウェイ、井上尚弥かよ、流石ボッチ泣かせと言われるだけはあるな。
危うく騙されるとこだったぜこいつは可愛いのではなく、あざとかわいいんだ。」
「えへへ、可愛いだなんて照れるなあ。でもあざといは余計だよ」
口に出てたー絶対気持ち悪いやつだと思われた。はぁ死にたい。明日教室行ったらキモ谷だ~って言われるやつ。
「いやいきなり手え握ってきたら警戒するわ、特に俺はこう見えてもボッチだからな、人間観察ならお手のもんだぜ」
(きっも!どう見てもボッチだよ。人間観察とか言って胸ばっか見てんじゃねえのかこの根暗野郎が!!」
「!!!」アトズサリ
(まさか口に出てた!?向こうにつられてつい。こうなったら)
急に口が悪くなったと思ったら手を引っぱられたので、急いで振り解いた。
「な、何すんだよ」
「チッ、胸触らせて口封じしてやろうと思ったのに」
危なかった、ってかなんだよそれ、今流行の新型痴漢なの!? やだ、隔離されちゃう。
フッ、中学のときエメラルドプリンスと呼ばれていたのがバレたか。
隔離が失敗して比企谷菌が蔓延してたらしいからな。
「ちょっと待て櫛田、落ち着け。そんなことをしなくても誰にも話したりしない」
「そんなこと信じられるわけないでしょ」
そりゃそうだ、俺なんて小町から一生に一度のお願いを八万回聞いたね、八幡だけに。
そこからはもう掴まれては逃げ掴まれては逃げの繰り返し。
それを数回繰り返していると、
「何、女のコと戯れているんだい?捻デレボーイ」
続きの5話は以下で書いています。
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