捻デレボッチ主義の教室へ   作:松陰スミス

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6話:災害は忘れたころにやってくる

それから1、2週間は二人から接触がなかったのは幸いだろう。入学早々面倒ごとに巻き込まれたせいで感覚がマヒしていたが、学校生活なんてこんなもんだ。

 

その間に後ろの席の綾小路となかよくなることができた。こいつは俺と同じ読書好きで、同じボッチの匂いがするからな、フヒッ。

 

 

だが一つ奇妙なことがあってほとんど感情の起伏がないんだよな、コイツ。

唯一あったのは隣の堀北にセクハラ発言をしたときにコンパスの針で脇腹を刺されたときくらいで・・・まさかのドM。

 

 

その堀北だが最初の頃はほとんど無視をされていたが今では会話のドッヂボールを楽しむくらいには進展した。え、なんでキャッチボールじゃないかって、だってこいつ俺の捕れないとこばっかり投げてくるんだもん、そんなんキャッチできひんやん普通、ほんま堀北半端ないって。

 

 

しまいには「あら、顔に当ててしまったからもう一回当てるチャンスがあるわね、フフフ」って感じに口撃してくるもん、ほんとマジ誰ノ下さんだよ。

 

 

 

話せる相手ができたといえど、ボッチにとって昼休みは地獄、昼飯を食ったあとの時間は持て余している。

まだ綾小路を誘う勇気がなかったので一人で図書館に行ったところ。

 

 

「ほう、比企谷かお前も本が好きなのか。」

 

 

堀北兄に捕まったー。グッバイおれの平穏な日々、まあどこかの奇想天外女子高生のように文学部を乗っ取ってSOS団を作り出さないあたりましだと思うが。

 

 

「まあ趣味の一つです」

 

 

「そうか、そういえば連絡先を交換してなかったな、携帯を貸してみろ」

 

 

ゆ、指の動きが見えない、幻のシックスフィンガーがいるのか…

これができなきゃ連絡先を交換できないなら一生俺から持ち掛けることはないな。

 

 

「橘も初めてできた一年の後輩に会えないと寂しがっていたぞ、たまには3年の教室に来てみないか」

 

 

「流石にそれはちょっと」

 

 

「フッ、それもそうか。俺は週に一回はここにいる、用があれば来るといい」

 

 

よし、今度は綾小路を連れてこよう、知らないやつがいれば話しかけないだろう。

 

 

その日以降図書室へは堀北兄が忙しそうな日を狙い、気配を殺して図書室を利用していた。教室では櫛田が話しかけそうにしながらもクラスの人気者であるために何とか避けることができていた。

そんなこんなでなんとか日常を過ごしていたが平穏は長くは続かなかった。

 

 

「ランチに行こうではないか捻デレボーイ」

 

 

神は死んだ。

 

 

続きの7話は以下で書いています。

https://shoinsmith.com/elite-20220626/

 




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