捻デレボッチ主義の教室へ   作:松陰スミス

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7話:プロ奢ラレヤーのススメ

「ランチに行こうではないか捻デレボーイ。」

 

つ、ついにこの日が来てしまった。どうやら櫛田は友達(笑)と昼ごはんを食べに出ていったから一緒になることはないが。周りからの視線が痛い。なんせ、俺と肩を並べるくらい他のクラスメイトと話さない上に、自己紹介でかなりやらかしたらしい。ということは俺のほうがまだマシだと言えるな。フヒッ

  

 

「今日こそは付いてきてもらうよ。さあ行こう、美女たちが私を待っている。」

 

「お前しか待ってないなら俺いらないだろ。」

 

「はっは、絶対的に美しい私でも比較対象は必要だろう引き立て谷ボーイ。」

 

「比企谷だよ。」

 

クラスの奴らからの驚嘆と憐れみの視線を感じるぜ。やったぜ、昼明けからクラスの人気者にジョブチェンジ(泣)

 

綾小路からはこうセリヌンティウスが人質にされたときのメロスみたいな顔を向けてくる。

 

「唯一の友達を見捨てるなんて見上げる友情意識ね、感動するわ。」

 

「感動するならそうゆう表情を見せろ。あと俺はもう昼飯を買っているからついていけないだけだ。」ザンネンダナー

 

綾小路ーー!!

 

はあ、これなら折本に振られたときのほうがマシだぜ。

 

嫌だなー行きたくないなー。

 

『お兄ちゃん、お兄ちゃん』

 

 

こ、これはマイスイートエンジェル小町。

お兄ちゃん今悪魔に連れ去られてるんだけど逃げてもいいよね。

 

『お兄ちゃん、友達のお誘いを断ったらもう縁切るからね…からね…からね………』 

 

小町ーーーーー

 

「何を悲観してるのか知らないが、心配せずとも今日は私のおごりだよ捻デレボーイ」

 

ま、まあたまには友達と食事をするのも悪くないかもな(初めて)

なんてったってヒトの金で食う飯はうまいからな、はっはっは。

 

「はっはっは、どうやら君は顔に出やすいようだねえ」

 

「ほっとけ」

 

そうこうしているうちにパレットについたのだが、

 

「あっ、高円寺くん」

 

「こっちこっちー」

 

「久しぶりー」

 

「やっはろー」

 

一人アホの子が混ざってた気がするがそんなことはどうでもいい、全員先輩やないかーい。

 

「女のコは年上に限る、そう思わないかね」

 

「お、おうそうだな。俺には恐れ多いが」

おごられる身で否定できねー 

 

「あれ、隣にいる子は?」

 

「ああ、捻デレボーイさ」

 

「捻デレってww」

 

「えっと、高円寺と同じクラスの比企谷八幡です」

 

「へえ、比企谷くんって言うんだーよろしくね」

 

「はいはーい、比企谷くんはどっかの会社の御曹司なんですかー」

 

「いや、普通の庶民ですが」

 

「私は家柄で人を判断したり、付き合いをしない主義でねえ。彼は何か持っていると思っているよ」

 

「そ、そうだよねー」

 

高円寺ーーーー!!!

俺はお前を誤解していた、こんなにいいやつだとは。次誘われても前向きに検討しよう。

 

 

続きの8話は以下で書いています

https://shoinsmith.com/elite-20220703/

 

 




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