「ウォロロロロ!!!!オメェ!俺の仲間に成れぇ!!!」
「んならねェよォ!!カイドォォォ!!」
ゴロゴロと鬼ヶ島がきしむ
およそ10そこらの少年と、巨大な男が吠え合う
少年の利き腕はズタボロにくだけ、もうまともに握ることすらできない
対する大男は胸に一つ
「そうかッァ!!だが時間はたっぷりあるぞッ!考え直せ!!」
「何度言ったって無駄だぜ!俺は、若かろうがワノ国の侍だァ!!!」
「ウォロロロロ!!!よく言った小僧ォ!!!!!」
大男は手に持った金棒を振り上げ叫ぶ
「雷鳴ィ八卦ェェェェェ!!!!!」
バチバチと唸りを上げながら少年にせまる金棒、無論成すすべはなく、ただ死なぬようにと黒く変色した左腕をガードに添えるだけ
「ああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!」
全身の骨と肉を粉々に裂かれながら、少年は己の人生を振り返る
(あーあ、なんでこんなことになってんだろ…)
(殴ってでも止めるべきだったなァ…この討ち入り、あと十年待つだけだってのにさ)
(はぁ、どうなってんだろうなぁ、
少年はいわゆる、転生者であった
前世ではただのゲーム、漫画好きのニートだった少年がどうしてこうなったのか
…それは今から10年巻き戻った頃―――――――
10年前、ワノ国、久里
久里は、新たな命の誕生と、その生命の強大な力に沸き立っていた
少し前の将軍の死からまもなくの誕生だったゆえ、彼の生まれ変わりだともてはやされたのその赤ん坊は、生まれた時から流桜を漏れ出し、強力な威圧感を誇っていた
ただし、そんな力をかすませるほどの異能が彼には備わっていた
それは、前世の記憶だった
彼は生まれた時から備わっていた力と外の景色を見て、ここが元の世界の創作物、ワンピースの世界だと言うことに傷た
そして彼が二歳になった頃、ようやく気づいた事があった
(あ、この両親すげぇ馬鹿なんだ!)
あまりにもひどい気づきだった
なぜ彼がこんなことを思ったのか、それは彼に課せられている特訓のせいだった
その特訓は20年後の赤鞘の謀反のために力を蓄えておくこと
すなわち、大海賊カイドウと戦うための特訓であった
二歳の幼児に課すにしてはあまりにもひどい訓練が彼にそれを思わさせた
更に酷いのはそこから7年後
彼の両親は、20年後のためにワノ国の宮にあるいわくつきの妖刀を盗み出してきた
その妖刀は握ったものをことごとくミイラのようにし、そこから鞘に戻すまでは周りの人間も干からびさせ、大地から力を盗むという刀だった
銘は「桜花」そんな妖刀をあろうことか家で抜き、ぶっ倒れた
しかし桜花は最悪の自体を起こさずにすんだ
あまりにも強い流桜、覇気を持つ少年がそれを拾い上げたからだ
桜花は鞘から開放されたとき、彼自身が認めた人間が握るまで周りの生命力、覇気を無尽蔵に吸い上げる妖刀
それを、少年は手懐けた、手懐けてしまった
数日後、その刀を手懐けたことを知った両親は、少年にその刀を授けた
少年は困惑していた、そんな簡単に妖刀を人に渡していいものなのかと
しかもそこから1年間、刀の扱いをみっちりと叩き込まれ、ついにはしびれを切らしたワノ国の侍たちの特攻に巻き込まれ、冒頭へ至った
「捨名ーーーーーーーッ知!!!!!」
「捨てるなァ!!」
討ち入りの船の中で、常に叫び声をあげながら突っ込む少年を百獣海賊団の船員はこう語る
「いやぁ、あんな奴と戦うのはもう懲り懲りだぜ!カイドウ様をぶった切る埒外の武装色、見聞色はちと苦手そうだったが、覇気があまりにも強すぎて見聞色を使っても捉えられねぇし!全く、ファンキー!なやつだぜ…」
「…末恐ろしいやつだな、手も足も出させてくれなかった。あれで十歳だと?」
「やつと戦った記憶がねぇぞ…?」
『黙ってろ、ズッコケジャック』
「…?」
良ければ評価感想お願いしやす