??「第1、2駆逐艦 砲雷撃戦用意ッ!!」
??「はいっ!砲雷撃戦用意しました!」
?「こっちも準備OKよ!」
時刻 03:00
場所 沖ノ島海域
焼ける硝煙や鉄の匂い、重油の重い香り…
海上には幾多の謎の生物の死骸が浮かんでいた。
??「左方向から、敵軽巡艦二隻 接近!
…加古!!」
加古「あいよっ、あたしが行く!
古鷹、右は任せたよ!」
古鷹「前に出すぎないようにね!」
加古「分かってる!」
…現在状況
・味方
戦艦 2隻
重巡艦 3隻
正規空母 1隻
軽空母 1隻
駆逐艦 3隻
・敵
…測定不能
??「!!前方より、リ級型2、ト級型4 接近…!!」
??「ちっ、まだ来るの!?
弾幕を張りなさいな、撃て、撃てーッ!!」
??「今、提督から連絡があったわ!
もうすぐでこちらにも支援艦が来てくれる…
それまでは何としても戦線を維持しましょう!!」
??「分かりました、赤城さん!」
赤城(もうすぐで
加賀達が来る…提督、それまでは!)
『作戦開始から 二時間が経過
現在 赤城艦隊 軽空母 中破 進撃は可
敵艦 四方からの戦艦級の砲撃、重巡艦 駆逐艦の特攻
作戦続行 「困難」
支援艦隊を求ム』
この物語は一人の提督と 様々な艦娘たちが出会い
幾多の危機・悲しみを乗り越え
勝利を勝ち取っていく話である…
艦隊これくしょん ~ハジマリノ物語~
時代 ????年 8月 7日 07:00
場所 鎮守府 着任式会場
大森元帥「ここに、新たな提督の着任を任命する!
竹田 勇(たけだ いさむ)将官!」
勇「はいっ!」
大勢の将官から一人、立ち上がる青年。
彼女の名前は竹田 勇。
黒いショート髪にキッとした鋭い目つき、あと眼鏡。身長は約170cm。
年齢、25歳
外からでは分からないが、勇は大変緊張していた。
18歳から海軍には入隊、その目覚ましい成績と功績により、
わずか7年で提督に着任することとなった勇。
実際のところ、勇自信ここまで上り詰めれるとは思ってもみなかったことで、
艦隊の指揮を任される『提督』になれるなど考えもつかなかったからだ。
固唾を飲み込み、一つ一つ階段を上がっていく。
階段を上がると、優秀な高官がたの目線が一気に突き刺さる。
勇(か、勘弁してくれよ…)
勇は気をしっかり持って表彰台まで歩いていく。
そして、総司令 大森元帥の前に立った。
大森元帥は勇の上司であり、唯一勇が尊敬している人物だ。
緊張した勇の顔を見て、一瞬大森元帥は笑顔を見せた。
大森元帥「提督の着任おめでとう、竹田将官。
いや…これからは竹田提督と呼ばせてもらうよ。
これからも貴官の働きに期待する」
勇「お褒めに預かり、光栄であります!大森元帥殿!」
大森元帥が勇に提督の称号章を胸に付ける。
全将官が起立し、新任提督の誕生を拍手で祝った。
それから1時間後…
勇は着任式を終えた後、大森に今後使用する鎮守府の宿舎へ案内された。
その宿舎は以前の宿舎とは違い、大きく三階建て、更には新築のような綺麗な造りの宿舎だった。
勇「おお~…凄い、ですけど海軍基地には不似合いな宿舎ですね」
大森「はっはっは、そうだな。
…竹田提督、改めておめでとう。
君がここまで成長してくれるとはなぁ…」
大森は昔を思い出しているのか、感慨深く話を進める。
大森「昔の君は情熱が溢れんばかりの元気な新人だった。
今は色んな先輩や上司に揉まれて、随分落ち着いた人間になってしまったものだ」
勇「そんな、昔話はやめてください」
誰でも幼いころや未熟な時の自分の話をされると照れてしまうものである。
勇はなるべく早々に思い出話を切ることにした。
勇「それで、任務の内容は何ですか?」
大森「…」
大森から笑顔が失せ、元帥の顔に戻る。
それだけで辺りの空気が重く感じられた。
大森「竹田提督。
貴官に与えられる任務は過酷であり、大変特殊な任務である」
大森「これは軍極秘任務であり、いかなる情報も軍外部に漏出してはならない」
勇は一言一言逃さないよう慎重に傾聴した。
大森「君には艦隊を指揮し、鎮守府正面海域に出陣、「深海棲艦」を撃退してもらいたい。」
勇「深海棲艦…」
「深海棲艦」それは勇は初めて聞く言葉だった。
そして、この任務が普通の任務でないことを悟る。
勇に緊張が走った。
大森「詳しい内容は後で伝達させよう。
まずは自室に行き荷物を整理するといい。」
大森はそれ以上語らず、勇を置いて基地に戻っていった。
期待は少なめ、不安と緊張は大きくなるばかりだ。
とりあえず大森の言う通りに宿舎の中に入るのだった。
??「あら…ようこそいらっしゃいませ。
お持ちしていました」
すると、一人の女性が出迎えてくれた。
ほんわかな笑顔、整った割烹着、優しい瞳。
いつの間にか勇の緊張や不安は、薄れていった。
??「これからこの宿舎で家事を担当させていただきます
『鳳翔』と申します。
よろしくお願いします、提督。」
自分の紹介とともに、丁寧に挨拶する鳳翔という女性。
不意打ちをくらったかのように困惑し、勇は返事も出来ず慌てていた。
すると奥の部屋のふすまが空き、一人の少女が姿を現した。
??「鳳翔さん、提督が来られたんですか!?」
ぱたぱたと音を鳴らしながら走ってくる少女。
セーラー服を来た、中学生くらいの少女だ。
だが、その元気な少女からの言葉が、さらに勇を困惑させるのだった。
??「着任おめでとうございます、提督!
特型駆逐艦の一番艦、「吹雪」です!
よろしくお願いします!!」
第一話 「提督が鎮守府に着任しました!」 完