運命をその手に   作:薫製

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恐らくヘブバンやってなきゃ書こうと思わなかった


第一章 信じたものを証明するために
Day1 始まり


「僕はね。正義の味方になりたかったんだ。」

 

その男はくたびれた顔をしながら呟いた。

 

傍から見れば、いい歳こいた男が何を言っているのかと思うだろう。

 

だが、少年からすればその言葉は輝いて見え、そして憧れた。

 

だから引き受けた。

 

自分のしたかった事をするために。

 

たとえそれが地獄へ向かっても。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(あれ…今の夢…)

 

茅森月歌は夢を見ていた。

 

何か美しいような悲しいような。とにかく居心地の良い夢ではなかった。

 

これがベットで寝てたならこの先の話を知れただろう。

 

今は退屈な座学の授業中。当然、頭には入ってはいない。

 

昨日は入隊式を迎えたと思ったら教官から戦場に駆り出され挙句の果てに部隊長を任命されるという頭が痛くなるような展開だった。

 

朝心地の良い音共に起きれ、何か楽しい予感がする!と意気込んだものの朝から座学。

 

(まぁ分からない事あったらユッキーに聞けばいっか…)

 

隣に座る和泉ユキをチラリと見た。

 

真剣に教官の話を聞く姿は正に模範とも言える。

 

「さて。最後に英霊について教えるわ。」

 

「英霊…?なんか美味しそうな名前。」

 

「どう考えても食いもんじゃねぇだろ!しかも急に出てくるなよ!」

 

初日から続くボケとツッコミを一通りやり終え、教官は話始めた。

 

「英霊とは過去の英雄をサーヴァント。言わば使い魔として召喚した者よ。」

 

「なんだかおとぎ話みたいだな。」

 

「その通りよ。キャンサー襲来前、日本のある所で魔術的な儀式があったの。その応用としてここで利用している状況です。ただ、オリジナルよりはかなり低いけどね。」

 

その場にいる全員が唖然とした。

 

あの冷酷な教官からおとぎ話という単語を聞く事になるとは思わなかったからだ。

 

「とにかく目で見てもらう事が一番早いから着いてきて。」

 

そう言い、皆を連れ教室を出た。

 

アリーナを超えた先に1棟の建物があった。

 

その入り口には『カルデア局』と書かれていた。

 

研究所よりも厳重なセキュリティを越え、案内された空間は薄暗いが声が反響する程の大きめのホールだった。

 

その中央には魔法陣が6つ床に描かれていた。

 

「召喚準備できてる?」

 

「はい。唱えるだけの状態です。」

 

そう答えるのは紫色の髪をしたメガネをかけた少女だった。

 

「うわ。めっちゃ可愛い。」

 

「初対面の人に向かって言うセリフか。」

 

「いえ。言って下さりありがとうございます。」

 

少女は律儀にお礼をした。

 

「申し遅れました。ここの局長をしているマシュ・キリエライトです。」

 

彼女、マシュは笑顔でそう名乗った。




出し惜しむことなく重要キャラを出すスタイル。局名は「召喚局」的な日本っぽくしようかと迷った末、カルデア放送局のノリになりました。(汗)
そして、1000字行くのも一苦労…昔の自分ヤバすぎる…笑
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