運命をその手に   作:薫製

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サボってはいないんです。許してください…


Day1 英霊達の集い

男は赤いコートを纏い日焼けしたような茶色い肌をしており、白髪の髪をあげていた。

 

「えっと…その…初めまして?」

 

何も無いところから人が出てくれば誰もが驚くだろう。

 

ましてやここに来て初めての男性だったから尚更である。

 

「あぁ…驚かしてすまない。召喚そのものはどうにも変えられないがその反応は理解できる。」

 

男は手を差し出した。

 

まだ頭の整理が整っていない為か何も考えず手を繋ぎ立ち上がった。

 

「えぇ…どうすれば…?」

 

「皆さん無事召喚出来ましたね。」

 

マシュがホールに入ってきた。

 

「皆さん先程あげてもらった手の甲にあざできてますか?」

 

言われ見てみると手の甲に赤いあざができていた。

 

「それは令呪と言って英霊…サーヴァントを3度だけ自分の命令に従わせるものです。本来の聖杯戦争なら逆転の手段として用いられましたが今は火事場の馬鹿力と思ってください。」

 

「3画使い果たしたらどうなるのかしら。」

 

東城はマシュに素朴な質問をした。

 

「繋がりそのものは変わりませんが魔力供給が悪くなり本調子にはならないですね。」

 

「デフレクタが切れたら撤退しろと教官から言われたが令呪切れも同様なのか?」

 

「令呪切れを起こした場合は、長期戦でない限りは大丈夫と考えています。では最後に、クラスについて説明して終わります。」

 

拡張VRが目の前に現れ7枚の画像が映し出された。

 

剣士(セイバー)槍兵(ランサー)弓兵(アーチャー)騎兵(ライダー)暗殺者(アサシン)魔術師(キャスター)狂戦士(バーサーカー)に分かれています。それぞれ強みがありますので活かして見てください。」

 

茅森は前向きに捉えるのがとりえではあったが今回はハテナが頭にいっぱい浮かんでいた。

 

「分からないか?アタシもサッパリだ。」

 

「ハッキング得意なんでしょ?なら何とかなるでしょ。」

 

「なんで偉人にハッキングするんだよ。洗脳でもすんのかよ。」

 

あの和泉ですら分からない時点で自分にはどうしようもないと思い諦めたのであった。

 

その後、それぞれのサーヴァントのクラスを聞き午後まで自由時間となった。

 

 

 

 

 

 

 

「状況整理しよっか…」

 

広場に集合しそれぞれのサーヴァントをマジマジ見た。

 

「なんか色々凄いわね…」

 

「圧巻…」

 

「ヒィィ…めちゃ怖です〜…!」

 

「なんちゅうメンツなんだか…」

 

感想は異なるが驚きを隠せていなかった。

 

「じゃぁ…1人ずつ自己紹介する?」

 

リーダーとして仕切るがどう切り出すのか手探り状態であった。

 

「ならアタシから行く。」

 

最初に手を挙げたのは和泉だった。

 

こういう時に頼れるのは心強い。

 

「サーヴァントアサシン、刑部姫…でいいんだよな?」

 

すると木に隠れるようにしていた女の子が身の丈以上あるフードを引きづりながら出てきた。

 

「そうだけど…ねぇ早く帰らせてー…引きこもりに陽の光はダメなんだよ〜。」

 

「あのなぁ…外で動くこと多いのにそれでいいのかよ。」

 

「使い魔飛ばすからそれで勘弁!」

 

「ダメだ。飛ばす暇あるなら動け。」

 

「ホントに姫かいな。」

 

「これってオタクの姫じゃないかしら。」

 

「すごい言われよう!姫泣きそう!」

 

刑部姫は思わずツッコミをした。

 

ただ、ほとんどは自分で蒔いた事ではあるが。

 

「ほな次はウチやな。」

 

逢川は少し自慢げに言った。

 

「サーヴァントバーサーカー、坂田金時。暑っ苦しいが面白いやっちゃで。」

 

見上げるようにしてようやく顔が分かるような男性が現れた。

 

「てことでしばらくお世話になるぜ。あとオレの事はゴールデンと呼んでくれ。」

 

「ゴールデン!いい響きですね!」

 

「めっちゃカッコイイベルトじゃん!バンドで巻こうかな。」

 

「いいとこに気づいたな!実はレプリカだが何個か持ってるのさ。後でやるよ。」

 

「手際よすぎるサーヴァントだな…てか何処から持ってきた…」

 

正に青少年(ゴールデン)のようだった。

 

「私も言っていいかしら。」

 

東城はいつも通りの爽やかな雰囲気で紹介をした。

 

「セイバー…ラクシュミー…なんでしたっけ?」

 

「自分のサーヴァントの名前覚えられないのかよ…」

 

「ラクシュミー・バーイだ。この度は女神の加護と共に現界した。理不尽なる侵略に抵抗するためなら、いくらでも力を貸そう。」

 

「女神の加護とか確定勝利じゃん!楽できるかも!」

 

茅森は目を輝かせながらラクシュミーを見た。

 

「軍の指揮はした事がある。もし分からない事があれば力になろう。」

 

その言葉は全員の不安を軽くする頼もしいものだった。

 

「私言ってもいいかな…?」

 

朝倉が続いて言った。

 

最近ナービィに興味を持ち始めたらしいが今回は幼い少女を膝に乗せていた。

 

「アサシン、ジャックザリッパー。よろしくね!ねぇねぇ!今のどうだったおかあさん!」

 

「お母さん?!いつの間にできてたなんて…ルカちゃんショック!」

 

「変な誤解生むな。単にそう呼んでるだけだろ。しかも最後のなんだよ。」

 

「いや可愛くない?」

 

「何処がだよ。」

 

「やった…身長勝った…!」

 

元々デザイナーベイビーとして生まれた國見よりも小さかった。

 

そんな國見に朝倉の膝から降りたジャックがスキップをするように近づきジッと見つめていた。

 

「なっ…何ようでございましょうか…?」

 

震え声で言動が変になるのは当然である。

 

何故ならジャックの目は幼女で有りながらもまるで獲物を定めた獣のようだった。

 

少しした後ニコリと笑い

 

「私たちと一緒だね。」

 

と一言述べ朝倉の元に戻った。

 

「マスター…大丈夫かい?」

 

國見の横に立つ少年が声を掛けた。

 

「ハッ!別に怖気付いた訳ではありません!」

 

「なら紹介してくれないかな。時間は有限なのはマスターが1番分かるはずだよ。」

 

「では國見タマ紹介させていただきます!ライダー、キャプテンネモです!」

 

「ネモって…あの潜水艦のか?」

 

「海ないのにどうすんねん。地中に潜るんかいな。」

 

逢川の指摘にネモは少し不満げに言った。

 

「本当は召喚された時点で僕の船も顕現するはずなんだけどね。今回はそもそもが欠陥だらけで僕みたいなのが呼ばれるのは稀なんだよ。」

 

「そういやマシュも言ってたな。指名制ならよかったのに。」

 

「ホストじゃないんだから出来るわけないだろ…で、茅森のサーヴァントは?」

 

和泉の言葉で茅森は大切なことを思い出した。

 

「名前聞いてなかった。なんだっけ?」

 

「おいおい…大切なことだ…」

 

「アーチャー、それだけだ。生憎と名前なんてないんでね。」

 

「なにか訳があるの?まさかあなたも諜報員?!」

 

「ならお前よりかはしっかりしてるな。」

 

「いや。英雄になってしまった愚かな人間さ。ただ呼ばれたからには仕事はするとも。」

 

アーチャーはそう述べ、1人霊体化して行った。

 

「なんやあいつ。愛想悪いな。」

 

「…」

 

茅森はアーチャーの姿が何処か見覚えのあるように思えた。

 

彼女たちの物語は始まったばかり。

 

何が起こるかは誰にも予測できない。




サバの組み合わせ考えるの難しかった…
クラス被りを減らしながら相性探すから狭まって辛い。
あと相変わらずの説明口調笑
ちなみに6.5章は完走済みで「( ˙꒳˙ )???」な状態です笑
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