失踪レベルギリギリだけど失礼!
やっぱり台本スタイルになりがち。
「よっ…と…!」
茅森のセラフである2本の刀を振り回していた。
敵とはいえあくまで練習。
攻撃をせず多少の防御を行うカカシである。
この演習の目的は1つ。
「その大振りでは避けられた時に対応出来ない。武器に振り回されてる証拠だ。」
アーチャーは何体か倒した後剣をしまい茅森の指導に回っていた。
「んな事言われたってスグ出来るわけないでしょ〜。」
「確かに素人に戦闘させるのは些か無理がある。だが、武器を持ち戦場に出るなら関係の無い事だ。」
「ええ…」
大きなため息を吐き刀を構えひたすら切っていった。
「演習終了。皆さんお疲れ様でした。」
七瀬の言葉で周りの風景が無機質な壁へと変わり敵もチリのように消えた。
「うへぇ…疲れたぁ…!」
茅森は大の字に寝転がった。
「疲れたけどそりゃないだろ。」
「だってぇ!アーチャーがスパルタなんだもん!」
「ふむ。なら戦場に腕縛って送るのはどうかな。いい弾除けになるからな。」
「ご指導ありがとうございました。」
アーチャーの嫌味を聞き、身体を急に起こし綺麗なお辞儀をした。
「綺麗なお辞儀ね。後でコツ教えて貰おうかしら。」
「お辞儀の才能あるのかも。」
「ほらぁ!アーチャーが変なこと言うから変なあだ名ついちゃうでしょ!」
アーチャーは肩を竦め呆れた顔をした。
「これにて今日の訓練は終わりです。明日から本格的になるのでゆっくり休んでください。」
アリーナを出たあと部屋の案内まで時間があった為一時解散となった。
「ン〜〜〜…!仕事終わりのコーヒーは格別!」
茅森は缶コーヒーを一気飲みし満面の笑みを浮かべた。
『随分と呑気な事だな。』
アーチャーは再び霊体化した状態で話しかけてきた。
「いいじゃん〜。いつもの癖ってやつなんだから。それにしてもなんで名前ないの?」
『教えるほどでは無いからな。まぁいつもの癖ってやつだ。』
「ウッ…その返しは痛い…」
まさか言い返されるとは思わず茅森は少し顔をしかめた。
「でもよかったかも。」
『というと?』
「いや『私は最強のサーヴァントだ!!』なんて言われたらどうしよっかなって思ってて。」
『フッ…』
「今笑ったでしょ?」
『さぁね。なんの事かな。』
「はぐらかすなぁ!!」
霊体化とは言え何となくいるところは分かるため見た。
アーチャーは茅森の顔を正面から見た。
初見会った時まだ何も知らない無垢な少女という印象そのまま真っ直ぐな目でこちらを見ていた。
(全く…慣れないな…)
アーチャーは心の中で自身の因果に不満を零した。
『それより。自分の腕に気をつけたらどうだ。』
「へ?」
指摘され腕を見ると袖に隠れているが擦り傷ができていた。
「気づかなかった。てかなんで言わないのよ!」
『普通気づくものだろ…』
「保健室…保健室ってどこ?」
『なんで聞く?』
「いや知ってそうだから。」
アーチャーは周りに聞こえるぐらい大きなため息をはいた。
「ここかぁ。」
場所はアーチャー…ではなくたまたま居た和泉に頼み込んで教えて貰った。
(礼儀だしノックしとくか…)
スライド式のドアを2回ノックした。
『はいはーい!入っていいよ!』
中から女性の声が聞こえ入室許可が降りた為、ドアを開け入る。
中は白を基調とした清潔感ある部屋で薬品が棚に整理され置いてあった。
そして奥には大きめのディスプレイを背にこちらを見ている女性がいた。
「来たねぇ。じゃぁここに座って。」
茅森を診察用の椅子に案内し対面した。
「新顔だね。今日入ったばかりの子かな?」
「はい。ここすっちゃって。」
茅森は袖をめくって傷口を見せた。
「うん擦り傷だね。一応消毒するから少し染みるかも。」
女性はテキパキと消毒液をピンセットで摘んだ脱脂綿にかけ傷口に当てた。
軽い傷とはいえ少し痛みが来たが耐えられる範囲ではある。
そのまま小さめの絆創膏を貼った。
「よしこれで終わりっと。明日になったら剥がして大丈夫だからね。」
女性は笑顔で言い茅森の顔を見た。
オレンジの髪をシュシュで片方を結んでおり、目も髪と同じオレンジ色だった。
「…なんかついてる?」
「いや!なんでもない!あっ…」
つい癖でフレンドリーに行ってしまった。
女性は微笑んでくれた。
「大丈夫だよ。話しやすい感じでいいからね。それに同い年くらいだからね。」
「え?それホント?」
「まぁ正確に言えば1つ上だけどね。あぁ自己紹介忘れてたね。」
女性…いや少女は再び茅森と面となって座った。
「私は藤丸立香。ここでみんなのメンタルチェックを担当してるの。」
早いけどFGO側の主人公が登場!
出し方は考えていたけど口調が分からない…
当然ぐだ子なのでよろしくお願いします。
あとは失踪しないように努めます…
ネバーギブアップ!