カオ転三次 転生者がガイア連合山梨支部を作る話 作:カオス転生三次っていいよね
ぶちゅりと生肉を齧る音がいやらしく響き、塞がれた口から絶叫の破片が少しだけこぼれている。
呆れるほどに何もないまま終えて、人間関係も薄いままで・・・父さんや母さんや兄さん姉さんよりずっと早く死んで・・・
だからあり得るはずのなかった二度目は必死に頑張ってきた、一緒の体にいるほんとのこのお家の子供と一緒に。
なのに・・・これはないだろう。不条理だ。
「ムゥゥ!!ムゥゥゥ!!!!!」
おかあさんが泣きわめく、犬頭の怪物に抑えられて声にもならないままに。
「ガフっ!ゴフっ!ウマイ!ウマイ!」
「うぅん・・・いぃぃ恐怖だ、あぁ・・・たまらない」
お父さんが食べられていく、料理するように、恐怖を引き出すために散々に嬲って腕も足もなくなっちゃった後で。
幽霊みたいなのがねっとりと感情を味わい恍惚とした表情をして、犬頭ががっつく。お父さんはあっという間になくなっていった。
「あぁぁ、熟成も進んで。これならいい、やはり人間を食べる時は家族ごとに限る、おっとコボルト君、余り急がないでくれよ、メインがまだなんだから
じっくり悲鳴を上げさせるんだ、そうすれば・・・ンふふ」
じゅるりとこちらに意味深な視線を向けて、舌なめずりをする・・・まさか、僕?僕なのか?僕がいたから、お父さんも、姉さんも?
「ンゥゥゥゥ!!!ンゥゥ!ンゥ!!!」
お母さんが食われて行く、恐らく何に食べられているかすらわからないまま・・・足が食われた、腕が食われた・・・反応すらなくなったのをつまらなく思ったのか幽霊がなにか魔法を使って回復させて、胴体を伝って・・・心臓と頭を飲んだ。
「あぁぁ・・・なんと甘美な・・・これほどの素質の持ち主が絶望に染まり切って・・・」
「ニクゥ!!ウマソウナニクゥ!オレ、コイツ、マルカジリィ!!」
いよいよメインの時・・・らしい、二度目は終わり、この子の命も一緒に。
いやだ、死なせたくない、死にたくない!何か、何かないか!涙すら浮かべて足掻こうとする僕を見てまた一段とうまそうになったと笑う悪魔達を横目に必死に探る。
魔法は、あいつのを見たからちょっとはわかるはずだ、縛られてるのはどうすればいい、攻撃って!?
(ねぇ)
今君を死なせないように必死に手段を探してるんだ、君も!
(いいよ、使って)
・・・何を
(このままじゃ二人とも終わっちゃう、お母さんもお父さんも姉さんも殺したアイツらに何も痛い目見せることなく。だから・・・いいよ)
何を言っているのかわからない!早く何か、何か見つけなきゃ!
(キミの魂はきっと僕よりずっと力がある・・・だから、だよね?その上使っちゃったらきっと僕は・・・
けど抑えなくっていいよ・・・もう)
うるさい!二人で生き残るんだ!
「ンんぅぅぅ、ちょっと味が落ちて来ましたか?熟成させようと思いましたが・・・欲張りすぎたみたいですねぇ
食べなさい、コボルト君」
ぐわっと犬頭の大口と牙が迫る・・・あ
(生きろ、キミならできるはずだ)
その日、家族はみんな死んで、ボクは本当の意味で産まれた
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「くそっくそっ!!こいつら分かってない!終末が来るのよ!」
転生者専用雑談スレ
6:名無しの転生者
嘘乙、俺一般人だけど入れてるし
10:名無しの転生者
拗ねちゃってスレ主書き込んでねぇじゃん。面白そうだったのになー
18:名無しの転生者
ここでオフ会って出されたこの神社潰れかけじゃん、そんなにお客欲しいんでちゅかー
20:名無しの転生者
第二カルパのメノラー言えたら信じてやんよ
24:名無しの転生者
反応無いな、逃げたか
27:名無しの転生者
やっぱ偽モンか
「メノラーって何よ!カルパって!?なんでピクシーのフォルマとかで来ないのよ!これだから無駄に捻くれたオタクはぁ!!」
完全に信じない方向に流れてしまった掲示板を諦め、立つ。
(チラシ・・・また刷らないと、駅のもはがされてたからまた・・・)
私に特別な力やカリスマなんてあるわけないとわかっている・・・けど、やらなきゃならないんだ・・・あの人達はいないんだから。
一応ある現地勢力の細い伝手をたどっても、ネットをどれだけ探っても、何にも出てこなかった。居ないのかまだ動いていないのかは分からない、だけれど調べる限り大破壊はもうそう遠くないはずだ、霊地の活性化や悪魔被害の増加・・・ここから先はもっとひどくなるだろう、前世で通った流れだ。
もう動かないといけない、なら覚えている私がやるしか・・・
チラシを抱え、ポストに無理やり詰め込まれた紙を捨て、寂れた神社を出る。
「あぁぁ・・・ヤな天気」
空は、今にも雨が振り出しそうな曇り空。
「雨・・・漏らないと良いなぁ・・・直してくれる工務店もないし」
ひとりぼっちで頼れる仲間もなく・・・足は重かった。
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授業をさぼって情報収集に入り込んだ学校のコンピューター室で、場末の掲示板から何から全て片っ端から漁って怪しいものを片っ端から調べる。
あまりにも見覚えのある悪魔、それと対峙した時に目覚めた力・・・創作物に転生とか妄想だろうと思っていたが、町の影、墓地や路地裏の怨念や悪意の吹き溜まりを回れば状況証拠はいくらでも貯まっていった。
殴れる相手ならいい、俺が使える数少ない魔法に耐性持ってないのでもいい・・・だが複数耐性持ちなんていっくらでも思い当たる。それ以前にソロで生き残れるようなもんじゃない・・・切実に仲間が欲しかった。
そんなときに目に入ったのが過去ログにしまってあった微妙な名前のスレッドだった。
転生者専用雑談スレ
1:名無しの転生者
このスレッドは転生者だけが入れるスレッドです、協力して大破壊に備えましょう
2:名無しの転生者
もし集まれるようならうちの神社へ来てください、一応本物のオカルト系神社だから覚醒の手助けとかできます
3:名無しの転生者
あ、住所張ります
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荒らされた挙句33レスで過去ログに仕舞われているが・・・この感覚、最近いやになるほど味わった魔法だとかそういうものの気配を感じる。
それにカルパにメノラー・・・3だったかな、荒らしに来てる匂いもするしスレ主とは関係ないだろうがどうやら本物もいるらしい。
罠の可能性もある、だが罠なら逆にこんな雑な真似はしないだろうという思いもある・・・
悩んでいるとガラガラと荒っぽく入り口が開き、教師が殴り込んでくる。
「平ぁ!!授業にも出んと高い備品を勝手に弄りおって!ウイルスにでも感染してたらただでは置かんぞ!」
「ちょうどいい、これ何に見える」
「あん?真っ黒じゃないか、からかっとるのか!!」
覗き込み防止フィルムなんて良い物はない、そしてこの反応は明らかにマジのキレ方だ・・・アタリか。
椅子を蹴飛ばして立ち上がり、わめく教師を無視して計画を立てる。
(住所は分かってる、不良になっておいてよかったな、学校のさぼりと外泊が楽だ。
さて・・・何人かね、出来れば5人くらいはいてほしいが)
ぶっちゃけうまく行ったのって元々転生者同士交流コミュニティできてる状態で行った→実際バリバリ実力派かつ大規模な神社持ちのショタオジが色々してくれた→覚醒者が覚醒者を呼ぶ
の連鎖したことが大きそうなので、初手でぶっこんで荒らしに食いつかれたらそこで止まるよねという…