ようこそかぐや様がいる実力主義教室へ   作:ロボっピ

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かぐや様は自己紹介する①

校舎の入り口に貼られているクラス分け表を見ると私はDクラスみたいだ。そのまま校舎に入るとジロジロと生徒達がこちらを見てくる。いつもの事だ。理由は明白、私が超がつくほどの美少女だからだ

 

「ねぇ。あの子ものすごく可愛くない?」

 

「お前声かけてこいよ!」

 

「いや、あんな可愛い子に話しかけるなんて恐れ多いって!」

 

よくわかってるじゃない。私に声をかけるなら私と釣り合うくらいに自分を磨き上げてから来なさい。ま、私に釣り合う男なんてそうそういないのだけど

 

ヒソヒソ話す生徒達を無視して1ーDと書かれた教室に入る。ガラッとドアを開けると教室内にいた生徒達が皆一斉に視線を向ける。これもいつもの事だ。

そして__

 

「わぁ!すっごい美人!」

 

「モデルか何かかな?」

 

「いや、あの感じからしてお嬢様でしょ」

 

「うわーあんな可愛い子と3年間同じクラスとか最高かよ!」

 

これもいつも通り。ここでクラスの皆に笑顔で挨拶すれば完璧なのだが、かぐやはそれをしない

 

自分の名前が書かれたネームプレートが置かれている机に座るとそのまま読書をし始める。しばらく生徒達は読書するかぐやに釘付けだったが、やがて飽きたのか一人また一人と視線を外していった

 

ふぅ、やっと落ち着いたわね。それにしてもこのクラスは底辺な人間ばかり。なんで私がこんなクラスに…まぁ、人は見た目によらぬものという言葉がありますし、決めつけちゃ駄目よね

 

このクラスに私と"お友達"になれる人がいればいいのだけれど___

 

 

そんなことを考えていると後ろから軽く肩を叩かれた

 

「俺は綾小路清隆、よろしくな」

 

いきなり自己紹介?なんともまぁコミュニケーション能力が低い人ね。まぁいいわ挨拶されたのだから返さなければ四宮の名が廃る

 

「四宮かぐやといいます。よろしくお願いします綾小路さん。…それにしても随分と変わった挨拶ですね」

 

「うっ…すまない俺は生まれてこの方友達と呼べる人がいなくてな。どう話しかければいいのかわからなかったんだ」

 

「友達と呼べる人がいない…」

 

後ろの席の綾小路さんはよく見ると整った顔立ちをしていて少し変わった色の瞳をした男性だった。私や高円寺さんみたいにお金持ちという感じではないみたいだし、過去に辛い経験をして友達がいないのだろうか?だけどそれにしては私みたいに人嫌いには見えない…

 

彼は男性。私に声をかけたのは普通に席が近かったからというより容姿に惹かれてお近づきになりたかった可能性が高い。ならば唯のクラスメイトととして接するのが一番

 

「…」

 

けど、だけど…

 

「そうなんですか?実は私もなんです。似た者同士仲良くしましょう?」

 

「お、おう!」

 

決めつけるのはまだ早い。もう少し時間をかけて彼を見極めることにしましょう。別に彼にシンパシーを感じた訳ではないわ。決してねっ

 

 

 

 

 

 

それにしも

 

「綾小路…か」

 

どこかで聞いたことがあるような…いや、気のせいよね

 

「………」

 

この時背後で私をジッと見つめている彼の視線に私は気がつかなかった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あれから数分始業を告げるチャイムが鳴り、このクラスの担任であろうスーツを着た女性が入ってきた

 

「えー新入生諸君。私はDクラスを担当することになった茶柱佐枝だ。普段は日本史を担当している。この学校には学年ごとのクラス替えは存在しない。卒業までの3年間、私が担任としてお前達全員と学ぶこのになると思う。よろしく」

 

まさか高円寺さんと同じクラスだとは…3年間一緒だなんて耐えられるかしら。机に足を乗せ髪を整えている高円寺にげんなりしているとその視線に気付いたのかこちらにウインクをしてきた

 

無理。やっぱり堪えられない。凄くクラス替えして欲しい

 

そんなことを考えていると担任の茶柱先生が一人一人にカードを配ってきた

 

「今配ったのは学生証カードだ。それを使い敷地内にある全ての施設を利用したり、売店などで商品を購入出来るようになっている。ただし、ポイントを消費することになるので注意が必要だ。学校内においてこの"ポイントで買えないものはない"。学校の敷地内にあるものなら、何でも購入可能だ」

 

なるほどクレジットカードのようなものですか。金銭は持ったことがないので助かりますね

 

「施設では機械にこの学生証を通すか、提示することで使用可能だ。使い方はシンプルだから迷うことはないだろう。それからポイントは毎月1日に自動的に振り込まれることになっている。お前たち全員、平等に10万ポイントが既に支給されているはずだ。なお、1ポイントにつき1円の価値がある。これ以上の説明は不要だろう」

 

 

茶柱先生の言葉に一気に教室が騒めき出すが、かぐやはこれに不信感を抱いた

 

私達入学生に全員10万ポイントを支給したのは事実だとして翌月もこの金額を貰えるのか?それはないと断言する。だって茶柱先生は翌月も10万ポイントが振り込まれるとは一言も言っていない。これは裏があるに違いない

 

「振り込まれた後ポイントをどう使おうがお前たちの自由だ。仮にポイントを使う必要がないと思った者は誰かに譲渡しても構わない。だが、無理やりカツアゲするような真似だけはするなよ?学校はいじめ問題にだけは敏感だからな」

 

その後茶柱先生は私達に質問はあるか聞いた後、誰も挙手をしなかったためそのまま教室から出て行った

 

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