ようこそかぐや様がいる実力主義教室へ   作:ロボっピ

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一部変えました


かぐや様は自己紹介する②

入学式まで時間はまだあるし、また読書で時間を潰していようかしら。後ろの綾小路さんとお話しするのもいいけど何やらこの学校についてお隣さんと話しているようだし

 

「皆、ちょっと話を聞いて貰ってもいいかな?」

 

そんな時、いかにも好青年といった感じの男子生徒が手を上げた

 

「僕らは今日から同じクラスで過ごすことになる。だから今から自発的に自己紹介を行って1日でも早くみんなが友達になれたらと思うんだ。入学式まで時間もあるしね。どうかな?」

 

「賛成ー!私たち、まだみんなの名前とか全然わからないし」

 

彼の提案に1人が同意したことで迷っていた生徒達も彼女の後に続いて同意していく

 

「それじゃあまずは僕から。僕の名前は平田洋介。中学では普通に洋介って呼ばれることが多かったから気軽に下の名前で呼んで欲しい。趣味はスポーツ全般だけど、特にサッカーが好きで、この学校でもサッカーをするつもりなんだ。よろしく」

 

平田と名乗った好青年は顔が整っている為、よろしくと言いながら笑うと周囲の女子生徒達が皆目をハートにさせていた

 

はっ、なんともチョロい女達。この程度で舞い上がるなんて情けない。男も男だけど女も女よね。顔が良ければ誰でもいいんだから。こういう人間にはなりたくないわ

 

「もし良ければ端から自己紹介を始めてもらいたいんだけど…いいかな?」

 

話を振られた少女は緊張のせいか顔を硬らせながら立ち上がる

 

「わ、私は、井の頭……心と言います」

 

井の頭さんは人見知り、というより引っ込み思案のようだ。手芸が得意だとか

 

「俺は山内春樹。小学生の頃は卓球で全国に___」

 

この山内という男、絶対に信用できない。普通に嘘をつき、平気で人の秘密をしゃべるタイプだ。インターハイとか言ってるけど高校の体育大会に中学生が出れる訳ないでしょ。よくもまぁ自己紹介に平然とバレるような嘘をつけますね。まぁ、後で使えるかも知れませんが今は関わらないようにしましょう

 

「じゃあ次は私だねっ」

 

次に元気よく立ち上がったのは先程井の頭さんの自己紹介の時に彼女をフォローしていた女子生徒だった

 

「私は櫛田桔梗と言います」

 

彼女はどうやらこの学校には知り合いがいない為、このクラスの皆と友人になりたいみたいだ。クラス全員の連絡先を交換したいみたいだけど…どうしようかしら。あの笑顔も完璧すぎて怪しいし。まぁ友達になりたいって言ってきたら自分の目で見極めればいいわね

 

次の自己紹介に行こうとした時、次の番だった男子生徒が平田さんを睨みつけた

 

「俺らはガキかよ。自己紹介なんて必要ねぇよ、やりたい奴だけやれ」

 

「別に僕は強制するつもりはない。でもクラスで仲良くしていこうとすることは悪いことじゃないと思うんだ。不快な思いをしたなら謝りたい」

 

赤髪の男子生徒に頭を下げる平田さんを見て一部の女子生徒達が赤髪の彼を睨みつける

 

「自己紹介くらいいいじゃない!」

 

「そうよそうよ!」

 

自己紹介の時の笑顔であっという間に女子の大半を味方につけたみたいだ

 

「うっせぇ。こっちは別に仲良しごっこするために此処に入ったんじゃねぇよ」

 

そう言って彼は席を立つと彼の後に続くように数名の生徒が教室から出て行く。本当なら私も彼らと一緒に出ていきたかったけど将来上に立つ者としてこれくらいのことには参加しなくては

 

残った生徒達は気を取り直して自己紹介を再開する

 

「俺は池寛治。好きなものは女の子で嫌いなものはイケメンだ」

 

はっ、これだから男は。女の事しか考えてないんだから。女子生徒達から揶揄われているのに気づきもしない哀れな男だこと

 

 

 

そしていよいよ奴…いや彼の番がやってきた。てゆうかいつまで髪を整えているのよ!!

 

「私の名前は高円寺六助。高円寺コンシェルジュの一人息子にして、いずれはこの日本社会を背負って立つ人間となる男だ。以後お見知り置きを、小さなレディー達」

 

机に足を乗せたまま自己紹介をやるなんて…普通に出来ないのかしら。いや、この人に期待するだけ無駄だったわ

 

その後、高円寺さんは自分は醜いものが嫌いだとクラスに忠告して自己紹介が終わった。…次は私の番ですか

 

「それじゃあ次の人、お願い出来るかな」

 

私は席を立ちピンと背筋を伸ばしてから口を開く

 

「四宮かぐやです。中学の頃から弓道をやっていました。この学校にも弓道部があったら入るつもりです。よろしくお願いします」

 

丁寧に頭を下げれば大きな拍手が起きる

 

「ね、ねぇ"四宮"ってもしかして四宮グループの?」

 

「ええ、私は四宮グループの長女です」

 

その言葉を聞きクラスは騒めき出す

 

「やっぱりお嬢様だったんだ!」

 

「すごい品がある感じだったもんね!」

 

「すげぇ。あの四宮グループのお嬢様と同じクラスなんだ!後で自慢しよー!」

 

全く下世話な愚民共。私が四宮グループの令嬢だと知った途端この態度。やはりテストは厳しめにしなければ

 

「な、なぁ」

 

「なんですか綾小路さん」

 

騒めくクラスメイト達に対して綾小路さんは遠慮気味に声をかけてきた

 

「四宮の家ってそんなに有名なのか?」

 

「あら、綾小路さんは四宮グループと言う名を聞いた事がないのですか?」

 

「い、いや子供の頃に聞いた覚えはあるんだがそこまで詳しくは知らない。まあ、四宮がお嬢様なのは気づいていたが」

 

「へぇ綾小路さんはコミュニケーションが苦手なだけでなく世間知らずでもあるんですね」

 

あら、どうして顔を青ざめているんでしょう?別におかしな事は言ってないと思いますが

 

「ち、因みにどのくらいお金持ちなんだ?高円寺の家と同じくらいか?」

 

「高円寺グループもそれなりですが桁が違います。私の家は国の心臓と言ってもいいほどです」

 

「っ!!?」

 

かなりの衝撃を受けている綾小路さん次はあなたの番ですけど大丈夫なのかしら?

 

「皆、静かに!まだ自己紹介は終わってないよ。えーど、次の人、そこの君、お願いできるかな?」

 

「はっ…あ、はい。…えー、えっと、綾小路清隆です。その、えー…得意な事は特にありませんが、皆と仲良くなれるように頑張りますので、えー、よろしくお願いします」

 

綾小路さん…コミュニケーションが苦手なのは知ってましたがまさか此処までとは

 

「お可愛いこと…」

 

「!?」

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