原作見つかんないよー(´・ω・`)
第1話
『盤上の世界』、ディスボード。
その世界の、とある一部。
そこにある街、エルキア。
そこにある、一つの酒場で…
その酒場に似合わない少女二人が、ゲームを行っていた。
「う、ううう…」
「…降りるなら早くしてくれないかしら?」
「お、降りるわけないですわ!『コール』ですわ!」
「そう…じゃあ、『レイズ』」
「え」
「…もう一度言うわよ。降りるならーーー」
「ーーー!!『コール』ですわ!」
「…そう、じゃあ」
「…あ、また負けてる」
「あそこまでわかりやすいとねー」
「ポーカーフェイスって言葉すらしらないんじゃねーか?アレ」
「……わかり、すぎ」
その二人の様子を、遠目で見ている四人がいた。
目深のフードを被った青年と少年、そして少女2人の四人組である。
うち、身長の高い方の青年と、身長の低い方の少女は、一つの椅子に座っている。
残りの2人は、そのそばで立っている。
「おい、オッサン。アレなにやってんの?」
座っている青年は、その対面に座っている中年の男に、そう話しかけた。
「ああ、あれは『国王選定戦』の一つさ。」
「ほう?国王選定戦?」
「前国王の遺言でな…『次の国王は、人類種(イマニティ)最強のギャンブラーに継がせよ』って事でな。
文字通り、最強を決める為のギャンブル勝負だよ」
「ふぅん…」
「向こう側に座ってんのが、その前国王の孫娘の、ステファニー・ドーラ。王位継承者だったのが、さっき言った遺言で継げなくなったのを、この勝負で勝って舞い戻ろうって魂胆だろうな」
「へぇ」
「ま、普通に思う事だよね」
「んで、こっち側に座ってんのが、クラミー・ツェル。今んところ全戦全勝らしい。相当強いんだろうな」
そこまで言うや否や、四人の目が輝き、
「へぇ…」
「全戦全勝かぁ…」
闘争心を剥き出しにして、此方からは後ろ姿しか見えないが、その姿を睨んでいた。
「おいおい、あっちを気にするのは良いが、こっちの勝負も終わらせようぜ」
「っと、そうだったな、んじゃ『コール』で」
「…ほう?後悔すんなよ?」
そうして、中年男のカードが露わになった。
手役は…
「『フルハウス』。悪いな」
「あっそ。んじゃこっちも…」
そう言って、青年はカードを無造作に放り投げた。
「なっ!『ロイヤルストレートフラッシュ』だと!?」
そう、ポーカー最強の手役を。
「バカな!650000分の1だぞ!?そんな役、出るわけがーーー」
「今回がその650000分の1だったんだろ。ほら、出すもん出しな」
「…!クソッ!ほらよ」
そう言って、懐から小袋を出して、放り投げた。
その袋を、青年はキャッチする。
「あいよ、まいどありー」
青年達は、その袋をもって、テーブルから離れた。
唯1人、翔を除いて。
「…?坊ちゃん、どした?連れ達いっちまったぞ?」
「…ねぇオッサン、本当にあれが全部?」
「!?…なにいって」
「嘘、ついてるよね?」
「…何を根拠にだ?」
「ポーカーしてるときに比べて少しそわそわしてからね。何か隠し事してんじゃないかって」
「…ふん、そんなの解るわけが」
「十の盟約」
「!!」
「…知らない、訳ないよね?」
「……」
十の盟約ーーー五つ。
『〝盟約に誓って〟行われた賭けは、絶対遵守される』ーーーー
「オッサンが賭けたのは有り金全て……
でもアンタ、まだ持ってるよね?」
「……!クソッ!ほらよ!」
男は手首に巻いていた腕輪を外し、そこに入れてあったお金を少年に投げた。
少年は、しばらく男をジッと見続けーーー
「…ん、今度は嘘じゃないみたいだね」
そう言って、あの青年達の元へと戻っていった。
「……クソ、ヘソクリまでもってかれちまった」
「残念だったなぁ。しっかしまぁ、有り金全額賭けるって、向こう側は何を賭けてたんだ?同じ様に有り金全てか?」
「…いや、違う」
「んじゃ何を」
「…『自分達を好きにしていい』、だとよ」
「…は?」
「…全く、自暴自棄もいいとこだよな……」
「……」
「…ん?どうした?」
「いや、お前どれだ?」
「なにがだよ」
「いや、ホモかショタかロリコンか…あの女の子は俺的にもいいけど、それじゃー浮気だよなー」
「な!ち、違うだろ!そういうことじゃなくてだな!」
「はいはい、奥さんには黙っててやるから一杯奢んな♪」
「バカいうな!今し方有り金全て取られたばっかだっつーの!いやそんなことより…」
男は青年達が行った方向を向き、
「あの条件じゃあ、連れの女の子達の貞操どころか、『自分達の命』まで皿に載ってるってのに…
なんて奴らだよ…」
そう、呟いた
「んじゃ、お前の奥さんに言ってくるわ」
「ちょっと待てこの鬼ィィィィィィィ!」
…その後、オッサンは頬を腫らした状態で泣きながら飲みに来たという。
そんなことはさておき…
彼等は、少し広めの宿屋の部屋で、くつろいでいた。
「『目的、宿の確保・達成』っと…さて白、もういいよな?言っちゃっていいよな!?」
「……ん、おけ」
「よっしゃ、んじゃ…」
「「「「つっかれたーーーーーーーー!!!」」」」
「あーもーだるいわー引きこもりがこんな運動するとかまじないわー」
「……は、ふぅぅぅぅぅぅぅぅ」
「わ、白ちゃん凄い溜め息」
「白や空兄の気持ちもわかるけどな…でもま、よくここまで来れたもんだよ全く……あー疲れた」
四人達は、それぞれの心の中を吐露する
これまでの苦悩を思い出しながらーーーー
以上、一巻のまだまだ最初の部分でした。
オッサンと奥さんのことについては…ま、読者様の想像に任せます。
次回、回想にはいりまーす
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