お察しの通り戦闘描写書滅茶苦茶下手マンです(血涙)
胸の奥がザワザワするやはり予定調和か何かだろうか。昔上弦の弐にカナエが殺されそうになっていた時の感覚とはまた違った察知とでも言えばいいのか。煉獄の音が近くなるに連れ燃え上がってるのが分かる。
煉獄家は全員そうだ。今は酒カスになってしまった槇寿郎さんも千寿郎くんも瑠火さんも皆炎の様な暖かい音がしていた。一度槇寿郎さんと一緒に仕事した時燃え上がる様な闘志の音がした。とても澄んだ音がしていた。
瑠火さんが亡くなった時にはもう濁って歪な音ばかりしていた。こうも人が変わってしまうのかと悲しい気持ちにもなった。でも、今回煉獄を死なせてしまったらそれこそ余計に傷付いてしまう。
柱がもう二人居たのに、と。
まだ私は煉獄に恩返しが出来てないのだ。仇で返すなんて事出来るだけしたくない。姉を見付ける協力と師範と共に気絶した私達姉妹を護ってくれたのだ。
手が届きそうな位置にいて助けないだなんて塵以下。姉にも妹にも怒られてしまう。だからお願い。どうか間に合って。
「紫乃花、今迄貴女ト過ゴセテ楽シカッタワ!有難ウ。婆ハ数秒ノ時ヲ稼グカラ後ハ頼ンダワヨ」
「駄目、行かないで琴葉!!」
「・・・サヨウナラ」
その言葉を最後に琴葉は今まで見た事の無い荒々しく素早い動きで煉獄と猗窩座の間に飛んで行った。
それが凄く格好良くて、誇らしくて。自慢の鎹鴉だった。でももっと、傍に居て欲しかった。話を聞いて欲しかった。鴉としての寿命まで長生きして欲しかった。それなのに琴葉は覚悟を決めて居た。止まらなかった。私の力不足だ。だから自らの命と引替えに煉獄を生かそうと決めてしまった。
嗚呼言葉通りお陰で間に合った。煉獄の体を貫く筈だった腕は琴葉だけを貫き煉獄に届く事はなかった。その数秒で私達は煉獄の前に出て技を出す。せめてその命を無駄にしない為にも。
「雷の呼吸、壱ノ型 霹靂一閃!!」
「風の呼吸、捌ノ型 初烈風斬りィ!!」
正直煉獄は今の所無事だが上弦の鬼を目の前にして居るには違いなく背筋がヒヤリとして滅茶苦茶怖い。でもここで抑え込まなきゃ煉獄や不死川は死んでしまう。目の前でそんな事させない。奮い立たせろ。私は速い。攻撃は最大の防御だ。誰かを護る為でも役に立つ。
柱としてちゃんと部下も人も煉獄も護るから。この数秒を絶対に無駄にはさせない。
「煉獄、遅れてごめん」
「良いや、助かったぞ!!紫乃花!不死川!!」
「その分キッチリ働くぜェ!!風の呼吸肆ノ型 昇上砂塵嵐」
「素晴らしい!!!お前達も優れた選ばれた剣士だ!!!鬼になれ!!!」
「なる訳ねェだろうが!!とっとと死ね!!!」
「絶対に断る!!!」
日が昇ってきた。なんと丁度いいタイミングなのだろう。向こうにはタイムリミットが迫ってる。日に焼かれれば大抵の鬼は死ぬ。暗い場所に隠れる時間だ。
「・・・嗚呼なんて惜しい。太陽さえ登らねば・・・次に会った時迄にまた問おう」
「待てェ!!逃げんじゃねェ!!此処でくたばれ塵屑がよォ!!」
猗窩座を追おうとした彼の腕を掴み引き留める。今は未だその時じゃない。煉獄も重症だが竈門炭治郎もかなり重傷だ。実弥は一刻も早く討伐したいのだろうが相手が相手だ。
「何のつもりだ紫乃花ァ」
「行かないで」
他に幾らでも言葉は有っただろうに出てきた言葉はそれだけだった。もしここで彼まで亡くなってしまったらと考えるとキリがない。有り得る話だ、誰を助けたらその代わり誰かが死ぬ。
どうしてそれが無いと言えよう。実際琴葉が死んでしまった。これ以上大切な人を死なせたくない。咄嗟の言葉がこれなのだろう。
「チッ・・・」
舌打ちしてても手は振り払わない。言葉は一件キツイけど優しさが隠しきれていない。彼女を目の前で亡くしたばかりの私への配慮だろう。暫くの沈黙の後何処にも行かねェから離してくれと言われ掴んだ腕から手を離す。
それと同時に爽籟から連絡を貰った隠達が現場に到着し上弦の参との遭遇(無限列車編)は幕を閉じた。
大正コソコソ噂話
実弥の鎹鴉、爽籟(そうらい)は琴葉が好き。
年齢なんて関係ない!らしい。琴葉は婆さんだから断っていた。(孫感覚に近かったから)
琴葉の訃報を聞いた爽籟は流石俺が好いた雌だ、立派な最後だ!と強がりを見せたが声は震えており悲しみを隠し切れてなかったよ!紫乃花が立派な墓を立ててくれたので、それから時間が許す限り墓参りに行く姿が目撃されていた。
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