雷を纏う蝶は風の音を好む   作:Ψ( 'ω'* )

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次回から無限列車編書いていきたい( ˙꒳˙ )



柱合会議その2

『隊士同士の喧嘩はご法度の筈よ!止めて不死川くん!』そう姉が告げる。

喧嘩所か一方的だけどね。

今の炭治郎はまだまだ柱と比べると力も技術も何もかも足りなさ過ぎで。

 

いざとなったら他の柱も助けに入るから大丈夫でしょ。

 

「御館様のお成りです」

 

それが入るより先に救世主の如く御館様が到着。

私達柱は位置に着き頭を垂れる。

実弥は炭治郎の頭を鷲掴み地面へ押し付け頭を垂れる。

 

今回の御館様へのご挨拶は私だ。

一呼吸置き口を開く。

数年柱としてご挨拶を何度もして来ているが緊張はするし噛まないか心配。

 

「御館様におかれましても御壮健で何よりです。益々の御多幸を切にお祈り申し上げます」

 

「ありがとう紫乃花」

 

「恐れながら、柱合会議の前にこの竈門炭治郎なる鬼を連れた隊士について、ご説明いただきたく存じますがよろしいでしょうか」

 

(この人知性も理性も全く無さそうだったのにすごいきちんと喋りだしたぞ。でもなんだろう、俺に向けている怒りの匂いの中に濃く混じる誰かへ向けた同情と好意の匂いがする・・・)

 

「そうだね驚かせてしまってすまなかった」

 

御館様が語り出し皆に認めて欲しいとの旨を伝えた。

柱の反応は原作どおりで。

 

『嗚呼・・・たとえ御館様の願いであっても私は承知しかねる・・・』

 

『俺も派手に反対する。鬼を連れた鬼殺隊員など認められない』

 

『私は全て御館様の望むまま従います』

 

『僕はどちらでも・・・直ぐに忘れるので・・・』

 

『信用しない信用しない。そもそも鬼は大嫌いだ』

 

『心より尊敬する御館様であるが理解出来ないお考えだ!!全力で反対する』

 

『鬼を滅殺してこその鬼殺隊。竈門・冨岡両名の処罰を願います』

 

最後に口を開き重々しく言葉を紡ぐ。

 

「・・・最終的な決定は御館様に委ねます。が、家族が関わっていなければ大反対です・・・鬼は存在自体危険極まりない事をお忘れなく」

 

これが精一杯。

それ以上は私情が溢れ出る。

 

処罰を受けるのが家族でなければそこまで感情を出さないのに。

 

全て冨岡のせいだ、やっぱり許さない。

白玉善哉奢って貰わなきゃ許さない。

 

フラグ回避した筈なのにまたフラグ立てる気?

悪気が有ろうと無かろうとそんなものはどうでもいい。

身内を危険に晒さないで。

 

 

「紫乃花・・・私は私の意思で冨岡くんの話を受け入れたのよ?勿論貴女に何も話さなかったのは悪かったと思ってるけど」

 

「言えば反対するでしょ?だから黙ってたの。鬼と仲良く出来れば毒や薬の研究にももっと役立てるし多少危険でもなんの進展もないよりかはマシよ」

 

こう返しが来ることも分かってた。

誰よりも尊く儚いのに。

誰よりも強い意志をもっている。

 

全員が全員同じ意見で大人しく従う訳じゃないし人それぞれ考えを持つのも知ってる。

予想しなかった訳でもないが、して欲しくないとは思ってたしそうあって欲しかった願望が結果こうなったと思うと余計心苦しく思う。

 

どうしてこの二人はこうも危険と分かってて首を突っ込もうとするのか。

 

考え方は良くないけど、静かにしていれば少なくとも後に禰豆子は公認になって好きなだけ研究でも仲良くなるでも幾らでもしていいのに。

 

「では手紙を」

 

「はい」

 

御館様の娘が手紙を読み始める。

名前は覚えてはいるが黒髪の息子以外は誰が誰なのかは分からない、そっくり過ぎて見分けるのは難しい何せ音もそっくりだから。

 

それはそうと手紙の内容はあながち知っている文で一部だけ『禰豆子が人に襲い掛かった場合は竈門炭治郎及び───────・・・鱗滝左近次冨岡義勇並びに胡蝶カナエ胡蝶しのぶが腹を切ってお詫び致します』と名前が追加されていた。

 

私じゃなければ、もし他の人が柱としてこの立場に立っていたとしたら、原作知識が有る前提としたら大抵は炭治郎の擁護や護る発言をして居るよね。

 

なら何故そうしないか。

自分も加担してると思われたくないのもそうだけど、それ以上に禰豆子だけ特別にはなれない、鬼は大嫌い、ただそれだけ。

 

まだこれでもいい方だ。

二人を傷付け無い限り私も禰豆子に手は出さないそれだけは決めている。

危険に晒されているのは許さないが禰豆子や炭治郎が懇願したことでは無いから目を瞑っている。

 

「・・・・・・切腹するから何だと言うのか。人を巻き込むんじゃねぇ。死にたいなら勝手に死に腐れよ。何の保証にもなりはしません」

 

「不死川の言う通りです!人を喰い殺せば取り返しが付かない!!殺された人は戻らない!」

 

「確かにそうだね、人を襲わないという保証が出来ない、証明ができない。だだ、人を襲うという事もまた証明が出来ない」

 

「!!」

 

確固たる証拠が欲しい、御館様はそう伝える。

禰豆子ならもしかしたら鬼殺隊に新しい風を吹かせてくれるのではないのか。

 

実際はその通りで鬼の研究にも鬼舞辻無惨にも近付く。

新しいことを試みるには先ず前提から覆さなければならない、そういうことだ。

 

「・・・否定するには、否定する側もそれ以上を出さなければならない、ですよね」

 

「そうだね」

 

「ならば、鬼の禰豆子に『実弥の血を見せて判断』すれば良いかと。彼は稀血です殆どの鬼ならば彼から真っ先に狙う筈ですからいい証明になるでしょう」

 

「俺は構わねぇがお前は良いのかよ」

 

「・・・良いの。もし襲いかかった場合、『冨岡義勇は介錯なし』で切腹させるし姉と妹は私が代わりに罰を受ける。元柱と甲より現柱の方が価値あるでしょ」

 

「・・・・・・・・・チッ、お前は・・・否お前も胡蝶達も死なせねぇ。冨岡に介錯なしは賛成するが」

 

「・・・じゃあ炭治郎、禰豆子を屋敷の中で出してごらん。実弥も準備を」

 

屋敷内を血で汚すのは躊躇われるのか何処からかあまね様は新聞を用意しそこで禰豆子と刀で軽く腕を切った実弥を見合わせる。

 

すると禰豆子はふらっと近寄りはしたものの炭治郎の声でぐっと我慢をし首を横に逸らした。

決定的瞬間そう捉えても問題は無い。

禰豆子は刺されては居ないが目の前に稀血が滴っているのにも関わらず堪えた。

 

これが示すのは人を襲い喰わないという証明になったというもので。

 

これで公認で認めざるを得ない状況になった。

複雑な気持ちだが取り敢えず姉と妹は隊律違反者ではなくなったので良しとする。

 

実弥には嫌な役をさせてしまった気がしないでもないので後でお詫びを兼ねて何かしら奢ろう。




閲覧ありがとうございましたー<(_ _*)>

以下ちょっと長めの大正コソコソ噂話


大正コソコソ噂話(炭治郎編)
炭治郎はこの後紫乃花に言われて蝶屋敷に行くが道が分からないので拘束を解かれたカナエとしのぶが連れていくよ!ハーレムだな!!←違う
その途中で紫乃花の事を尋ねると家族馬鹿と伝えられ納得。
因みに実弥が紫乃花の事を好きだと知り後で実弥に言ってキレられたとか何とか。

大正コソコソ噂話(冨岡編)
この後の冨岡は甘味処で白玉善哉を奢らされ今後はカナエとしのぶに関わる事はきちんと相談はすると約束させられたらしいよ!
甘味処に行ったという話をカナエが実弥にして冨岡に対する評価が更に下がったことも本人は未だ知らないよ!悲しいね!

大正コソコソ噂話(実弥編)
実弥は後日お詫びとして一緒に食事をして紫乃花が奢ろうとした所を止め逆に奢ったよ!意味が無いという紫乃花に対し『お詫び?何のことだァ。知らねぇなァ』とここぞとばかりに格好付けしていたし何ならその一言で紫乃花は更に推したとか惚れたとか。
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