【No.1/3】クリスから手紙と帰還
トントントン。ドアが3回程ノックされた。
「リッド様。獣人王国ズベーラのバルトスにいらっしゃるクリスティ商会のクリス様より御手紙が先程届きました。入っても宜しいでしょうか?」
「うん。いいよ。」
元々この屋敷か国なのかは知らないけど、ノックして入る文化が無かった為、プライバシー確保の為に導入した。
「リッド様。此方が御手紙になります。」
「うん。読んでみるね。」
僕はクリスからの手紙を受け取ると緊張しながら封筒を開けた。
「───え!?」
まさかの記述に驚いてしまった。
「ど、どうしましたか?」
「まずは奴隷百六十二人を予算内で購入したって」
「!!おめでとうございます。リッド様。」
「うん。問題はその後だね。残った予算で獣人王国で売られていた人間族の奴隷を1人購入したって・・・詳しい事は帰ってから話す見たい」
「獣人王国の人間族の奴隷ですか・・・」
「うん。」
「取り合えずライナー様にご報告したしましょう。」
「そうだね」
僕はクリスからの報告に心底ホッとした。
之にて次の計画に進めるからだ。
「───以上でクリスからの報告になります。」
「クリスさえ認める人間族の奴隷か・・・取り合えず帰りを待つしかないな」
「はい。父上。」
僕は何かに引っ掛かりながらクリスの帰りを待った。
「リッド様!クリス殿と人間族の奴隷と思われる人が早馬で帰ってきました。」
「うん。クリスを呼んできてくれる?人間族の方は取り合えず風呂に入れて。」
「・・・え?合わずに早速風呂に入れてしまって大丈夫なのですか?」
「早馬でやって来れるほど元気という事でしょ?」
「あ・・・。畏まりました。」
僕はクリスがやって来るのを待った。
「・・・クリス。人間族の奴隷とはどういった事かな?」
「勝手な行動をしてしまい申し訳ありません。どんな処罰でも受け入れる所存でございます」
「僕は理由を聞いたんだけど?」
「・・・とある歌を口ずさんでおり、リッド様が無意識の内かに口ずさんでいた歌と似ておりましたので・・・」
「とある歌?」
「
僕はその音と音程を聞いた瞬間に確信した。
「クリス。」
「はっはい!」
「ナイスだ。」
僕はその子が風呂から出たらすぐに連れて来させるようにメイドに命じた。
「君が獣人王国で奴隷になってたナギ君かな?っあ畏まらなくていいからね」
「では、お言葉に甘えさせて頂きます。はい。私はナギと言います。」
「何故買われたか分かるかな?」
「・・・分かりません。」
僕は僕の知っている歌を歌った。
「・・・どうやら私だけではなかったようですね。」
「うん。僕もだよ。よろしくね。」
「役に立てるかは分かりませんが、宜しくお願いします。」