【公開:短編集】書置き集   作:satikaze

7 / 12
【単話】御前観閲式

「リッド。ナギの提案が可決され3年後の建国300年から帝国貴族が集まり御前観閲式が定期的に執り行わる事になった。そこで奇抜なアイディアを出して欲しい。」

 

 観閲式ってこの世界にもあるんだ。てか難題が降られたんだけど?

 

「・・・ならば軍歌の制定と、戦車を作りましょう。」

「まずは前者だな。軍の歌と言う事か?」

「はい。軍歌は組織に統一感を持たせたり、士気向上をさせたり、歌う事によってストレス軽減をさせたりなどの効果があります。前々から立案してましたが、演奏等に悩んでたので後回しにしてましたがこれを機に一気に進めても良いかもしれません。」

「ほう、良いかもしれんな。後者はなんだ?」

「車のタイヤを無限軌道化して大砲を積み、悪路走行を出来るよにした状態ですね。」

「とりあえず何台か試作させてみよ」

「はい!」

 

 そして1ヶ月ほど経った頃に軍歌「帝国行進曲」「自走行曲」が完成した。いや、ナギがいなければ完成は不可能だっただろう。

 

「歌ってみろ。」

 


《帝国行進曲》

見よ帝国 空あけて 旭日高く輝けば 天地の正気溌剌と 希望は躍る大帝国 おお晴朗の朝露に 聳ゆるチョフの姿こそ 金甌無欠揺るぎなき 我ら帝国 誇りなれ

 

起て一系の皇室を 光と永久に戴きて 臣民我ら皆共に 御稜威に副わん大使命 帝国を家となし 我ら臣民を導きて 正しき平和うち建てん 理想は花と咲き薫る

 

いま幾度かわが上に 試練の嵐来たるとも 断固と守れ我ら帝国 進まん道は一つのみ ああ悠遠の始祖より 轟く歩調うけつぎて 帝国行進行く彼方 帝国常に栄えあれ

 


 


《自走行曲》

守るも攻めるも鋼鐵の 鋼鐵の城ぞ頼みになる 鋼鐵の城ぞ帝国の 四方四隅(よもしぐう)を守るべし 鋼鐵 その戦車 日の下に 仇なす国から 守るべし

 

守るも攻めるも鋼鐵の 鋼鐵の道ぞ頼みになる 鋼鐵の道ぞ帝国を 帝国の内外(うちと)を守るべし 鋼鐵 その木炭車 日の下に 仇なす国から 守るべし

 


 

「今歌った曲らを祝奉納歌としたいと思ってます。」

「ふむ・・・攻撃的じゃないか・・・?」

「軍歌であり士気向上をさせなければなりませんので・・・」

「まぁ・・・いいだろう。」

 

 この後、有刺鉄線を用いった鉄条網などの地球世界に於ける近現代戦争の概念も確立していった。また、車を発展応用させた蒸気関車の基礎研究を開始し、将来的な乗り物を視野にして交通網を本格的に整備していった。

 更には近現代的装備の開発も行っていった。

  ・歩兵銃(スペンサー銃に酷似)

  ・大砲(カノン砲雛形に酷似)

  ・戦車(とは言っても車を無限軌道化して大砲を乗せただけ)

  ・騎兵隊の蹄鉄(ていてつ)の改良

 等が行われ、入城では旧日本軍の行進に似せて行進し、御前観閲式典及び軍事演習でも陛下等は大喜びであったが、あくまでも国防の為であって占領等の為ではない事の趣旨の発言を行い杭はさしておいてた。

 

 またナギの下に製鉄技術向上、高度な組織統制化、条例や規則の整備、医学と心理学の確立、魔法の体系化、各税制の整備(農林水産は免除)、種再定義や範囲決めが行われて一気に文明開化をしていった。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。