とある科学の極限生存(サバイバル)   作:冬野暖房器具

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 前回、そして今回と。割と懐かしい茶番回がつづきます。

 そして試験的に改行を混ぜてみました。見辛さが軽減されてるのかどうかは微妙な所です。







044 最悪の昼下がり 『8月27日』 Ⅳ

 

 

 少しややこしい話をしよう。

 

 現在地はイギリスのウィンザー城である。日本からの時差は約8時間であり、日付変更線の関係上イギリスのほうが遅れている。

 

 日本からイギリスまでの移動時間は10時間だった。学園都市の第23学区を出発したのは午前10時頃。つまり地球の自転と追いかけっこをした結果、日本の出発時刻にその差2時間を足したものが、現在のイギリスの時刻となる。

 

 ちなみに御使堕し発動まではあと8時間もない。まったくもって救いもない。

 

 と、前置きが長くなったので結論から言えば。イギリスの現在時刻は12時過ぎ。つまりは昼食の時間である。

 

 

「………見た目通りの味だったか」

 

 絶望への門を潜り抜け、案内されたのは食堂だった。本来は兵士たちのための建物だったせいか、内装はかなり無骨というか手抜きというか。視界に入る色は灰色か茶色。則ち食堂を構成する主成分は石材&木材であり、端的に言えばキャンプ場みたいな造りになっていた。

 

 もちろん、こんなところで王室の人間は食事を取らない。王室の人間にはもっと別の部屋が用意されているのだろう。従業員用の食堂にはそこまで意匠を凝らすこともない、というのが実情というところか。

 

 毎日は嫌だが、これはこれで趣があっていいじゃないか。そんな事を考えながら木製のテーブルに座り、待つこと数分。出された食事を食べてみて最初の感想がコレだった。

 

 体感としては夜の8時くらいの感覚なので、そこそこに空腹だった。昼食も食べておらず、また初の海外での食事ともなれば少しは期待もするだろう。

 

 そして出てきたのはジャガイモ色のドロっとしたスープと、粉っぽくて固いパン。見た目は悪いがこれ本場の! と喜んで口にしたのだが……

 

(そういやここはイギリスだった。いや、てっきりイギリスの飯マズネタはギャグだと思っていたんだが……)

 

 マジだった。少なくともここウィンザー城の昼食に関しては。飯マズ以前に料理として怪しい何かと言って差し支えない出来である。

 

 空腹は最高のスパイスであると偉い人は言ったものだ。だがそんなものでは到底カバーできない、ブリテンの闇がここにいた。

 

「美味しく作ろうという努力が一ミリも感じられん料理……まさか存在していたとは」

 

「ま、ここはVIP以外が利用する下っ端食堂だからにゃー。分量は目分量、作り置き上等、とっとと食って仕事行け。そんなとこですたい」

 

「それにしてもだな……パンは百歩譲っても、この構成成分の八割ジャガイモですみたいなスープはどういうことだよ? 一目見た時はパンに塗るバターみたいなもんかと思ったぞ」

 

 うっかり塗ろうものなら炭水化物妖怪の完成である。このカロリーの塊みたいな構成はつまり、がっつり食ってがっつり働けという英国の意思表示(メッセージ)なのだろうか?

 

「食っちまえば結局同じことだにゃー。コツは味わわず流し込む事だぜい」

 

 コツと言うより、それしか選択肢がない。

 

「……土御門。私は先に行きます」

 

 既に食べ終えた土御門と神裂はすまし顔だった。そして神裂は席を立ち、すたすたと歩いて行ってしまった。氷のような殺気を撒き散らす彼女に、俺も土御門もかける言葉が見つからない。

 

「これはまた、随分と嫌われたもんだにゃー」

 

「……まぁ、な」

 

 あの桃色アクシデントは完全に俺の失態だ。謝っても簡単に許されるようなことではないだろう。

 

「そんなに落ち込むことでもないぜよ。ねーちんも今は少し混乱してるだけですたい。ささ、とっとと食って追いかけるぜい」

 

 ……混乱しているかどうかはわからんが、間を置いた方がいいのは確かなようだ。少し時間を置いて、もう一回話をしてみよう。

 

 そんな事を考えながら、俺はパサパサした小麦粉の塊を、水気の少ないスープで無理矢理喉の奥に流し込んだ。

 

 

 

 

 

 

「さてと、腹ごしらえも済んだことだし、本格的に城の中を案内するぜよ!」

 

「……まぁ、案内自体は嬉しいけどなぁ」

 

 フィクションの世界でしか知らなかった、歴史ある西洋の建築物。その中を案内してくれるのはとても嬉しい。

 

 先ほど食堂で出された謎有機物でかなり出鼻を挫かれたわけだが……一応空腹も紛れた事だし、さて次は何が見れるのかなと内心かなり期待していた。だがしかし。

 

「なんかどんどん地下に潜ってるのはなんでだ? 城の中には違いないんだろうが……一番下から順番に、とかそういう趣旨か?」

 

 城中に張り巡らされた、芸術のような魔術結界の数々は圧巻の一言に尽きる。

 

 そんな、魔術を学び始めた身としては、なかなかに興奮を禁じえない景色も5分も待たずに終了となり、今現在俺は土御門の案内でひたすらに螺旋階段を下っていた。

 

「いやいや。一番下は流石に俺達下っ端じゃ入れんですたい。このウインザー城の領地自体に魔術的記号を打ち込むためにも、色々細工しているはず……行ける所といえばその手前の、戦争中に大盛況だった地下牢までかにゃー」

 

「地下牢、ねえ。んなジメっとした所にいきなり行かなくてもいいんじゃねえか?」

 

 旅のガイドとしては、それは考えられる中で最悪の選択肢ではないだろうか? その圧倒的外観でこちらを感動させた後に、食堂でイギリスへの幻想をぶち壊し、その後に地下牢へご案内は流石に酷い。

 

「いやいや、地下牢にも行く気はないぜよ。俺達が行くのはその……ま、ついて来ればわかるぜい」

 

 おいちょっとまて。今こいつ言葉を濁さなかったか? 嫌な予感しかしないぞ。このまま地下牢に幽閉コースは流石にないよな? 土御門クン?

 

「遅いですよ土御門」

 

 じめじめとした螺旋階段を降りていくと、ボロい木製のドアの前に、神裂が待っていた。

 

「ねーちんが早すぎるんですたい。見張り番が早く来たところで、試験官が来なきゃ意味ないぜよ?」

 

「……せめて早めに来て、心の準備くらいはさせてあげたらどうです?」

 

「大丈夫大丈夫。コレは木原っちの得意分野ぜよ。そんな心遣いは不要だにゃー」

 

 そのまま土御門はドアを開けた。学校の教室程の広さの部屋だ。部屋の中央には2つの机に2つの椅子が、向かい合うように置かれている。

 

 試験官、心の準備、そして木原統一の得意分野……うん? 連想されるものは一つしかないわけだが、現在位置的にそれはありえないと、俺の理性が訴えてくる。だってここはイギリスだぞ? いや、試験官って明言されてしまっている以上、もうそれしかないのだが。

 

「……まさかとは思うけど、試験?」

 

「まさかでなくとも、試験だにゃー」

 

「何の試験だ?」

 

必要悪の教会(ネセサリウス)への、編入試験だぜい」

 

「……誰が受けるんだ?」

 

「そろそろ現実に帰ってこい馬鹿野郎」

 

 

 

 

 

 

 

 『試験』……経験を試す、と書いて試験である。

 

 その人物の能力を測るために実施されるものであり、この世界に存在するあらゆるコミュニティ、即ち集団に属したいと思うのなら、大なり小なりこの怪物と戦わなければならない。

 

 幸いにして木原統一という人間は、勉強が出来る。この場合の『出来る』というのは可能であるかどうかという事ではない。優れているという意味だ。少なくとも学園都市のとある高校では、の話だが。担任に教材の作成を頼まれるくらいには優秀だった。

 

 そういう意味で、土御門の言葉は正しい。試験は木原統一の得意分野。ここだけ切り取れば、それは真実なのだ。

 

「いや、そういう意味じゃねえだろ!? 『学園都市の試験』と『イギリス清教の試験』を同列に語ってんじゃねえよ!」

 

「正確にはイギリス清教ではなく、イギリス清教第零聖堂区、必要悪の教会への編入試験となります」

 

 そんなことはどうでもいい。物理的にも概念的にも、学園都市とは真逆の存在であることに変わりはないのだから。

 

「ちなみにこれに合格(パス)出来なきゃ、必要悪の教会への内定は取り消しだぜい」

 

「内定!? 俺ってまだ仮合格だったのか!? もう既に給料貰ってんだけど!!?」

 

「その場合、いままで支給した額は返納という形になりますね。ですが不合格となった時点で我々の討伐対象である魔術師という事にもなります。なのでそこは気にする必要はありません」

 

「気にするに決まってるだろォォおおおおおお!! いやちょとまて、つーことはこの部屋は───」

 

「当然、牢屋としての機能も兼ねてるにゃー。ちなみに試験開始まであと10分ぜよ」

 

 眩暈がしてきた。あと10分で、人生を賭けた試験の開始らしい。受からなければ、この試験会場が俺の幽閉場所(マイホーム)になるという。

 

「なんでそんな大事な事をギリギリまで黙ってやがった!? 審問よりもこっちの方が重要じゃねえか!」

 

「いやー、本当は審問後に時間があればその日に。なければ後日って形だったんだけどにゃー。こっちに着いた事を報告したら、試験官様から「よし、面倒だからとっととやっちまうぞ」って押し切られたんですたい」

 

 答えになってねえぞ。簡単に押し切られるなよ。勝手に人の命運を短縮してんじゃねえぞコラ。

 

「それでは、健闘を祈ります」

 

「祈ってないで助けろよ!! いや助けて下さい神裂さん!? 俺の身の安全がどうとか、貴女さっき言ってたでしょーが!!」

 

 そんな言葉も虚しく、神裂と土御門は出て行った。ドアの閉まる音と同時に、静寂と孤独が容赦なく俺の心を冷やしていく。

 

 試験まであと10分。一体どんな試験なのか、形式、範囲、時間、全てが不明。そして合格出来なきゃ幽閉とは……

 

(お、落ち着け。おそらくこれは何かの冗談だ。あの土御門が、本気で俺を人生終着点コースに乗せるわけがない。そうさ、もしかしたらこれは、さっき神裂に不埒な真似をした罰ゲームなんじゃないか? 今頃土御門は外でゲラゲラ笑っていて、神裂は「もうこのくらいで……」ってたしなめてたりするんだろ。きっとそうだ)

 

 そもそもの話、必要悪の教会に編入試験なんて本当にあるのだろうか?

 

 もしあるのなら、作中でイギリス清教に入ったオルソラ=アクィナスや天草式、そしてアニェーゼ部隊も、この試験を受けていたはずだ。だがそんな試験の話題なんて、俺の原作知識(頭の中)には存在しない。実は裏でやってました、となるなら話は別だが……

 

 今の所、本当に実施される可能性は低いのではないのだろうか?

 

 そう考えると急に冷静になってきた。そ、そこまで慌てる必要もないよな? あり得るとしても、せいぜい形だけの試験がちょこちょこっとあるだけとか? 無理難題を吹っ掛けられるような事はあるまいて。

 

 

 そしてパニック状態から脱したと同時に、部屋の扉が開かれた。

 

「さあ、とっとと試験を始めましょうか───ここまで手間かけさせて、無様な点数だったらぶっ殺すぞ」

 

 ……どうやら、俺の推測は大ハズレのようだ。どう考えても、彼女が土御門の冗談に付き合っているとは思えない。

 

 ボサボサの金髪に、褐色の肌。普段から着用しているゴシックロリータは擦り切れていて、布束が大事に着ているアレとは対照的に、とてもくたびれたように見える。

 

 いや、くたびれて見えるのは本人が気だるそうにしているからかもしれないが。

 

 シェリー=クロムウェル。イギリス清教、必要悪の教会所属の魔術師。暗号解読のスペシャリストで、土属性の魔術を扱い、さらには彫刻家として芸術院の講師を勤めていたりもする。そして───

 

 ───魔術サイドと科学サイド。その両者が近づく事を嫌って、近い未来に学園都市に単身で殴りこみをかける彼女。

 

 ───魔術サイドと科学サイド。その両方に所属している、必要悪の教会への編入試験を受けに来た少年。

 

 最悪の組み合わせが、魔術要塞ウィンザードのとある密室で実現した。

 

 

 

 

 

 

 

「まさか試験担当がシェリー=クロムウェルだとは……土御門。まさか彼を本気で討伐対象にする気ではないでしょうね?」

 

「さて、その辺りはあの最大主教(女狐)次第と言ったところぜよ。学園都市の人間を、そう無下には扱わないと俺は踏んでるんだが。そういうねーちんこそ、助けなくて良かったのかにゃー?」

 

「あの試験を中断させたところで、事態は何も好転しないでしょう。それにしても」

 

 螺旋階段を登り切り、神裂と土御門は再び地上へと舞い戻った。

 

最大主教(アークビショップ)の采配ですか……悪趣味にも程があります。あのシェリー=クロムウェルを、よりにもよって彼に会わせるとは。一体何を考えてるのでしょうか?」

 

「色々と思いつくこともあるが……案外、何も考えてないなんて事もあり得るかもにゃー」

 

「……そんな可能性が出てくるのも、ある意味で彼女の恐ろしい所ですね」

 

 もしかしたら。シェリー=クロムウェルの反応を見るのが目的かもしれない。今後の学園都市との協力体制に対して、彼女がどういう反応を示すのか。その試験(テスト)を兼ねている、とか。

 

 もしかしたら。土御門の対応を見るのが目的かもしれない。万が一の際に、親友とイギリス清教のどちらを優先するのか。魔術要塞ウィンザードを一流の陰陽博士がどう攻略するのか。それを見るために、わざと不安要素(シェリー=クロムウェル)を混ぜてきた、とか。

 

 そしてもしかしたら。木原統一を試しているのかもしれない。学園都市との友好関係はこれからも継続していくつもりである。

 

 魔術サイドと科学サイド、両者の接近を絶対に許さないシェリー=クロムウェル。統括理事長(アレイスター)曰く未来が視えると称される木原統一。彼がシェリーをどう見るのか、どんな対応をするのか。それを試されているのかもしれない、とか。

 

 どれも確証はない。こうして、土御門の頭の中に様々な推測が思い立つこと自体も、おそらくは最大主教の想定の範囲内なのだろう。

 結局の所、誰もがあの女の手の平の上なのだ。

 

(だがしかし未来が視える……か。流石にそれはないと思うが……)

 

 学園都市製の能力であればまだ問題はない。学園都市の能力開発によって、魔術的な特性を得ることは原理的に不可能……というのが、土御門元春の見解である。科学サイドが魔術サイドの領域を侵さないよう見張る事も、彼が数多く抱える仕事の一つなのだ。

 

 だがしかし後天的に、能力開発で得た予知能力ではなく、純正の預言者などというモノが存在するならば。

 

 ソレは魔術的に、恐ろしい意味をもつ怪物に他ならない。天の御言とは即ち、神の領域。人には理解できず、表現することさえ許されない無限光(アイン・ソフ・オウル)。その領域を垣間見る事が出来る者は、そもそも人間ではないし人間である筈がない。

 

 どう足掻いたところで、その身体には魔術的記号を宿してしまうはずなのだから。この日本刀を携えた『聖人』よりも、遥かに莫大な力を宿してしまうのは明白である。

 

 そしてここ一ヶ月で何度も死に掛けている人間が、実は未来が見えていたなんて話があるはずもないだろう。

 

 親友が人間ではない怪物で、死の淵(デッドライン)で走り幅跳びをするような真性のドMである可能性を、土御門は頭の中から追い出した。

 

(預言者ではなく、魔術サイドの人間である可能性も皆無……だが禁書目録の刻印の位置を言い当て、ステイルの魔術を模倣、さらにはこの短期間でソレは別物へと昇華しつつある……お前は一体何者だ? 木原統一)

 

 知るはずのない事を知っていて、魔術的にも高い素養を持つ科学サイドの住人。その正体を、土御門は未だに捉えきれずにいた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「試験時間は50分。問題用紙は3枚。何か質問は?」

 

 試験の内容は普通の筆記試験(ペーパーテスト)らしい。まぁ机と椅子が用意されている時点で、そうだとは思っていた。

 

「……ご、合格ラインは如何ほどでしょうか?」

 

「さあね。私が勝手に決めていいことになっているけど」

 

 滅茶苦茶すぎる。もし彼女が俺の出自を知っていたとしたら、立場上俺を合格させるとは微塵も考えられない。

 

「わざわざイギリス清教に入ってくる日本人(ジャパニーズ)……あの極東宗派や陰陽師の例も考えると、アンタもそこそこ優秀なんでしょ? でなきゃ、わざわざ地球の裏側(こんなとこ)まで呼ばれるはずはねぇからな」

 

 そこそこハードルは高いわよと、シェリーはあくびをしながら言った。どうやらこの様子だと、彼女は俺の素性を知らないらしい。もし知っていれば、ここまでのほほんとした対応はあり得ないだろう。

 

「あー眠い。なんでこの私がこんな雑務に付き合わなけりゃならないんだか。審問会の準備とかで人が足らねえとかぬかしやがって。あんなのに10人も20人もいるわけねーだろうが。そもそも何の審問なのよアレ」

 

「……あー、なら試験官の交代とかは───」

 

 チェンジでお願いします。俺の素性がばれる前に。

 

「んなこととっくに打診してんだよ。どういうわけか、その提案が通らないからイラついてんでしょ。何故か上はどうしても、私に試験官をやらせたいらしいのよ」

 

 上、と聞いて思い浮かぶのは一人しか居ない。あのふざけた日本語を喋る最大主教(アークビショップ)、ローラ=スチュアートだ。

 

(あの女がシェリーを試験官に指名? どういう事だ……?)

 

 シェリーを試験官にすることで、一体どういうメリットがあるのか。最大主教の思惑を考えようとしたところで、俺の思考は中断された。

 

「つーことで、このめんどくさい作業、とっとと終わらせるぞ」

 

 問題用紙が机の上を滑りこちらにやってきた。そして、彼女の手にはストップウォッチが握られている。

 

「───始め」

 

 そして容赦なく、その言葉は告げられた。

 

 

 

 

 

 

 

「……筆記用具下さい」

 

 そしてシャーペンと消しゴムが飛んできた。





 最新巻読みました。一日も時系列が進んでないとは恐れ入った。


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