【一発ネタ】五条悟ハッピーセットください。
お前はこれから転生する。一つに限り、望んだチートを持たせよう。
そう言われたから、五条悟でお願いします! と答えた。
なにせ五条悟だ。
顔よし! 金あり! 権力あり! 最強!
一言でこんなに表現できるのってそうそうない。
「うーん。不安じゃな……」
「なんだとう!」
「記憶を封印して若返らせた親友と宿敵もつけよう」
「えっ いらない」
「ついでに権力財力の代わりに宇宙船も授ける。この五条悟ハッピーセットで世界を救うのだ。無事地球を救えたら望みを一つ叶えよう」
次の瞬間、俺は宇宙船の中にいた。
目の前には、こちらを憎々しげに睨む長髪に五条袈裟の男、そしてフヨフヨと浮いた脳みそである。
「はあああああ!??」
「五月蝿いな……。こうなったならやるしかないだろ」
「あっはっは。いや、参ったね」
「地球を救えっていうならさぁ! 本物の五条悟持ってこいよ!」
「五条悟? 誰だい?」
「それは思う」
兎にも角にも、ここは宇宙船のようだ。あと、親友は五条 悟と出会う前まで記憶を戻された模様。
「とりあえず、俺の名前はさとりで良いかな? 五条悟って名乗るのも何か悪いし。パチモンってことで」
「私は夏油だ。夏油と呼んでくれ。よろしく」
言外に名前は呼ぶなムーブだな、わかる。
「私は「メロンパンね」」「いくらそっくりでも、そんな事を言ってはいけないよ、さとり」
「まあ、いいけどね」
「2人はなんて言って連れてこられたの? それとも洗脳とかされてるの?」
「記憶の封印を解いた後、望みを叶えてくれるそうだよ。一つだけね。先払いのチート? はこの世界の呪力の呪霊化現象の阻止」
「それ、すっごく助かる!!」
「私も願いを叶えるからと勧誘された。まあ、この状況が既に興味深いがね。私は脳みそのまま動けるように願ったというか、脳みそだけ呼ばれて咄嗟に死にたくないと思ったらそうなってしまったというか。君は五条悟のコピーかな?」
「そんな感じ。とにかく、探検しようか」
「そうだね。早く記憶を取り戻したいし」
「とりあえず、ここがブリッジらしい雰囲気を醸し出してるが……」
3人で周囲を見回す。
外が、もっと言えば地球が窓から見えるが、機械類は見えない。
さらにいうなら、丸い柱に文字が書かれていてとっても怪しい。
はい、この宇宙船、信じられないが呪力が動力です。巨大な呪具。
恐る恐る柱に触れると、空中にウィンドウが出てくる。
なんとか地図を読み出せたので確認する。
ふむふむ。農場エリア。こんな呪具で育てられた生き物なんて食べたくない……。
そもそも、明らかにファンタジー的生き物である。もっと言えばスライム。
捌かなくていいのは助かったけど、地球とか言ってたじゃねーか、ふざけんな。
格納庫には、呪力で動くらしき人型兵器が。
これには若干テンションが上がる。男の子だもの。
トイレや寝室、キッチンもあるみたい。
ただ、ふざけた事に無線機? はあっても通信機はない。
そもそも電力的なものがない。
これじゃネットができない。そもそも、地球はいつの時代なんだろうか。
「これ、大気圏突入するしかないよね。出来るのかな」
「んー。出来そうだよ? 地図からして太古の昔ではなさそうだし、ほら、宇宙ステーションもあるし。月に変な建造物があるけど」
「あ。ほんとだ」
「ほんとだ」
探検もしたし、出来ることがないから仕方ない。
月と地球なら、地球の方が情報も手に入るだろう。
そんなわけで俺達は日本めがけてゆっくりと下降していった。
宇宙船は、ステルス機能が付いているらしく、そのまま山奥に隠した。
不安だったがメロンパンに待機してもらい、俺達は日本に潜伏作戦を開始した。
1989年、12月7日。雪の降る日の事だった。
早速、俺達は情報収集を開始する。
新聞を拾って読んだ俺は、崩れ落ちた。
「さとり?」
「ここっ マブラブの世界かよ!?」
メロンパンも交えて、作戦会議をせねばなるまい。
原作知識なんざ、軍事クーデターが起きるとか、オルタ3、4、5の計画とか、大体2,000年頃の話としか覚えてねーよ!?
メロンパーン! なんとかしてー!