2人は! メカキュア!
ついにカシュガルハイヴを攻略した俺達は、人類からの感謝の印(戦術機の設計図や技術情報諸々)を貰ったのだった。
「願いは新たな生活が落ち着いてから願うとよかろう」
「ありがとうございます」
メロンパンを抱き抱え、夏油と俺は光に包まれるに任せた。そこに、セーミちゃんが飛び込んできた。
転移した先は戦場だった。
「夏油!?」
「傑と僕と脳味噌!? どういう組み合わせだよ!」
しかもなんか本物がいる。
「さとりが2人!? あっ さとりの本物! 悟!」
「早く転移するんだ、さとり!」
「あわわわ!」
「待って呪霊が暴れてる! 手伝わないと! あれ? 支配下における?」
俺はせっせと呪霊を収納する夏油とメロンパンと何故か若返っているセーミちゃんを抱えて転移する。
ふぅ、危なかったぁ。ここは神社、かな。
「そこにいるのは悟じゃないね。私そっくりの人といい、一体どういうことなのかな?」
ゲェッ 五条袈裟の男!
「私が2人!? 私の本物!? えっ 私偽物だったのかい?」
「どうやら、私の本物が君の本物の脳味噌をくり抜くのに間に合った様だが。どうする? 注告ぐらいしておくかね?」
「……どういうことかな? 脳味噌君」
「悟じゃねぇのか? いや、違う。若いな。誰だお前ら」
「私は、オルタネイティブ計画3、第五世代のセーミです!」
「「は?」」
「逃げよう!」
ということで、今度こそ逃亡に成功した。
死ぬかと思った。
その後は、なんとか戸籍を手に入れて、設計図をもとにスポンサーを募り、研究所を建てた。
機材から戦術機まで呪霊に収納してたので、建てて仕舞えば後はもうこっちのものだ。
研究所所長は夏油 メロ(00ユニット装備)。副所長は夏油セーミちゃんにじゅっさい。そして所員に夏油さとりと夏油 優。そして愉快な仲間達(呪霊)。
呪術師がロボット工学に興味を示すとは思えないし、呪術に関わらなければ問題ないな!
『さとりと!』
『げとーの!』
『『2人は! メカキュア!!』』
戦術機でビシッとポーズを決める。見学者はパラパラと拍手した。
幸いな事にこの世界の日本は戦争してないので、戦術機もロマンの延長線上でしかない。
いや、もちろん、兵器として、巨大工作器具としても注目を浴びているのだが、こういうお遊びも出来てしまうのだ。今、国のお偉いさんとメロンパンが取引をしているので、俺達が見学者をご案内だ。
なんでも、他国からうちの国から逃亡した実験体だなんて言い張られているらしい。セーミちゃんもいるから、なんとかなると思いたい。