【悲報】最強コンビの遺伝子情報盗まれる。
術式も六眼も持ってる、双子よりも近い存在。
当然問題になった。
さらに、唯一の証言、「オルタネイティブ計画3、第五世代の7番目(セーミ)」と言う言葉。
何人いるんだよ、と言う話にもなる。
呪術師サイドも呪詛師サイドも、割と血眼になって捜索が行われた。
そんな時にメカキュアを見つけたのはアニメとかわりと好きな直哉だった。
突如として実物のメカを提げて現れた偽戸籍の面々なんぞ国にはとっくに疑われており、調査が進んでいる最中の事。監視は幾重にもされていて、そこに食い込むのは簡単だった。
『そろそろ寝ようよ』
『寝るのです!』
大きなベッドに既にさとりと優はIN。そこにセーミちゃんがダイブ。中央に飛び込んだ。
川の字になった所で、頭の辺りの置いてある入れ物に脳味噌がIN。
仲良さそうに4人はくっついて、帳を張る。そこにやましいところは何も無い。
ハイヴ攻略を4人でしまくっていたが故の癖である。
「仲良いねー」
「必ず4人揃って寝ている様です」
「いい大人のくせして……見た目の年齢通りというのはありえないか、下手すると一才とか」
「あり得ますね」
「研究所から逃げ出して、寄り添って生きてきたのかな。じゃあ、しっかり保護してあげますか!」
可哀想だが、各国からも呪術師からも呪詛師からも狙われている彼らの一番マシと思われる道が、呪術師になる事なのだ、多分。
そんな事とは知らず、3人はそれぞれ買い物に出ていた。お前らは危機感を持て。
「人参とジャガイモと、玉葱と……カレールーはどうしようかな。二つ作るか、中辛で行くか、いや、やっぱりさとりが可哀想だから甘口にするかな」
「今日はカレー? いいね! 僕はこのメーカーが好きだよ」
「悟……?」
「驚いた。傑そのものじゃん。ちょっと若いけど」
「わ、私達は悪い事してないし、する気もないっ 科学者として頑張っていくんだ」
「うんうん。君達が悪いことしてないのは信じるよ。でも、それは……無理かな」
夏油が後ずさったのを、すぐ後ろに転移して捕まえる。
「呪霊出さないの?」
「君こそ呪術規定を思い出せよっ 私もよく知らないけど!」
「一応、呪術規定のことは知ってるのか。偉いじゃん」
「馬鹿にするなっ 中学生くらいまでの記憶ならちゃんとあるんだ! 私は勤勉だったから、呪専入学までにちゃんと勉強してたしっ」
「それってまさか、本物の記憶もトレースしてるって事かな?」
あわわ、と夏油は自分の口を塞ぐ。
「君のお友達や兄弟のこと知りたいな。話してくれないか?」
「私達は君の邪魔をしない! 呪術界と関わりのない所で、勝手に幸せになるよ。放っておいてくれ」
「だから、無理だって」
そうして、五条は夏油を浚って転移した。
「やあ。さとりくん」
足りなくなったA4用紙を買いに行っていたさとりは、顔を上げた。
「夏油 傑……っ」
「なんだろうね。私は、悟の事、思ったよりも好きみたいだ。紛い物の君を見ていると、腹の底からムカムカするよ」
ーー死んでくれ。
呪霊が吹き出し、俺は一歩前に進んで、夏油を掴んで転移した。
「へぇっ やるね!」
咄嗟に飛んだのは、研究所の運動場。
俺は携帯を取り出し、情けなく叫んだ。
「夏油助けて早く帰ってきて!」
「はっ 情けない事だね!」
「何年一緒に生活していると思うんだ、俺に夏油の顔が殴れると思うな!」
キョトンとした後、ケラケラと夏油は笑う。
「あっはっは! 随分と可愛らしい事を言うんだね。ああ、でもよかった。最強だから悟なんじゃない。悟だから最強なんだってやっとわかった」
「ロミオとジュリエットかよ勝手に納得してんじゃねえよ帰れください!」
呪霊を避けながら訴える。携帯から帰ってきたのは弱々しい声だった。
『さ、さとり……助けて』
『ゆうは忙しいからさ、なんとかそっちはそっちで乗り切ってくれないかな?』
「夏油! ちょっ 待てよ夏油になんかしたらっ」
「おや、悟も私のクローンにムカついてくれたのかな?」
『こいつら中学までの記憶もコピーしてるんだってさ。中学生の傑、かーわいいぜ?』
「そうなのかい? その割に悟は悟って感じしないなぁ。むしろ虫唾が走るよ」
「俺は記憶ねぇもん。パチモンで悪かったな!」
「それは残念。こっちも悟の恥ずかしい記憶とか聞き出してやろうと思ったのに」
『あっは。直接聞けよ。……お前にもすぐに会いに行くからさ』
「それには及ばないよ。一旦出直す」
そして、夏油 傑が消えた。
『さて。君の行動いかんによっては、ゆうが……君の夏油が秘匿死刑になっちゃうけど?』
「俺の望みは、メロンパンとセーミちゃんと夏油の安全。それが保証されないなら、交渉はしない」
『……OK。じゃあ、来てもらおうか』
いろんなパターンが浮かんで書くの楽しいです。
何パターンか書いちゃうかも。