それは、4人でテレビを見ている時だった。
『月に生命体が!?』
なんて番組でやっていて、俺達はビビった。
BETAが来た。
BETAが来た。
「国に警告を送らないと」
「核で落とすのってこっちの世界の技術力でできんの?」
「出来たとしても情勢的に無理だね。ある程度の被害は覚悟しないと」
ということで、国に膨大なデータを送る。
程なく地球にハイヴが建設されて、BETAが量産され、二つ目のハイヴが建設される段階になって俺達に召集がかかった。
「君達、あれを知ってるってことだけど」
「知ってるよ。俺達がハイヴを停止させて見せる」
「一応世界の危機だから、あれをなんとかしたら秘匿死刑いい加減諦めて欲しいね」
「私、頑張るよ、悟」
「頑張るです」
そうして、俺達は出張する事になった。
まず、傑の百鬼夜行でBETAを抑えて、頭脳級を探して、いつもの4人でBETAの奥まで行って、頭脳級を乗っ取りの勝利パターンである。
その後、俺達側のBETAを量産して月に打ち上げ、逆侵攻まである。
俺達は頑張った。
すげー頑張ったと思う。
でも、何故か正座させられていた。
「傑の、いや、優の呪霊があれだけいるって聞いてない」
「夏油は友達たくさんだから」
「えへへ」
「褒めてないよ。後、さとりも戦闘苦手って言ってなかったっけ? かなりなめらかに倒してたけど」
「呪霊を倒すのが苦手なんだよ。だって、ほら。呪霊は夏油の友達じゃん」
「さとり」
「友達じゃないから。今度から君の任務ガンガン入れるから」
「うええ」
「君ら、世界を救った功労者に厳しくはないかね。ガチで地球の危機だったんだがね」
「そうです! BETAは怖いのです」
「それはわかってるよ」
「わかってない」
「いないのです!」
メロンパンのとりなしもあり、説教はストップされた。快挙である。
これをきっかけに、俺達もそこそこ受け入れられたと思うし。
ということで。
「願いを、決めようと思います!」
「わー!」
「わー!」
「パチパチパチパチ」
「トップバッター! 私! 呪霊が生まれませんように!」
『それはダメじゃ』
「えー!向こうではできたじゃないか!」
『世界の法則が違うでな』
「そんなぁ。じゃあ、日本人全員呪術師にしてほしい、かな」
『それ、残り10年で夏油オリジナルが達成するぞい』
「マジかよすげぇな」
「何が私をそこまで駆り立てるのか……」
4人でわちゃわちゃやってると、悟がやってきた。
「何してるの?」
「あっ 悟。悟だったら願いを叶えられたらどうする?」
「願い? それ、なんでもいいわけ?」
「いいよー」
「それだったら、上層部がもう少しマイルドだと嬉しいかな。結局元凶それだし」
「あー」
「あー」
「あー」
「上層部がもう少し優しくなりますように」
『了解した』
「で、何やってるの、七夕の準備?」
「そうそう。他は?」
「悠仁が宿儺に乗っ取られることがないように、とか?」
「あー」
「あー」
「あー」
「虎杖悠仁の器としての力をハイパーあげてください。具体的にいうと宿儺消化させちゃってください」
『完全な消化は無理じゃが、なんとかなるじゃろう』
「私は自分の願いは自分で願うよ? 夏油の呪霊操術、もう少し使い勝手を良くしてほしい」
「メロンパン……」
『了解じゃ。これで取引は完了じゃ。幸せに暮らすんじゃぞ』
言われて、4人で神様(?)に感謝の祈りを捧げる。
呪術師団体は母体が増えた事により、いくつか増えて、競争原理により待遇も良くなっていった。
俺達は、研究を楽しくしつつ、呪霊退治をして面白おかしく暮らせている。
つまりは、ハッピーエンドである。
これにて完結です。ありがとうございました。
次の話から別パターンを書き殴っていくつもりです。