「うーん? つまり、掘削機械が? 超新星爆発でエラーを起こして? 絶賛人類駆除中ってこと?」
「そうなんだよ!」
「随分荒唐無稽な話だけれど、こうして新聞にも載ってるしね。修理できないの?」
「メロンパン先生!」
「そういわれてもねぇ。色々みて見ない事にはなんとも……。適当な要人とか攫ってこれない? 乗っ取ってどうにか」
「それは最後の手段にしたいね。この世界は非術師の世界。つまり、須く皆、守るべき無辜の民だよ」
「えええ……」
「とりあえず、サンプルが欲しいな」
「そうは言っても、まだ日本には来てないみたいだし、他国に行くにもパスポートがないし、宇宙船でいくと光線級が怖いし」
「ま、その辺、どうにかなるといえばどうにかなるけどね」
「さすがメロンパン先生!」
「君の顔で言われると複雑だね……。まあ、策はいくつかあるよ。要人乗っ取る以外にも」
「聞こうか」
そして、いくつかあがって検討した結果、呪術師、あるいはエイリアンとしての側面を全面に出して行くこととなった。
ただし、顔を晒すのは俺か夏油どちらか1人。
まあ、当然である。
目標は、ひとまずBETAのサンプルを得ること。戦術機やBETAのデータなど手に入ればなおいい。
夏油とメロンパンをセットにしておくのはかなり不安がある。具体的には悪堕ちとか乗っ取りとか。
しかし、夏油に交渉に行かせるのも不安だった。
いや、出来ることは知ってるよ? なにせ記憶がないとはいえ、カリスマ教祖様だもん。
でも、無償ボランティアしかねない善人Before、非術師は死んでしまえAfterな教祖様に不安になるなっていうのがそもそも無理なのである。
そりゃ、俺だって全然駄目だけれども。
考えに考えた挙句、いざとなれば即逃げられるのもあり、交渉には俺が志願した。
とはいえ、流石に無線機(系の呪具)はあったので、交渉はメロンパンに手伝ってもらってもいい。
無線機の範囲内なら、だが。携帯買ってもいいしな。
それなら、俺の心は読まれてもメロンパンの心は読めないのでサイコメトリ対策にもなる。
あー。これから、心を読まれる覚悟もしていかないといけないのか。
うーん。
まっ いいか! 俺、別にそんな原作知識持ってないしな!
とはいえ、戦況的にすぐに日本が危ないということはないらしく、1年か2年は潜伏してお金を稼ぎつつ、情報を集めることとなった。とは言っても、目隠ししたままお金を稼ぐのは目立ちすぎるので、夏油が外で最初の資金稼ぎ、メロンパンが通信機器を手に入れて頭脳労働、俺がその手伝いとなってしまった。。役立たず感がすごい。五条悟なのに! なのでメロンパンにはその間、中国語と英語を教えてもらう事となった。中国語と英語は必ず役に立つ。なんなら今からでも役にたつ。だって、難民が既に日本に流入しているんだから。
1991年。五条悟スペックでなんとか中国語がしゃべれる様になった頃、大陸派兵のニュースが報道されて、俺はアジアに密航する事になった。ようやく役立つ時である。
戦時体制で、国家を跨いで携帯なんて使えないので、力を見せるも見せずに暗躍してバレずに帰ってくるも俺の判断。
アイテムボックス的な呪霊だけもらって、俺は出発するのだった。