【一発ネタ】五条悟ハッピーセット   作:かりん2022

4 / 18
BETAの真実>>>>>>>浮いてる脳みそ

山を登っていく。

さすが日本のスパイさんなだけあって、体力がある。

非術師なのに、スイスイ登っていく。

 

「あの、ここは行き止まりでは?」

 

 戸惑う左近さんの手を引いて、帳の中へ。

 

「これが宇宙船……! ずいぶん変わっていますね」

「そう?」

 

 言いながら、宇宙船の中に入る。

 

「ただいまー」

「おかえりー」

「やあ、おかえり。今日はパスタだよ」

「やった」

 

 戻って、まず夏油の額を見る。よし。メロンパン入れにされてないな。

 

「顔色悪いな。無理させててごめんな。俺、話とかいくらでも聞くし」

「こら。疲れているのはどう考えたって君だし、今はお客人の前だろう?」

 

 ほ。猿じゃない。

 夏油は一度悪堕ちしてるから、ストレスは絶対溜めさせちゃダメなんだよな。

 

 中々緊張感のある友情である。

 

「メロンパンも、お疲れ様。お土産は後で渡すな。この人は左近さん。日本のスパイさん」

「お初お目にかかります。貿易商の左近です。こちら、お土産の中国大陸のキョンシーに使うと言われるお札です」

 

 俺はチラリと見て言った。

 

「ただの紙」

「こら。本当のことを言ってはいけないよ。この人は非術師なんだから、呪物とおもちゃの違いなんてわからないさ」

「2人とも、ただのお土産にそんな呪具が贈られるわけがないだろ」

「いえ、ご希望の物があればお持ちしますよ。本物の呪物は無理でしょうが」

 

 用意されたパスタを食べる。

 

「いただきますっ んー。おいしー」

「ようやくこの宇宙船の農場が軌道に乗ってね」

「すげー。さすが夏油!」

「それで皆さん、どうしてこの星へ?」

「実は、軽い気持ちで依頼を受けたら私たち3人だけでこの宇宙船に放り出される事になってしまってね。難儀していたんだよ。3人だけで地球を手助けしろなんて、無茶だと思わないかい? 私は頭脳労働に確かに覚えがあるが、機械系は得意ではないし、後の2人も戦闘一辺倒だし。ひとまず潜伏して情報収集していたんだけど、最近限界を感じてね。資金も手もないし、手を引いてもいいんじゃないかと」

「資金と手があれば、この地球を救えるということですか?」

「私達にできるのは手助けだけさ。君らの星は君らで守らないと」

「我らの星の中での事なら、我らがなんとかしましょう。しかし、あれは、BETAは我らの星のものではありませんが」

「私達とも無関係だよ。依頼主から事情をほんの少し聞いている程度さ。ああ、依頼主もBETAとは無関係だ。彼は純粋にこの星を心配して私達をよこしたようだ。ただまあ、君らはすこぶる不運だった」

「事情というのをぜひお聞きしたいものですな」

「超新星爆発で高性能資源掘削機がエラーを起こしたらしいんだ。全くひどい話しだと思うよ。君らは宇宙船技術を磨いて、賠償を求めにいくべきだと思うね! 難民をたくさん見たよ。辛そうだった」

 

 プリプリと怒って夏油はいう。あっ……。

 

「夏油。それ、言っちゃいけないやつでは?」

「重ね重ねいうが、私達は無関係だからね。彼らの創造主が私達ならば、そもそも緊急停止コードなりボタンなり持っているし。あっ移住に適した星が移住可能圏内にあるし、この星はすでに汚染が酷いから、宇宙船技術はどう転んでも磨いておいた方がいいよ」

 

「はあああああああああああああ!!???」

「ぶ、ぶん殴るならBETAの作り主にしろよ。俺ら関係ないし……むしろ俺らも巻き込まれた側だし」

「落ち着き給え。我が家の最強様が怯えているではないか」

「怯えてねーし!」

「手助けというなら、訴訟の手伝いをしていただく事はできないのですか?」

「それで済むなら俺ら呼ばれてねーし」

「ルール的にも可能不可能的にもアウトっぽいよね」

「私達を送るのすら本当ならアウトなんじゃないかな」

 

 左近さんは何かを堪える様子を見せる。そりゃそうだよな。

 

「今日はもうこの辺にしようか。俺疲れたし、左近さんも疲れたろ。麓まで送るよ。資金と人手のこと、考えといて」

「寝る前にBETAを寄越してくれないかな。詳しい調査と実験をしないと」

「BETAだけど、生きているのも欲しいな。私も実験したい。左近に合わせたってことは、私を温存するのはなしにしたんだろう?」

「そうだね。成人男性が隠れているのは無理があるし、そもそも人手がなさすぎるから。条件が折り合えば、3人でアジアの方に遠征に行こう」

「いや、精神修養がなっていなくてすみません。資金ですが、ひとまずこれぐらいで」

 

 トランクをガバッと開けると、中にはお金があった。すげー。

 

「これは中国での尽力の対価です。何卒今後も地球にお力添えいただきたい。いや。有意義な会談でした。それでは遠慮なく送ってもらいましょう」

 

 そして、俺は麓まで左近さんを連れて転移した。

 

「今日のこと。ごめんな。俺だったら、やっぱりふざけんなって思うよ。もっと手助けしてやりたいけど、科学力はあんたたちの方がずっと上だし、こういう時役立つのはやっぱ科学だし」

「いえ、こちらこそ大きな声を出してしまってすみません。しかし、有意義な時間が過ごせました。また招いて下さいますか?」

「左近さん1人ならな」

「良かった」

 

 そうして、左近さんは帰って行った。

 

 さて、実験だ。

 

 BETAの体はメロンパンに乗っ取りできるのか? 出来るなら、あ号乗っ取って終わりに……できると良いなぁ。




次回から他者視点です!
後メロンパンがメロンパンじゃなくてごめんなさい
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。