「君達の価値は見せてもらった! 素晴らしい! 並行世界の、人類の進化の形! サンプルを採取したいのと実験にぜひ協力してほしい! ぜひ、精子の提供を!」
「ええ……」
「術式ガチャは排出率渋いよ? 名家でも呪力なしが多く生まれるくらいだ」
「が……ちゃ……?」
「当たりのすっごく少ないくじってこと。俺の元の世界で俺、数百年に1人の逸材だから。それをいったら夏油もだけど」
「そのあたりくじの数自体を増やすのが研究というものです」
「うーん、しかし子供か……。俺は良いけど、夏油はダメ」
「ダメだ!! 何考えてるんだ、君のせ、精子の提供なんて、冒涜だ!! 使うなら私を」
「でも、夏油、自分の子が研究対象とか何かあったら発狂しそう」
「君のは駄目だ! 悟の……悟?さとり?」
おっと夏油にメンタルブレイクの兆し。
「あー、はいはいわかった! じゃあまず、夏油のお嫁さん探そ?」
「あの、流石にサンプル数が少なすぎるので、両方から頂きたいです」
「ああうん、ちょっと夏油を落ち着かせてからにしていいかな?」
「私は落ち着いている!」
「ま、力の実験くらいなら大丈夫だろ? そっちから試してみよっか」
「私は落ち着いていると言っている!」
「はいはい」
と言うことで、色々機械で調べた。
「なるほど、脳の形からして、もう違うのですね」
「無為転変という技で、簡易の脳改造手術ができると」
「ファンタジー!」
「ついでに私を補助する機械を作ってくれないかな。ハッキング用で」
調査とサンプルの採取が終わるや否や、私たちの前に、ドンっと資料が置かれた。
攻略してほしいハイヴである。わかりやす過ぎだろ。
「闇雲に一個一個潰してくとか、勘弁してほしいんだけど。ハイヴを潰しても、他のハイヴにBETAが行くだけだし、この前すげー辛かったから色々改善したいし……」
「時間がないのです!」
「対策されたら困るだろ。頭悪い突撃とか俺しないから。勝てる計画持ってこい。お前ら全体的に俺の世界より頭いいんだからできるだろ。正直これならまだカシュガルに行けって言われたほうがマシだわ。言うなよ? 絶対無理だから」
「せっかく呪術師が向こうにいないんだし、もっと呪霊を活用したいよね」
「確か、正史だと君達は色々開発するのだっけ。なんにせよ、最終的に君達が君達の力で勝利する形にならないとね」
実際、ガチでこの世界の人達って頭がいい。追い詰められてるのもあるだろうけど、本当に凄いんだ。
「俺は、貴方達の知能を尊敬する。それが、俺達が来たせいで逆に使われなくなると言うなら悲しいし、俺達がいなくなった後、珪素生命体を糾弾しにしに行くのだって無理になる。呪力と科学って逆行してるし」
「わかりました……」
「わかってくれたか」
「じゃあ、こっちのハイヴ十個攻略してください」
「聞いて? 大体、一卵性双生児とか、遺伝子情報が同じ子って、多分、呪力も人数わりされるぞ」
「は?」
「1人と見做されるからな」
「なんですか、それ」
「呪力っていうのは、基本……」
相互理解には、まだまだ時間が掛かりそうである。
ここまでお読みくださり、ありがとうございます。
そして大変申し訳ありません。
自らの欲望に逆らえないので次回唐突に原作軸突入編です。
申し訳ない。申し訳ない。
オリジナルに虐められるパチモンを読みたいんだ……!