皇暦1999年10月1日
世界三大超大国の一角である中華連邦の首都『洛陽』……その洛陽の中心に位置するのが中華連邦の元首である天子の住まう居城『朱禁城』である。
その朱禁城の城門である天安門前の広場には大勢の人でごった返していた。人々は赤い旗が握りしめ、その瞬間が始まるのを今か今かと待っていた。
やがて一人の大男が広場の檀上へ立った。高価な貴族服ではなく緑色の人民服を着たその大男が手を振り上げると、広場に集まった人々は歓声を上げた。
「天安門広場に集まった同志達!この放送を聞いてくれている同胞達!そして各地で活躍する全ての勤労人民達よ!
中華連邦政府と大宦官は帝国主義者と共謀して人民のあらゆる権利を蔑ろにしてきた。格差は拡大し、明日の生活の展望すら描けないでいる状態だった。
しかし!そんな苦しい日々から諸君らは解放される!」
「そうだー!」「こんな生活ともおさらばだー!」
「我ら共産党と人民解放軍によって、全国の人々の支援のもとで、祖国の領土主権を守り、人民の生命と財産を守り、人民の苦しみをやわらげ、人民の権利のために戦うために、大胆不敵で勇敢に反動的な連邦軍を排除し、連邦政府の反動的支配を打倒した!
解放戦争は基本的勝利を達成し、国内の人民は解放されたのだ!」
「その通りだ!」「俺達はもう何物にも縛られない!」
「私は革命活動に取り組んでから、それ以前と大きく認識を変えたことが一つある。それは様々な土地で生活する人民の素晴らしさだ。私は多くの人民と出会い、対話してきた。国家の産業の担い手として第一線で働く労働者たち、人民の生活に欠かせない第一次産業に従事する農民たち、国家の守護者として戦い続ける兵士たち、これらの素晴らしい人民があるかぎり、中華の未来は明るいと私は確信している!
人民達よ!我々と共に先頭に立ち、我々と共に戦い、新しい中華を築こうではないか!」
「「「おお、おおおおおおお!!!!!!!!!!」」」
「中華共産党中央委員会は本日、全会一致により、中華人民共和国の建国と人民政府の設立し、中華人民共和国の全人民を代表するとともに、唯一の合法的政府であることを、全世界に宣言する!」
「万歳!!」「万歳!!」
「中華人民共和国万歳!!」
「毛沢東万歳!!」
「毛!!毛!!毛!!」
「毛沢東万歳!!」
「「「中華人民共和国万歳!!毛沢東万歳!!」」」
毛沢東と呼ばれた男が話を終えると広場は歓声が広がり、新政府の歌が流れると誰もが歌い始めた。皆がこの瞬間を熱狂していたのであった。
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46年……46年かぁ……ようやくここまで来れたなぁ……まさか日本人だった私がコードギアスの世界に毛沢東として転生することになると思わなんだ……まあ史実の毛沢東と同じ地主の息子という特権階級に生まれたおかげで生活に苦労することはなかったし、教育も受けられたからかなり恵まれたんだけどね。
だけどさぁ……私が生まれた1950年代って現実だと産業の機械化やら技術革新やらで生活が便利になる時代に入るのにさぁ……この世界だと大都市以外はの生活水準が20世紀初頭レベルってヤバいでしょ!?辺境のド田舎だと19世紀レベルの生活水準なんだぞ!カメラに映ると魂が吸い取られるって本気信じてる村人と出会ったときは本気で驚いたわ!
そこから私は確信したね。毛沢東に生まれた以上は革命を起こしてこの国に変革をもたらすしかないって。そのことを弟たちに話したときは頭おかしいんじゃないかって言われたし学校の連中からも奇人扱いされたけどさ……最初は一人だった革命活動も少しずつ仲間を増やして党を作って勢力を伸ばして……秘密警察に追い回されて山奥へ逃げて各地を放浪したこともあったなぁ……あそこからよくここまできたよなぁ、本当に感慨深いわ。
でもここまで来てもまだ原作開始してないんだよなぁ。
今は皇暦だと1999年、ルルーシュとスザクが生まれてないしKMFも開発されてない。ブリタリア帝国の皇帝は既にシャルルが即位してるけどKMFがないからか侵略路線もそこまで順調ではないみたい。
これはチャンスかなとも思ったが、革命直後で混乱真っただ中だし、インドやペルシャなどの軍区独立問題にも対処しないといけない。まあ独立を担保に味方になってもらってるからインドとペルシャに関しては独立を認めてるしか選択肢ないんだけどね……新体制構築やら治安回復やら経済復興やら内政の問題も山積みだし、正直な話やれることは殆どないよなぁ……ギアス饗団の動向も結局分からずじまいだしあー怖い怖い。
まあ幸い大宦官どもは逃亡される前に全員拘束して粛清できたし、地方の軍区も各地方の反連邦勢力と共同戦線を構築できたから国内統一は比較的容易になったのは僥倖か……何とか原作が始まるまでには大国としての地位を復活させないとモブに成り下がった挙句好きなようにやられるからな……あんなシスコンもやしと親父のハーレム野郎とサイコパスババアに人民を好き勝手させられねえんだわ。
「毛主席、そろそろ会合の時間です。」
「わかった。今行く。」
さて、今日も元気に仕事に励むとしますかね。
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かくして毛沢東はギアスの歴史の表舞台に立ったのであった……
これは一人の転生者が思い込みから世界を巻き込む革命へと導く奇想天外な物語である。
END
ギアスにガチ嵌りしてた頃に考えてた妄想を垂れ流しただけなので続くことはないです。