強い方のオルガの逆行奮闘記   作:トライデント

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某日
作者「NZ国王の実況よかったなー。高トルクパンチはぁ!おっ、アプデ情報来た来た。わりと最近にジャスティス来てるからSEED枠無さそうだし、カラミティはまだまだ先かなぁ。ペース的にAGEやGガンとかじゃね?Gエグザスとかボルトにローズ辺り?大穴の大穴でブルーディスティニー2,3号機とか閃光の果てにのG04G05とか…」
PV「始めるわよ」
作者「おー、クロブからパイロット映す前に暗転して数カット挟んでからバーンッと出すのセンスいいよなあ。んで、今回はどんなのが…」

PV「まずパイロットの胸辺りね」
作者「両肩の出っ張りみたいなの連合の特殊パイロットスーツのここ(あそこ)じゃね?」

PV「機体の主兵装ね」
作者「明らかにバズーカだし傍からキャノン見えるしなんならそれトーデスブロックじゃね??」

PV「パイロットの顔部分ね」
作者「その髪型オルガじゃね???」

PV「そろそろ暗転開けるよ」
作者「どう見てもカラミティじゃね????」

PV「パイロットはオルガ・サブナックだよ」
作者「僕の好きなオルガだね?????」

PV「機体はカラミティガンダムだよ」
作者「僕の大好きなカラミティだね???????」

オルガ「ははっ!なに遊んでんだよ!お前らァ!!(新録)」
作者「オルガのカラミティ使えんの!!?!?!?!?!????!」




えー、前書きぶっ壊れました。ぶっ壊れましたし前話で今話にヘリオポリス崩壊とか書いちゃいましたが延命しました。次話で崩壊です。
ですが関係ありません。カラミティ参戦の前には全ての事象が些事です。どっかのガトーが私は3年待ったとか言ってたけどこちとら無印エクバどころか無印ガンガンから約14年待ってるんで僕の勝ちです。あと5倍は待ちやがれこの野郎。そんでやっと勝ちだぞこの野郎。人生の半分以上待ちやがれこの野郎。バカ野郎この野郎。


出撃のオルガ

アークエンジェルに着艦してから少し経ち、オルガ達は一室にまとめられており、その内キラは疲れからか眠っていた。

 

 

「マリューさんも言ってたけど、キラOS書き換えながら戦ったんだって」

 

「たしかに教授に色々任されてたけど、戦いながら出来るのか…。オレには無理だなあ」

 

「い、言い方はアレだけど…こ、これもコーディネーターだから…なのかな……」

 

「えー、でもオルガさんも出来そうじゃない?」

 

「たしかにオルガさんも出来そうだなあ」

 

「………た、たしかにオルガさんなら……」

 

「オレを何だと思ってんだよ。書き換えならまだしも、1人で戦いながらは無理だぞ。あの軍人…マリューの姉ちゃん……?がいたから、少しは余裕があったんじゃねえのか」

 

「まあ、確かにあの人もいましたからね。敵が近付いて来ても声をかければ避けられますし」

 

「そうそう。サイの言う通りだ」

 

「ちなみにオレもオルガさんなら出来ると思ってます」

 

「なんでだよ」

 

 

眠っているキラを他所に、年下の面々に良いように言われるオルガ。

ちなみにもしこの状況でキラが眠ってなかった場合、彼も同じことを言っていただろう。

 

 

「失礼するわね」

 

「ん…マリュー……あー、なんて呼べばいい」

 

「軍人でもあるまいし、マリューで構いません。呼びづらければ、マリュー大尉なり、ラミアス大尉なり」

 

「じゃあ、ラミアス大尉。何の用だよ?」

 

「……………」

 

「…………あー、分かった。格納庫に行きゃ良いんだろ。だがこのままは流石にイヤだぜ」

 

「え、ええ……。パイロットスーツを用意しますので、案内するわ」

 

「そうかよ。じゃあ頼むわ」

 

「……………」

 

「……なんだよ」

 

「……本当に、いいの?」

 

「何言ってんだ。さっき手伝うって言ったのはオレだし、そもそもアンタはそう言いに来たんだろうが」

 

「……………そうね。頼むわ」

 

「えっ、オルガさん。格納庫とか、パイロットスーツとか、何の話ですか?」

 

 

あれよあれよと言う間に話が進み、状況を飲み込めてないトール。

トールだけじゃなく、ミリアリア達も同じようだ。

 

 

「さっき、あのオッサンが言ってただろ?またザフトが攻めてくるってよ。だから、それの迎撃をしなきゃいけねえって話だ」

 

「で、でも…!なんでオルガさんが!?さっき言ってましたよね!軍人じゃないって!」

 

「………あのオッサンの機体が使えないなら、MSを出すしかねえ。そんでそのMSに乗れるのが、オレとキラだ。だったらオレが出るしかねえだろ」

 

「…………でも……」

 

「キラが目を覚ましたら、伝えといてくれりゃいい。来る分には止めねえが、無理はするなってな」

 

「オルガさん!」

 

 

自分を呼び止める声が聞こえるも、その部屋から立ち去るオルガ。

視界の端で、目を覚ましかけているキラが映るも、それに気付いたのは部屋を完全に出てからだった。

 

 

「……………」

 

「………なんだよ。さっきから変に黙って。言っただろ、戦うことになるってんなら手伝うって」

 

「……………」

 

「呼びに来た手前言わなかったようにしてんだろうが、さっき言っちまったことに後悔でもしてんのか?別に、アンタを恨んじゃいねえよ。アンタからしたら強制したとでも思ってんだろうが、強制されただなんて思ってねえし」

 

「………それだけじゃ、ないのよ。さっき聞いた、身体を……」

 

「あー…………。あんなの、例えに決まってるだろ。本当にそんな目に遭ったりしてるなら、こんなところに五体満足でいられるはずがあるかよ。それに、その例えが本当だとして、アンタらはそんな目には遭わせるのかよ?身体をいじくり回して、薬漬けにでもするかよ?」

 

「だ、だから、するワケないでしょう!?」

 

「ならいいって話だ。何度も言わせんじゃねえよ」

 

 

オルガの考えは変わらず、格納庫への歩みを止める事はない。

実際、マリューはそれを望んでオルガを呼びに来たのだから、本人が不満を抱かない分、理想的な状況と言えるはずなのだ。

しかし、先程オルガから"例え話"とされた、薬漬けや、身体をいじくり回すという言葉が、ずっと心に残り続けていた。

 

 

(………本当に例え話だとしたら、さっきは実感が込もり過ぎていた顔をしていたのよ。そう考えると、彼にとって今の状況が強制されてるとは思ってないと言うのも、納得がいく)

 

 

本当に、目の前を歩く彼をMSに乗せ、戦場に出させていいのかと思うマリューだった。

ただ先程ナタルやムウと話した通り、現状このアークエンジェルでクルーゼ隊に対抗できるのはMSだけで、そのMSを動かせるのは目の前のオルガ・サブナックと、もう1人の少年キラ・ヤマトだけなのだ。

キラの出撃も必要になるだろうが、自ら名乗り出てくれたオルガがいる分、キラへの説得をする必要が半分以上無くなった。

 

 

(………酷い話だとは分かってはいるけれど、恐らくキラくんも出撃に名乗り出てくれることになる。アドバンテージ1機でジンの小隊を相手にすることは難しいというのは、彼らも理解していた。となると、トールくん達を守るため、そして…オルガくんを1人で戦わせないためにも、彼は名乗り出る。利用する…ことになるわね)

 

 

軍人としてと言うより、大人としてどうかと思う話の流れに、マリューは罪悪感を覚えるものの、自分たちが立たされた状況に、藁にも縋りたい想いでいっぱいだった。

 

 

(…………最低な人間よね)

 

 

自嘲するマリューだったが、既にオルガは更衣室にたどり着き、中で着替えている音が聞こえる。もう後戻りなど出来なかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おう、来たか兄ちゃん。似合って……や、こんな事言うもんじゃねえな」

 

「気にしてねえよ。自分から言い出したんだからよ。で、それよりだ。あのアドバンテージってやつのマニュアル見せてくれよ。これから命預けるモンの能力知らなきゃ話にならねえ」

 

「もちろんだ。ラミアス大尉やバジルール少尉からも許可得てるしな」

 

 

MS格納庫に、薄緑色のパイロットスーツに身を包んだオルガが現れ、整備班のマードックと話し合う。

アドバンテージのスペックを纏めたマニュアルが渡され、オルガはそれを開く。

 

 

「話に聞いてた、ビームマシンガンね。まあジン相手ならそれなりに……。あん?コイツ、なんかギミックでも付いてんのか」

 

「あー…。まあ、付けちゃいるが、今は辞めといたほうがいい」

 

「なんでだよ。出し惜しみ出来る状況じゃねえだろ」

 

「いやな。コイツは出力を変える事でよ、マシンガンとライフルを切り替えられるんだよ。ただそのライフルがな、中々な威力かつ、エネルギー効率がな…」

 

「……チッ、ホントに何がアドバンテージだよ」

 

「自分がってより、味方を有利に進めるって感じだからな」

 

「…………まっ、そもそもこんなとこで戦うこと想定されてねえんだから、仕方ねえか」

 

 

これからのことに悪態を吐くも、自分から名乗り出たことや、時間の余裕もないことから、マードックにマニュアルを渡し、コクピットへと向かう。

 

 

「マシンガンじゃまずくなったら、ストライクのライフルを射出するからよ。あと、先に積んであったデュエルのライフルも腰のラックに装備させてある。ただ何発も撃てるもんじゃねえし、あのラックは急造品だ。マシンガンを装備させることは出来ねえから、なるべくマシンガンで立ち回ってくれ!」

 

「はいよ。コイツのマシンガンにはエネルギーパックを付けてあるなら、仕方ねえ」

 

 

走りながらアドバンテージの方を見ると、たしかに両手に装備された専用ビームマシンガンやシールド以外にも、デュエルのビームライフルがマウントされていた。

ただこれを使うには、機体そのものからエネルギーを供給しなければいけなくなるため、下手に連射すればエネルギー切れを起こし、使い所を誤ればピンチになりうる。

 

 

(まっ、バカMSとは武器も状況も違えんだ。ドカドカ撃つわけにはいかねえからな)

 

 

しばらく走り続けたオルガは、コクピットハッチの前へとたどり着いた。

あとはコクピットに入るだけなのだが……。

 

 

「オルガさん!!」

 

「なっ…キラ!?お前なんでここに……」

 

 

格納庫の入り口から、キラの声が響き渡った。

たしかに、口止めもしなかったし、ここへ来ることを拒みもしなかったが、実際に来るとは思わなかったのだろう。

 

 

「オルガさん、僕も行きます!いや、行かせてください!」

 

「……オレが出て行くからって言うなら、止めとけ。責任感とかを抱いてるつもりなら、返って迷惑だ」

 

「違うんです!僕には………」

 

 

そう言いかけたところで、周りの視線に気付き、目を逸らすキラ。

 

 

(………あの反応、周りが恥ずかしいってより、周りにはあまり言えない…って感じだな。となると……。ああ、そういうことか?)

 

 

そこまで考えたオルガに、1つ思い当たることがあった。

工場区でザフトから襲撃を受けた際、キラと赤服の兵士が互いを見合い、立ち尽くしていたこと。

そして、互いに名前を呼んでいたことを。

 

 

「………おいオッサン!ストライクの整備も済んでんだろ!?」

 

「あ、ああ!いつでも出せる!」

 

「ならキラ!そんな格好で出るんじゃねえ!さっさとスーツ着て来い!!」

 

「……っ!わ、分かりました!!」

 

(………本当にそうなんだとしたら、オレが読んでた本よりもひでえ話だな…。後で問いただすか)

 

 

キラがスーツを着るのを待ち、オルガはアドバンテージを見上げる。

コーディネーターとは言え、ただの民間人のキラにばかり前線を任せるつもりは無く、これから自分が命を預ける機体を再確認する。

G兵器に使用されているツインアイとは違い、ゴーグルのようなカメラをしている。

それを見て、オルガは後に量産されるストライクダガーもあんな感じだったと思うも、よく目を凝らすと、その奥にツインアイが隠されていることを見抜いた。

 

 

(まあ、アレは量産型だが、コイツは試作MSらしいしな。ジンのライフルなら防げることも確認済みだし、少なくともアレよりはマシだろうが……)

 

 

二度目の搭乗とは言え、カラミティの時と違いテストすらしていない状態での戦闘は、不安が残っていた。

そういう意味で言うと、キラも共に戦ってくれるというのは嬉しいことなのだが、操縦感覚や記憶が残っているオルガと違い、素人でしかないキラを戦場に出すことに、別の不安が出ていた。

 

 

「す、すみません!お待たせしました!」

 

「別にそんな待っちゃいねえよ。オッサン、あのビーム砲以外で、何が使えんだ」

 

「ソードストライカーになるなぁ…。ランチャーと違って、近接特化のストライカーだ」

 

「ならちょうどいい。オレがコイツで援護してやる。それにジンのライフル程度なら、ストライクの装甲で防げるんだろ?」

 

「おう。それに、ジンの刀とはリーチも段違いだし、アンカーとビームブーメランもある。まあ、すぐには使いこなせるとは思っちゃいねえけど、自衛もそこそこだ」

 

「ってワケだ、キラ。さっきのようなことには、そうそうならねえはずだ。コロニーの心配より、自分の身の心配をしろよ」

 

「は、はい!!」

 

 

キラがストライクに向けて走り出したのを確認し、オルガはアドバンテージのコクピットへと入り、ハッチを閉める。

 

 

「……バカMS程の火力はねえが、援護主体って言うなら、頼むぞ、アホMS」

 

『カタパルトに付けてくれ!アドバンテージから出すぞ!』

 

「あいよ!仕方ねえ、やらなきゃヘリオポリスどころか、アイツらまでやられちまうからな……」

 

 

コクピット内にマードックの声が響き、それに従うオルガ。

出撃させるためのカタパルトまで機体を動かし、出撃の準備を整え、後は射出されるのを待つだけになる。

 

 

『オルガくん!』

 

「ん、なんだよ。ラミアス大尉」

 

『…………頼むわね』

 

「またそれかよ。分かってるっての。やられたくはねえんだから、やらなきゃしょうがねえだろ。さっさと出してくれ」

 

『………アドバンテージ!発進よ!!』

 

『悪いな兄ちゃん!頼んだ!!』

 

「行くぜ!!」

 

 

声を挙げると同時にカタパルトが作動する。

射出時にかかるGを耐えながらも、アークエンジェルからアドバンテージが跳び出す。

二度目の搭乗かつ、初めての出撃となった。




本当はもっと早く投稿したかったんですけど、早くカラミティ動かしたい欲が勝って、めちゃくちゃに動かして来ました。
そんでまさかの全ボイス新録にガン泣きでございます。供給されました。
この作品のオルガは薬入ってないんで比較的静かなんすけど、やっぱこうなるよなって感じのボイスでめちゃくちゃ好き。みんなも百円握り締めて対策してゲーセンへGO。


次回、ヘリオポリス崩壊(真)

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