Blood Fate 〜宙の獣は運命に吠える〜 作:サンサソー
1000文字程度、短めです。
聖杯。
狩人であれば誰もが耳にしたことのある物だろう。神の墓、または神の寝床である地下遺跡へと導き、その扉を開く鍵。
地下遺跡は、かつてトゥメル人と呼ばれる古い種族が築いたもの。トゥメル人は神秘の知恵を持った人ならぬ人々であったと言われており、上位者の眠りを祀るトゥメル文明を興した。
そんな彼らの遺物、その一つこそ聖杯である。その中にはあらゆる怪物が跋扈し、侵入した愚者を叩き潰さんと力を振るう。
男ファンネルも、そのうちの一つであった。
元来、彼は墓守であった。業火に焼かれ、魂すらも灰と化した番人は番犬と共に神の眠りを守る。
彼もまた業火に直面したが、浄化は不完全なものに終わり、その肉体を滅ぼすのみだった。
魂を焦がされ肉体を灰とされてもなお、夢にしがみついたのだ。微睡む上位者の夢、焼かれ封印されたアレの夢に。
彼は元より獣性を潜め思索を深めることに長けていた。故に彼は耳にすることができたのだ。かの上位者の寝息、それに込められた呪詛を。
夢に逃れた彼は、墓守共と袂を分かった。いや、断ち切った。
肉を潰し、血を飲み、火を喰らった。やがて上位者を封じる火は、己のうちにある獣性を刺激し、ついにはその顔を見せたのだ。
ファンネルはそこに、真実を見出した。
人は皆、獣である。そのためにメンシスは檻を被り、超次元の智慧を求めた。しかし、何かが引っかかる。
啓蒙が囁くのだ。獣性が吠えるのだ。そして彼は、守るべき地下遺跡の秘部を暴いた。
『宇宙は地下にこそある』
その意を理解した。かつての都ローランが『獣の病』によって砂に沈んだ所以、神の呪い。
果ての見えぬ泥の湖、満天に広がる大宇宙。『封印の間』と呼ばれた煤けた儀式場にて、真なる『獣』に彼は見えた。
狩人の夢。紅い月が覗くその庭で、月の魔物はソレに寄り添っている。
その柔らかな手触りを楽しみながら、まるで子守唄のように喉音を鳴らしていた。
幼年期は脱した。人形はすでに動かない。夢から解放された彼女は狩人を追うのか、はたまた忘れた願いを伝えに行くのかは彼女だけが知るだろう。
腕の中にいる彼が身じろぎする。その黒い毛が魔物の肢体を柔らかくくすぐった。
まだ眠るのです。未だ発達は終わっていないのですから。
魔物は彼を優しく抱きすくめ、ほんのひとかじり。
その時、彼は厄災となるのか、はたまた守護者となるのか。
星見の天文台が、すべてを左右する。
アンケートは【ダークソウル】に決まりました。エルデンリングと接戦でしたね。
またアンケート出すのでよろしくお願いします。締め切りは7月31日(日)まで。
どこからメインストーリーを始めようか(始めは微小特異点イベントをやります)
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邪竜百年戦争 オルレアン
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