本当にあったとは言い切れない、それぞれの日常 シーズン3G   作:JUBIA

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粉骨砕竜クッキング ~ 月下の晩餐 ~ 暴君の過ぎ去った時代 ~ 少年日記(行商ばあちゃん編)

【粉骨砕竜クッキング】

 

 さぁて皆さん、こんにちは!

 『粉骨砕竜クッキング』のお時間がやってきました。

 

 本日も、私、ブラキディオスが、今日のオススメランチを分かりやすく、親切丁寧にご紹介します。

 えー、今日のオススメはコチラ!

 

 ジャカジャン!

 『シンドイワシのつみれ汁』です!

 

 えー、シンドイワシは、行商人さんや火山でも釣れますね。

 今回は、骨もまるごと入るので、カルシウムもたっぷり♪

 もっとカルシウムが欲しい! という欲張りさんには、さらに堅牢な骨を追加するといいでしょう♪

 

 では、早速作っていきましょう。

 シンドイワシは、まずこのように頭を引きちぎります。

 ブチッ!

 内臓を取り出したら、キレイに洗って水気を拭き取りましょう。

 

 次に、このように皮を取って、適当な大きさに切り、このボールへダンクします。

 ドサッ!

 

 次に、このシンドイワシを素手で潰します。

 ドゴッ!

 (ピシッ)

 

 ……あ、ちょっと力が入り過ぎて、ボールが割れちゃいましたね。

 スタッフさん、プラスチックじゃなくて、スチール製の頑丈なボールをお願いします(小声

 

 さて、こちらのボールに中身を移して……っと、すり身を作ります。

 ドゴッ!

 ドゴドゴッ!

 ドゴドゴドゴッ!!

 

 ボールの形が少し変形してしまいましたが、気にしないでくださいね。

 

 さて、ほどよい感じで骨が粉々に粉砕できたら、しょうが汁と塩少々、酒大さじ1/2、小麦粉大さじ1/2を入れて、素手でこのように混ぜます。

 グリングリンッ!

 

 腕の粘菌がちょっぴり混ざってしまいましたが、ちょっとしたスパイスだと思ってください。

 

 次は、ごぼうの皮を剥いてささがきにしたら、水にさらしてアクを取りましょう。

 ねぎは小口切りにしておきます。

 ズダダダダーーッ!

 

 鍋に水2と1/2カップ、昆布を入れて15分位放置してから、中火でじっくり沸騰させます。

 沸騰したら、昆布は取り出しましょう。

 

 シンドイワシのすり身を一口大に丸めて、鍋へダンクしていきます。

 バシャッ!

 バシャッ!

 バシャッ!

 バシャッ!

 

 次に、アクを取ったゴボウを加え、弱火で10分ほど煮ます。

 ここで、ねぎをダンクします。

 パシャッ!

 

 最後に醤油大さじ1と1/2、酒大さじ1、塩少々で味を整えたら完成です!

 今回はちょっと、汁が飛び散ってしまって少なくなってしまいましたが、不安な方は水と調味料を気持ち大目にすると安心ですね。

 

 では、また明日。

 ごきげんよう!!

 

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【月下の晩餐】

 

 寂れた塔の一角に、リオレウス希少種とリオレイア希少種がたたずんでいた。

 ここにいるのは、二頭だけ。

 邪魔する者は誰もいない。

 

「今日もいい月ね」

「そうだな」

 

 二頭は静寂な月夜を見上げ、ブレスワインを片手に楽しんでいた。

 今宵はスーパームーンらしく、月が一段と間近に感じられる。

 

「あらっ? おつまみが無くなっちゃったわね。今用意するわ」

 

 リオレイア希少種は席を外すと、しばらくして料理を片手に戻って来た。

 

「これ、新作よ♪」

「どれどれ……お前、また腕を上げたな!」

「ふふふ♪ 毎週、粉骨砕竜クッキングを見てるからかしら♪」

 

 キングターキーを黄金芋酒でじっくり煮込んだ、なんとも力がみなぎるような味わいだ。

 すると、後ろのほうからハンターが近付いてくる気配がした。

 

「あらっ? 昼間、コテンパンにした坊や達じゃないかしら」

「ちっ、あいつら性懲りもなく、また来やがったな!」

 

「ふふふっ、今食べた料理、火事場が発動するらしいわよ♪」

「ふっ、俺達の晩餐を邪魔するヤツは瞬殺だ!」

 

 リオレウス希少種は、火事場力が発動した!

 リオレイア希少種は、火事場力が発動した!

 

 戦闘態勢に入ったリオレウス希少種とリオレイア希少種に、ハンター達はなすすべもなかった。

 

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【暴君の過ぎ去った時代】

 

 昼間は暑さが猛威をふるう砂原。

 そこで、ディアブロスとディアブロス亜種がバッタリと出くわした。

 

「よお、元気だったか?」

「元気よ。そっちは?」

「こっちは……まぁボチボチだな」

 

 久々の再会で、ディアブロスとディアブロス亜種は、世間話に花を咲かせた。

 

「そういえば最近、砂原でドボルベルク亜種が幅を利かせてるらしいじゃない」

「あぁ、昔は俺らの独壇場だったのに、な」

 

「ふふっ、『暴君』なんて呼ばれて、恐れられていたわよね」

「あぁ、そんな古きよき時代も過去の話さ」

 

「あら、あなたはまだ現役でしょ?」

「俺だって年老いたさ」

「ふふっ、やーね、そんな言い方、中年ブロスみたいじゃない」

 

 二頭は揃って、遠い過去の栄光を思い出していた。

 あの頃は、こぞってやって来るハンター達を尻尾で蹴散らし、頭突きで吹っ飛ばし、怖いものなしの、まさに暴君の時代だった。

 

「でも、ここにきて私達、スクリュー攻撃を会得したり、いいこともあるじゃない」

「あぁ、若かった時よりホーミング性能も上がったしな」

 

「年の(こう)……ってヤツかしらね」

「あぁ、俺達もまだまだ捨てたもんじゃないさ」

「ふふっ、そうね」

 

「あぁ、そういえば、美味いサボテン見付けたんだ」

「ホント? どこに?」

「今から食いに行くから、一緒に行くか?」

「えぇ、ご一緒するわ♪」

 

仲 睦まじく、二頭は懐かしのサボテンデートと洒落込んだ。

 

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【少年日記(行商ばあちゃん編)】

 

 やぁ!

 オイラ、モガの村から、トーちゃんと魚を売りに船でやってきたんダ!

 トーちゃんが仕事してる間は、港で遊んだり、釣りして待ってんのサ!

 待ってる間、暇だから港をブラブラしてみたんダ!

 

 そうしたら、今日も重たそうな荷物を抱えて、商いをしている行商ばあちゃんがいたから話掛けてみたんダ!

 

「やぁ! ばあちゃん、なんでいつもその荷物背負ったままなのサ?」

「は? 商売道具おっぴろげて、ただ黙って座っでだら、ただのひやかししか来ない普通の店と変わんねぇでねぇがっ」

「えっ!?」

 

「重い荷物を背負っで悲壮感出しでだら、何か買ってお婆さんの荷物を軽くしてやろうが、って気になるでねぇが?」

「えぇっ!?」

 

「自分より不幸そうな人を見だら、何がしてあげでぇなって思う深層心理を利用した、一つの商法だからのぉ」

「…………」

 

「……、まぁ、坊やも大人になったらわがるさ。商売の難すさや世間ってものをね」

「…………」

 

 ……オイラ、触れてはいけない何かに触れてしまったのかナ。

 いくら純粋無垢なオイラでも、わ分かるんダ!

 行商ばあちゃんは、心のどこかに……何かしらの深い闇を抱えているってサ。

 

 今日の出来事は、オイラの胸にそっとしまっておくヨ!

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