Are you Bear?Diver? No.I'm Wizard~あなたは熊?ダイバー?いえ、魔導師です~ 作:ティファールは邪道
時空管理局…
次元世界の平和維持を目的とした組織である…
主な活動は、異世界で高度に発達した魔法技術の遺産…ロストロギアの封印と回収、及び管理と、管理世界内の次元犯罪の対処が挙げられる…
ちなみに、管理世界とは「次元を移動する技術があり、それによって他の世界の存在を知り、かつ管理局に所属している世界」としており、次元を移動する技術を持つ、または持っている可能性のある世界が発見されると、管理世界として交流を持つべきか否かを調査する必要があるのだ…
そんな組織に、11歳ながらも所属してるこの小説の主人公…
レイ·ベアノーデは、その調査任務を受けたため第86管理外世界、"アースリィ"に来ていた
「…GBN、ねぇ」
[にわかには信じられないですね…ゲームが別世界と繋がっている、なんて]
「周りからすればしゃべるクマのストラップも十分信じられないんだぜ?ビスティア?」
―いや、通信機って思えば可笑しくはないか……
と、拠点近くにある市街地をのんびりと歩きながら、彼は自身の腰につけている金属製のクマのストラップ…
ビスティア·アイゼンの声にそう突っ込みをいれていた…
通行人がいるなかで、そんなことをしていたら普通なら大騒ぎ間違い無しなのだが、認識阻害をかけているため、騒ぎにはならず、気持ちよさそうに歩くことができていた…
……任務を受けてこの世界に来たとは思えないほどであった……
「こうしていると、任務で来たことを忘れてしまいそうだな…」
[其は色々困りますので、もう一度説明しますか?気を引き締め直すためにも]
レイの呟きにそう言うビスティアに「お願いして良い?」と返すと、ビスティアは詳細を詳しく述べるのであった…
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この世界に住んで居る局の協力者から入った妙な情報がこの任務の発端だった…
―GBNというゲームのなかに、異世界に行く技術がある
という、ものである
GBN…
正式名:ガンプラバトルネクサスオンライン…
この世界で今一番人気のゲームで、ガンダムシリーズに登場するMS・MA、及びそれらをモチーフにしたキャラクターのプラモデル“ガンプラ”を読み込み戦わせる“ガンプラバトル”を始めとした、様々なミッションを電脳仮想空間“ディメンジョン”内で楽しむ事が出来るフルダイブ式ネットワークゲーム…
そのゲーム内で異世界に繋がることが出来るものがあるのだという…
管理局側は、この話を聞いた当初は、「何かの勘違いだろう」、「異世界だと思うぐらいに良くできているのか、へぇ~」といった感じで聞き流していた…
しかし、とある出来事により、デマではないかもしれない、という事になったのだ
「そう言えば、そのとある出来事ってなんだ?…俺聞いてないんだけど?」
[マスターは確かその時別件で動いていましたから聞いてなかったですね…簡単に説明すると、大規模な電波障害がアースリィで起きたんですよ]
「?電波障害…?」
はい、と説明を続けるビスティア
その電波障害の発生時期が、新要素としてGBNに実装される事となった“ストーリーミッション”の動画内で敵側から衛星砲が放たれたのとほぼ同じだったという話だ…
偶然では?で済むのだろうが、そのストーリーミッション自体が動画撮影当時はまだ実装段階では無かったという話もあり、そもそもミッションの舞台であった“エルドラ”なるディメンジョン…いわばフィールドがGBN内には存在しないのだという…
他にも、そのエルドラバトルの総仕上げとでも言うべき数か月前の大規模レイドバトルにおいて、無数とも思える規模の戦艦やガンプラを率いて現れたレイドボスが、実はGBNを介して地球侵略にやって来た異星からの侵略者…インベーターであったという話もあるらしい…
「いやいやいや…噂だろう?」
[本来なら、それで済ませても良いんでしょうが、それにしては噂が多すぎるし、何より湯の無いところに湯気はでないと言いますから…]
「火のない所に煙は立たぬ、な?」
兎に角、そう言う経緯で調査をすることになったのだという…
「で、管理局内で唯一ガンプラを作っていた俺に白羽の矢が立った…と」
成る程ね…
と、納得するレイ…
レイ自身、GBNは前からやってみたいと思っていたため、丁度良いといったら丁度良いが…
「まさかこんな形で始めることになるとはな…」
そう言うと、ため息をこぼしてしまう…
[まぁ、ちょうど良かったのでは?…最近任務が続いて大変でしたし…]
「…まぁ、そうだね…おれ自身は学校は行く必要ないし、上からも"信用しづらい不確かな情報だから、ゆっくりやる感じで良いよ"って言われてるし…」
[いわば上からの御墨付きの休みみたいなものですか]
「そう言うことだね…取り敢えず、気長に遊びながら情報収集するって形でやる予定だよ」
―ガンプラ何作ろうかな…
そう言いながら歩くレイの足取りは、任務で来てるとは思えないほど軽やかなものだった…