Are you Bear?Diver? No.I'm Wizard~あなたは熊?ダイバー?いえ、魔導師です~ 作:ティファールは邪道
イヴ·ベアノーデ……
白を基調したドレスと、二つ結びで整えた金色のロングヘアーが優しげに揺れる、浮世離れした印象を持つ少女……
その正体は、"悲劇の日の前夜"という、矢鱈ポエミーな名前をつけられていた、違法ユニゾンデバイスである……
ユニゾンデバイスとは、魔法を使うに当たって補助的な役割を持つ機械アイテム、"デバイス"に属する一つの系統で、ベルカにおいて開発されていたデバイスの形式で、完全な人の姿と意志を与え、状況に応じて術者と「融合」することで魔法管制と補助を行う
そのため、昔は融合型デバイスと呼ばれていたものである……
この形式は、他形式のデバイスを遙かに超える感応速度や扱うことのできる魔力量を得ることができるが、融合適正を持つ術者の少なさ、さらに各術者の性質に合わせた微調整や適合検査の必要といった手間が生じ、さらに、本来は融合時の術者の意識喪失などのための緊急措置として設定されていたデバイスが主の意志とは無関係に、単独で術者の体を使用・魔力行使を行えるという性質が、時に「デバイスが術者の体を乗っ取り、自律行動をとってしまう」という「融合事故」を起こす事件も発生……
それにより、それの開発、販売などは違法行為として厳しく取り締まれているモノである……
イヴは、そんな違法行為により作られた、数少ない成功例である……
違法研究施設の調査として潜入していたレイがイヴを発見……
証拠の押収及び保護しようとした際に暴走……
その果てにレイを所有者とすることで保護されたのである……
しかし、レイを含めたベアノーデ家はデバイスとしてでなく家族として接しており、ベアノーデの姓を名乗っているのもその影響である
また、イヴの意識などは秘密裏に集めたというとある世界にあるインターネットのバグをもとにして作られたものらしく、ここまで完璧な意識が出きるとは思わなかった、と研究者は語ってるらしい……
閑話休題……
さて、そんなイヴだが、彼女は今……
「良かった~…!ホントに良かった…!!」
涙目で喜んでいた……
「ホントに良かったな、ログイン出来て……」
「ホントだよ!!」
其れを見て苦笑するレイ……
原因は、レイの呟いた素朴な疑問……
―ユニゾンデバイスであるイヴは、GBNに入れるのか?
と言うものである……
当然だが、GBNは人間がプレイすることが前提のゲームである……
ユニゾンデバイスを始めとした、機械が出来るのか不安だったのである
そのため、その疑問が出た翌日の朝早くから、イヴだけログインできるか確かめていたのである……
結果、イヴはログインでき、そのことを彼女は安堵していた
「もし出来なかったら、ハッキングしてでもログインするか、この国を破壊してた……」
「止めろ、マジで」
そう言うイヴに、苦笑をやめてそう言って全力で止めるレイ……
いや、だって目がマジだったもん……
余り足の着くことをやるわけにはいかないし…
それを聞き流しながら、イヴは
「じゃあ、私このまま術式施したりするから、レイは日報作れるところまで作ってくれない?」
「まったく……了解、施し終わったら早めに言ってね、予定前倒しでガンプラとか作るから」
はーい、とイヴの返事を聞きながらレイは部屋を出るのであった
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「イヴ、日報出来るところまでやったから、手伝おうか?」
数分後……
簡単な事務作業を終えたレイは、作業中のイヴにそう話しかける……
「ん~?大丈夫…家事とかそう言うのしててくれる?」
-思ったよりも複雑で、少し時間かかるかも…
そう言いながら、部屋だけでなくケーブルやコンピュータ等に術式を施していくイヴ…
「手伝うか?」
「干渉する可能性があるからダメ」
「そ、そうか…(先にガンプラ作っておこう…)」
それを見たレイは、静かに部屋を出た…
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「……」
-シュイイイン……
展開した魔方陣を作業台代わりにして、そこでガンプラの部品を削っていくレイ……
削りすぎたり、細すぎる部分を削って出来た粉末を加えて肉付け
更に、着色する際は塗料を染み込ませて染色させていく……
クリアパーツは、クリアカラーのプラスチック製の下敷きを用いてつくっていく……
「レイ、終わったよ?……ってあれ?もう作ってたの?」
そのタイミングで、術式付与を完成させたイヴは、レイに声をかけようと彼の部屋に入ってきた
「ん?……あ、終わった?」
それに気づいたレイが手を止めて声をかける
その言葉に頷くイヴ
「うん、ちゃんと起動するか確認したいから、一度ログインして欲しかったんだけど……」
-今無理そうかな?
と、言いながら首をかしげるイヴ…
そんな彼女にレイは、
「いや、もう少しで出来上がるから、出来上がり次第ログインするよ…チュートリアルもやっておいた方がいい?」
「う~ん…だね、一、二時間位プレイしてみて?…取りあえず、お昼にしよう?」
時計を見ると、既に時間はお昼を指していた
レイはその言葉に頷くと、部屋を出た……
「因みに、今日はそばにしたから」
「余ったな、引越蕎麦余ったなお前?」