Are you Bear?Diver? No.I'm Wizard~あなたは熊?ダイバー?いえ、魔導師です~   作:ティファールは邪道

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3話:GBN

「出来た……!!」

 

お昼の蕎麦を平らげ、ガンプラの制作作業を再開して数十分程経ち……

 

レイは、自身の完成したガンプラを見て、ホッと息を吐いていた……

 

「お疲れ様です……早速始める?」

 

「うん、チュートリアルやったら一度ログアウトするよ」

 

「OK、ダイバールックはこっちで設定しておいたから」

 

-有り難う

 

と、イヴにお礼を言いながらレイはGBNの世界に飛び込む為に機材がおいてある部屋に向かった

 

______

 

ガンプラをダイバーギアに乗せて、ゴーグル型の機器と操縦桿型のコントローラーを握れば、カウントダウンと共にダイブが始まる……

 

この世界ではスティックとボタンを使うゲームがレトロに分類されており、フルダイブVRゲームが今では主流である

その中でもGBNは頭一つどころか、二つ三つ飛び抜けた出来なのだそうだ

 

-そう考えると、異世界かと思うほど出来が良いだけ……って考えても良いかもな……

 

『GPEX SYSTEM START UP──』

 

『Welcome to GBN!!』

 

『Will you survive?』

 

そう思いながら流れたメッセージを見ながら、意識は無限に続くエレベーターを降っていくかのようにシステムの方へと引っ張られていった……

 

__________

 

「……ちゃんと起動はしてるね……」

 

レイの意識が落ちているのを確認しながら、機材の方に目を向けるイヴ……

 

「今のうちに、作ってしまおうかな……?」

 

そう言いながら、様々な色のプラ板やプラスチックのまな板……

そして様々なメーカーの塗料を取り出したイヴは、魔法陣を展開するのであった……

 

__________

 

「うっわぁ……凄い……」

 

GBNのセントラルエリア……

そこにあるロビーには様々な姿のダイバーたちで溢れていた

 

ガンダムアニメに出てくる制服のコスプレや、着ぐるみ……

中にはSDガンダムのダイバー等、バリエーションが凄い数である……

 

「しかもイヴ、ほぼバリアジャケットのデザインにしてくれてる……」

 

近くにあったガラスに写った自分のダイバールックを見てそう呟くレイ改め0(レイ)…

 

薄手のパーカーにジーンズ、そして両手両足に付けられた手甲と脚甲……

そして腰元に付けられた熊のぬいぐるみと、ほぼレイの現実世界でのバリアジャケットをモデルにしていた……

 

それに加えたGBN風としての遊び心だろうか?

 

手甲は、金属質なものでなく、熊の腕人形のようになっており、パーカーも熊のワッペンが着いていた……

というか、それは手甲と言うのだろうか?

 

「いや、手甲……全然動きに支障ないけど、これは……」

 

そう言いながら両手をグッパッ、グッパッとする0……

 

その時だった

 

「へへっ、兄ちゃん新参かい?」

 

「?」

 

突然、話しかけられた0……

振り替えると、そこにはなにやら怪しい男がいた

 

「始めましてだよな?……俺はヤス、お得なパーツデータから手頃なクリエイトミッションまでなんでも紹介してる情報屋ってやつさ、へへへ……」

 

ヤス、と名乗った男は手揉みをしながらにじり寄ってくる……

 

 

「あ、間に合ってます」

 

0はそう言ってすぐに離れようとした

 

「ちょちょちょちょっ!?」

 

それを見て慌てて引き留めようとするヤス……

 

「……まだなにか?」

 

それを聞いて足を止めてジト目になりながら振り向く0……

そんな彼に少しビビってしまったヤスは、話を進めることにした

 

「すんげぇ美味しい話があるんだよ、良かったら」

 

「美味しいかどうかは人によるでしょう……?それに、話に味なんてないよ」

 

「いや、美味しい話ってのはものの例えで"ガシッ!!"……へ……?」

 

「あ」

 

ヤスがそう言う中で、いきなり肩をつかまれる……

それを感じて固まるヤスと、見て固まる0……

 

「ヤス。アンタ、ここで初心者に胡散臭い商売するのやめろって前も言ったわよね?」

 

「げえっ!?」

 

彼の肩をのは、大柄なオネエ口調のダイバーだった……

 

というか、0はこのダイバーを知っていた……

 

「し、失礼しやしたぁっ!」

 

ヤスは一目散にそのダイバーから逃げ出して、雑踏の中に消えていく……

 

お姐さんに余程痛い目を見せられたのだろう……

 

「全く……大丈夫?」

 

逃げていく彼を見て呆れながらも0に話しかける彼(彼女?)……

 

「すみません、ありがとうございます……えっと、お姐さん、マギーさんで良いんですよね?」

 

-アダムの林檎の……

 

そう、確認する0……

GBNには、"フォース"というシステムがある……

同じ志や趣味等のダイバーが集まり楽しむもので、簡単に言えばチームのようなものである

 

アダムの林檎はその中でも、初心者にたいするナビゲーターや相談等を受けてくれることでも有名なフォースである

 

「あら、私も有名になったわね?」

 

「いや……個人世界ランキングで23位なら十分有名人ですよ……」

 

マギーの照れながらそう言う言葉に、苦笑する0……

確かに、0はマギーのことを知っている……

ただ、それは個人ランキングで上位に入ってるから、ではないのだ

 

「(この人が、重要参考人の一人の家族、か……)」

 

0がこのGBNに来た最大の理由、「GBNが異世界を行き来する技術を持ってるか」どうかの調査……

 

その任務において、重要参考人のうちの一人の家族がこのマギーなのだ

 

「もう、上手なんだから……じゃあ、改めてアタシはマギー。ここで初心者にちょっとばかりお節介を焼いてる、ナビゲーターみたいなものよ」

 

-非公式だけどね

 

改めて自己紹介したマギーは、手元のウィンドウを操作すると、自分のプロフィールが記されているデータを0に見せる……

 

-追加情報はなし、フレンドリストは……見れないよな、やっぱり……

 

プロフィールを見て、追加情報がないことを確認した0は自身も自己紹介することにする

 

「0って言います……数字の0でレイ、宜しくお願いします」

 

「あら、ご丁寧にどうも」

 

プロフィールを見せ会う形になる二人……

 

「さて、自己紹介もすんだところで、これも何かの縁だし、良かったら案内してあげるわ」

 

-ついてきて?

 

そう言いながら歩いていくマギーに、素直についていく0だった

 

_______

 

「ここがバトルやミッションを受注できるミッションカウンターよ。最初から初級ミッションやフリーバトルも受けられるけどまずはチュートリアルバトルをお勧めするわ。操作に慣れる意味でもね」

 

「これですね?」

 

ミッションカウンターで、操作を教えて貰いながらミッションを選択する0……

 

受けたミッションはチュートリアルミッション"ガンプラ、大地に立つ"である

 

「OK、私もギャラリーモードでナビゲートしてあげるから気楽に楽しんでね?……それじゃあ格納庫へ行って機体のチェックをしましょう」

 

そう言うと、手元のウィンドウを操作するマギー……

瞬間、周りの風景が一瞬にして変わった

セントラルエリアの近未来的な景色から一転して見えてきた景色は圧巻の一言だった

 

「凄い……!」

 

「ふふっ、でしょう?」

 

実物大のサイズにまで拡大された自分が作ったガンプラを見て、興奮してしまう0……

 

「ここで自分のガンプラのチェックをするの。機体の状態や武装の確認とかね♪︎」

 

「成る程……見た感じひび割れとかもないし、大丈夫かな?」

 

「ふふ、見た感じビルドバーニンクをカスタムさせた機体なのね……?良くできてるわ」

 

「有り難う御座います」

 

マギーの言葉に嬉しそうにそう返す0……

マギーの言ったように、0が作成したガンプラは初期頃のガンプラバトル時代で格闘を含めた近接戦で最強と歌われた"拳聖"……

 

カミキ·セカイが使用していたガンプラである"ビルドバーニングガンダム"を熊をモチーフにしたガンプラ、"ベアッガイ"風に改造させた機体である

 

両手足を丸みを帯びたものにした上で、頭部にクマのかおをモチーフにした大きな被り物を被せたようにしている

 

カッコいいよりも可愛いという言葉が似合うものになっていた

 

その背中には、ベアッガイを小さくさせたガンプラである"プチッガイ"を積み込んである

 

「確認は終わったかしら?……じゃあ、お待ちかねのアレに行っちゃいましょうか♪︎」

 

「?……あれ?」

 

_______

 

「成る程……カタパルトのことだったんだ」

 

格納庫から、カタパルトに固定された自身の機体のコックピットに移動した0は、納得した

 

『そうよ、発進シーンは定番中の定番でしょ。さっ思い切っていっちゃいなさい!』

 

「了解!」

 

その言葉と共に、カウントが始まる……

 

「ダイバー0、ベアファミリーガンダム、行きます!」

 

その言葉と同時に、カタパルトから滑り出したベアファミリーガンダム……

 

空中に放り出されたところで見えた景色は、圧巻の一言だった

 

まるで実写のようにテクスチャの青空や鬱蒼とした森林は広がっていて、この世界に奥行きがあることを、書き割りで止まっていた昔のゲームとは違うということをはっきりと物語っている……

 

「……これ、ホントにゲームの中なの?」

 

光の粒子で尾を引きながら、空中をスキップする感覚で移動するベアファミリーガンダム……

0はそのコクピット内から見た景色を見てそう呟いてしまう……

 

『本当よ?……ま、それ程良くできてるってことね?』

 

通信越しでそう言うマギー……

マギーの話によると、このGBNに使われているVR……

バーチャルリアリティ技術が他のところよりも一歩どころかそれ以上に進んでるといわれているのだそうだ

 

「へぇ……(他のところよりも進んでる……なにか理由があるのか?)」

 

そんなことを考えていた0……

そのときに、マギーが話しかける

 

『そろそろバトルフィールドに着くわよ?』

 

「!あ、はい……あれですよね?」

 

0の視線の先には、ドーム状の薄い光りに囲まれた場所だった

 

『そ、あれがバトルフィールドの境界よ。あれを越えたらバトルスタート……チュートリアルバトルは相手の攻撃は最小だから、思う存分暴れてOKよ!!』

 

「はい!」

 

その言葉と、フィールドに入るのは同時だった……

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