初めてのキスは…   作:kouga

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すいません…今まで書いていた数話が色々あって消えてしまいクソ萎えてました…


一条緋色は隠したい

 

 

一条緋色―――何やかんやあって四宮かぐやを手に入れなくてはいけなくなった男。しかし、それが自分には絶対に不可能と判断し、即座に作戦を変更。その結果…白銀御行という、最強の友人(ポンコツ)を手に入れたのだが…

 

なんと!この半年間、なんの進展もなかった!!!

 

 

 

―――――――――――――――――――――――――――

 

 

「はぁ…最近の高校生ってのはこんなにも奥手なのか…?日本の統計データじゃ3割くらいは経験済みなんて書いてあったが…嘘だろ…」

 

 

昼休み、仕事があるからと先に生徒会室に行った友人、白銀御行から弁当を貰うべく一条緋色は肩を落としながらトボトボと歩いていた。

 

原因は単純明快、友人にあった。事前調査の一環で何やかんや日本の知識を覚えている最中、ふと目にしたその記事の内容に目を奪われ記憶してしまったのが原因である。

 

 

「あのモンスター童帝…このままじゃ、仮に付き合えたとしても…手を繋ぐので半年、名前を呼び合うのにもう半年…キスをするのは卒業後で…行為に及ぶのは……成人…して、から…?」

 

 

謎の寒気と、若干の吐き気…長期の任務になるのは覚悟していたが、まさか、いやまさか…卒業後まで付き合わなければならないかと思うと、流石に頭が痛い…そもそもそんな長いこと時間は掛けられない。

 

白銀御行には何としても、心と体を許し合い、互いに必要不可欠の存在になってもらわなくてはいけない。その為にも緋色はその頭脳をフル回転させて、その半年間動いていたのだ。

 

しかし、当人達のプライドの高さが災いして…何と相手にどのようにして告白させるか…等という非常に面倒くさい事になった。若干思考を放棄しようとした緋色だが、何とかプロのスパイの意地で自我を保つ。

 

 

「今日はどの作戦でいく…?ラッキースケベ作戦か…?それとも、合コン嫉妬作戦か………俺まで馬鹿になってない?」

 

「何生徒会室の前でぶつくさ言ってんだ?」

 

「…御行か……お前こそ仕事してたんじゃないのか?」

 

「トイレだよ、それとお前でも手伝える仕事を取ってきた」

 

「…あのさぁ…俺は生徒会メンバーじゃないんだけど?」

 

「昼飯、要らんのか?」

 

「…へいへい…」

 

 

後ろから話しかけてきたのは白銀御行。頭脳明晰、学年首位、何でも出来る天才生徒会長!などではなく、スーパーウルトラ凡才努力マンである。不器用を具現化したような存在。飛び跳ねた寝癖、目の下の隈、何よりも緋色と家族以外では決して見せない弱さ。The 不器用野郎。目が離せない弱さを持つ少年だ。

 

そんな友人と何気ない会話をしつつ今日も今日とて、俺は生徒会室の扉を開ける。

 

 

「あ、会長に緋色君!こんにちはぁ!」

 

「お疲れ様です。会長、一条さん」

 

「うん、こんにちは、それとお疲れ様。千花ちゃんとかぐやちゃん」

 

「あぁ、2人とも昼から精が出るな」

 

 

生徒会室に入るといつもの光景。緋色たち同様に昼食をとっている藤原千花と四宮かぐやがソファーの方に腰掛けていた。2人をを見るや否や挨拶をしてくるが…如何せん緋色はかぐやの目が苦手だ。

 

(あ〜弁当貰った瞬間これだよ…見てるね〜…疑惑、嫉妬…奥の方には憎悪すら感じる。表じゃこんなにいい笑顔なのに…ホント…これだから四宮は怖いんだよ。)

 

「ん?そういえば御行、その本どうしたんだ?」

 

「あぁ…校長の没収したもんらしい…教育上宜しくないから処分しろだとさ…まったく」

 

「教育上宜しくない本ね〜見た?」

 

「見るわけないだろ…仮にも学校だぞ?」

 

「学校じゃなかったら見るんじゃんか」

 

「揚げ足を取…」

 

「うひゃぁぁぁっ…?!」

 

「「?」」

 

 

流石、氷のかぐや様。緋色は恐ろしい視線に気づいていないフリをしながら話題を変えるべく白銀御行の持っていた1冊の雑誌へと話題を振る。

 

いやらしい本と言うからエロ本なのかと思えば…見るからに一般雑誌。こんなものの何処にエロの要素があるのか……まぁ、男なら気になるよね!

 

なんて思っていたのに何故か我先にと言わんばかりに、雑誌をペラペラと捲り、ある折り目の付いたページを開くな否や、藤原千花が悲鳴にも似た声を上げる。

 

 

「?どうしたんですか?藤原さん?」

 

「え?千花ちゃん馬鹿なの?今のやり取りしてて見るか普通?」

 

「乱れてます!この国はすっごく!乱れてますよ!!!」

 

「わぁ、綺麗にスルーだよ…」

 

「!」

 

「安心しろ御行。ヌードじゃねーから」

 

「まだ一言も言ってねーよ!!」

 

「初体験はいつだったアンケート?」

 

「!」

 

「安心しろ緋色。童貞には関係ない」

 

「お前に言われんのかよ…!」

 

 

華麗なスルーを食らったが思わぬチャンスが巡って来た。これだ!この返答によっては…

 

―――――――――

 

 

『会長は…経験があるんですか?』

 

『いや、…だが…お前となら、四宮とならできる限りを…尽くすつもりだ…』

 

『会長…いーえ…御行さん…―――優しくして』

 

『あぁ…好きだよ、かぐや。』

 

 

―――――――――

 

 

なんて事になるんじゃないか!?

 

 

「いや、ならんけどね!!!」

 

「何言ってんだお前…」

 

 

緋色はと言うと、一旦弁当の箸を置きながら、精一杯の深呼吸をし頭をフル回転させる。

 

この場合の初体験、即ちセ〇クスなど生徒会室にいるメンバーでは緋色以外未経験。間違いなく童帝と処〇!ここで仮に自分を偽ろうとして、変な嘘をつこうものなら

 

 

―――――――――

 

『俺は童〇じゃないけどな!』

 

『へぇ〜会長…既に経験があるんですね…』

 

『ま、まぁ〜な!人並み程度には…』

 

『まぁ、では…聞いてみたいものです…』

 

『初体験の時何処で誰と…どのように交わったのか…』

 

『そ、それは…』

 

『そしてその方とは…一体どうなったのか…』

 

『…ぐっ!ち、違うんだ四宮!本当は…!』

 

『あら、今になって本当は経験がない、何て言いませんよね?』

 

『そ、その…』

 

『―――お可愛い人』

 

 

―――――――――

 

なんてことにもなっちゃうんじゃないか?!

 

 

「いや、そもそもかぐやちゃんがこんな事言ったら、先に卒倒するけどな!!!」

 

「もしもし、救急です。はい、親友が重い頭の病気でして…あ、とりあえず秀知院学園高等部に…はいよろしくお願いします。」

 

 

一条緋色は何とか、深呼吸をしながら自らを律する。そうして冷静に物事を見つめ直す。まず初めに、白銀御行に経験はない。この1年見ていたおかげで断言できるだけの確信がある。

 

次に四宮かぐや。彼女は四宮家唯一の娘。何かしらの不都合が出た時に真っ先に切り捨てられる人物。そんな彼女を傷物にするほど、四宮家は甘くない。

 

故に考えられる結末は…

 

 

(この2人に、互いが未経験だと理解させ…安心しきった所につけ込む…)

 

「完璧だ…はは、はっはっはっは…」

 

「高校生までに34%…少なすぎませんか?」

 

「「!?」」

 

「は……―――え?」

 

「あ、あのぅ…かぐやさん…もしかして…?」

 

「えぇ、経験はありますよ。だいぶ前に…」

 

「ゑ…?????」

 

 

その瞬間緋色の中で何かが砕けた。

 

終わりだ。日本が沈む。ロシアが熱帯亜。ハワイが雪まみれ、ポヨポヨのぷよぷよがFEVER。俺の命はsold out。御幸のメンタルはブラックアウト。

 

お先真っ暗、ダイパのバグ、ポケモンは食える。藤原千花は処〇。四宮かぐやは非処〇。藤原千花ら処〇。四宮かぐやは非処〇。藤原千花は処女。四宮かぐやは非処女!白銀御行は童帝!童帝!童帝!!童帝!!!童帝!!!バンザーイ!!!!

 

 

「爆竹噛むと爆発すんだよな〜」

 

「救急車はもう時期来る。耐えろ…俺も乗るから…」

 

「うん」

 

「会長には妹さんがいるのですから、てっきりガンガンしているものかと」

 

「はは…それな…」

 

「御行は毎日、圭ちゃんと…ん?」

 

「…ん?は?…しねぇよ?!何言ってんだ?!」

 

「変な話ではないでしょう?現に私はカメラに撮られながら、甥っ子としましたよ?」

 

 

完全に壊れてしまった緋色と後1歩でポッキリと折れてしまいそうな御幸。何とか支え合いながら、立っていると1つの光明が見える。思えば、緋色は焦っていたのだ。その為、あらぬ勘違いをしていた。

 

前述にいった通り、四宮かぐやにこういった話の耐性は無い。卒倒ものであろう。何なら殆どの者が羞恥心を抱いて話すような内容を表情一つ変えずに言ってのけた。そして、核心を突くかのような四宮かぐやの発言。安心したい一心で、

緋色は声をかける。

 

 

「……あのさ、かぐやちゃん?」

 

「はい?何ですか?一条さん?」

 

「それってさ…もしかして千花ちゃんはペスにしてたりする?」

 

「してましたよ?」

 

「してんの?!」

 

「してませんよ!巻き込まないで下さい!」

 

「はぁ…合点がいった…御行…世間知らずのお姫様は…大変な…」

 

「こんな時に何言っ………四宮…初体験ってなんの事かわかってるんだよな」

 

「はぁ…馬鹿にしないで下さい。理解してますよ―――キッスの事でしょう」

 

 

キッスの事でしょう?キッスの事でしょう?キッスの事でしょう?キッスの事でしょう?―――キッスの、事で、しょう?

 

先程までの頭痛は消えた。綺麗さっぱり、無くなった。だが、新たな頭痛の種が芽生える。まさか…本当にまさか…こんな痛みを白銀御行でも無く、藤原千花でも無く…この不器用な天才から聞くことになるとは

 

 

「……千花ちゃん…頼んだ…御行…便所行こう。」

 

「あぁ…」

 

 

2人が生徒会室を出た後、廊下に響き渡るだけの四宮かぐやの弁明…それを一切聞こうとしない白銀御行。そして、心の底から…

 

 

(よ、よ、…良かったぁぁぁぁぁぁっ!!!!!)

 

 

本日の結果…緋色の処理落ち

 

 

――――――――――――――――――――――――

 

 

「ふぅ…」

 

「34%もいるんですね」

 

「しか…だろ…」

 

「3分の1ですよ。3人に1人。多いと思いますけど。」

 

「少なくとも…生徒会は0割だ。」

 

「あなた」

 

「ん?」

 

「あなたは…違うんですか…?」

 

「さぁあな…どうだと思う?」

 

「…ね…」

 

「あ?」

 

「私の、を…揉んで…あんな感じでしたから…さぞ、ご経験があるようですね…!」

 

「?!?!ち、違う!あれは事故だろ!」

 

「!所詮、猿ですね。変態」

 

「ち、違う…あれは…本当に……事故なんだァァァァ!!!」

 

 

 

 

 

 

――――――――――――――――――――――――

 

キャラ説明。

 

 

一条緋色(本名不明)

 

身長179cm

 

体重82kg

 

血液型不明

 

誕生日3月31日

 

年齢不明

 

容姿 いつもニコニコ。誰にでも分け隔てのない、スーパー陽キャ。ゴリゴリのマッチョに見えるが、その真の姿は誰も見たことがない。プラスアルファ、彼が目を開いた姿は生徒会メンバーしか知らない。その上なんと、プールの授業では、インストラクター部の奴らでさえ、自信を失うほどの筋力を有している、らしい。髪は頭の上で結ったちょんまげ、見た目はいかついが優しい。

 

幼い時、父親の仕事の都合で海外へ渡る。そこから数ヶ月後、引っ越した先が戦争に巻き込まれ、紛争地帯になる。そうして、両親を失い、1人で生きる。そんな中、兵士へと懇願し、年齢を詐称して、部隊へ入隊。以降、10年間戦士として、戦場を駆け巡り、生き残る。

 

戦争終了後は、持て余した金を使い、余生を過ごそうとするが…虚無の自分を受け入れられず自殺を考える。そんな折、実力を買われ、スパイとして数年間活躍。

 

自身の正確な年齢は知らないが、だいたい18歳程。任務の中で、仕方なしに交わった男女は数しれない。ぶっちゃけ2桁を超えた時点で数えていないので、本当に分からない。

 

現在、組織のボスの命令により、海外を拠点に顔をきかせている四条グループの過激派の依頼により四宮かぐやの確保に勤しむ。

 

その中で、後の生徒会メンバーと出会い、心を許してしまう、人間味の強い青年。何故か、白銀御行の前では素でいられる。他のもののまでは少し猫を被ってしまう。

 

そして、あろう事か…早々に早坂の人間と接触、正体はバレていないもののかなり怪しまれ、険悪???な状況。ちなみ過去に四宮雲鷹に近づいた事があり

、そこで早坂の母。早坂奈央と交戦した。

 

その際、あと一歩で殺される手前、何とか危機を脱する事になり、そのせいで早坂愛の事はかぐや以上に怖くて仕方ない。

 

の、だが…彼女を放っておけない。何故だが、1人にしたくないなど、スパイとしてはかなり甘い。そんな男である。

 

 

 

 

 

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