「………指、1本……しかも…唇て…
――――――小学生かよぉぉぉぉぉっ!!!!」
一条緋色。スーパー苦労人兼スパイ。先日、四宮かぐやの見舞いをするべく、白銀御行と共に別邸へと赴き、色々とや結構色々とあった青年である。危うく首を跳ねられるのでは?と心底、精神をすり減らしたその一日の午後。何と白銀御行もまた常人ではやらかしてしまうほどの窮地に陥っていた。
事の発端は緋色と早坂が部屋を出て直ぐに起こったらしい。寝ぼけた四宮かぐや、その判断能力の低下が凄まじく、一瞬とは言え姿を見た緋色でさえ、アホ、と言ってしまえるほどにアホアホしい姿になっていた。そのアホの四宮かぐやに何と、何と!白銀御行はベットへと引きずり込まれたのである。
そう!この状況!一般の男子高校生(猿)ならば、誰もが飛びつくシチュエーション!にも関わらず、白銀御行の身体は常日頃の疲労の蓄積、それを誤魔化すかのような大量のカフェインの摂取!これら諸々の作用により!!!!
―――――――――寝た。
それも凄く安眠していたそうだ!!!
「仲直りしたようで良かったけどよ…性欲より睡魔が勝つって…熟年夫婦の夜の営み問題じゃあるまいし…はぁ…前途多難…っておーい!」
「あ、緋色さん。おつかれっす」
「お疲れさん…生徒会か?」
「はい、緋色さんこそ珍しいっすね。会長、今日部活連の会議でいないっすよ。」
「あー…そういやそうだったな…今日は出直…」
「てか緋色さんも聞いたんですよね?会長から例の女子の話。」
「…あーあれだろ?ベットに誘ったって言う」
「そうそう、その淫乱ドスケベ自己中女の…」
「よし、優。一旦ブレーキ踏め。」
いつものように何の気なしに生徒会室に向かう傍ら、見知った後頭部が見えた。声をかけ、振り返るとやはりそいつ。いかにも自分は陰キャです、話しかけないでください、死にたくなるので。と言っているかのような男、石上優が居た。声をかけた手前、何かしら話をしようとすると、まさかの頭を抱えていた例の話題について、石上の方から触れてきた。しかも触れた瞬間にブレーキをかけてしまうほど、エンジンが温まりきっていた。
「そんで!僕がその馬鹿女にギャフンと言わせてやりましょうかって!会長に言ったら…」
「優、多分死ぬからやめとけ」
「え?僕の相手する女そんなやばいんすか?」
「うん、国家を持ってしても無理だ」
「え?僕、国と戦おうと…??」
「そゆこと…って…生徒会室、着いちまった…」
「そっすね…あ、緋色さん暇だったんなら、予算案の仕上げ手伝って下さい。」
「……まぁ、いいか。御行戻って来るまでの時間潰しと思えば…」
「いえーい、楽できる。」
「おい優、あくまでお前が…」
「失礼しまーす」
「おい!って……あれ?」
「…………は?」
「お疲れ様です。四宮先輩…ってそちらは…?」
「この方は…」
「初めまして、中等部生徒会会計の―――白銀圭と申します。」
「…どーも」
「ひ、久しぶり、圭ちゃん…」
「は?」
「いや、あの…白銀さん…??」
なんやかんやで生徒会室に到着し、緋色も仕事を得て白銀を待ちながら手伝いをしようとした時、事件は起きた。そこには四宮かぐやと同じく、誰もが振り返り、声を漏らすほど、綺麗で、可愛らしく、年相応に成長していて、肩書き通り、賢くて、頭脳明晰。誰もが羨むほどの美少女。
白銀の髪をなびかせこちらを覗くそんな美少女の顔が緋色の顔を見た瞬間、一瞬にして曇った。そう、一条緋色は白銀圭に嫌われている?
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事の発端は1年前、たまたまの出来事である。
「四宮かぐや、ねぇ…あんなのに惚れるとか…感性イカれてんのか?あいつ…」
ターゲットの四宮かぐやを手に入れるべく、コマを探し歩いていた先、たまたま見つけたその石ころを何となく利用してやろうとしたら、思ったよりも簡単に落ちやがる。トントン拍子と事が進み過ぎて、逆に怖いくらいだ。
そんな下校中のことであった。
「ちょ、辞めてください。」
「???…日本にもあるわな…無視無視」
「いい加減にして下さい!」
「………」
「警察、呼びますよ…」
(あー、あ…そんな事言ったら逆上するだろ…)
「?!離し…!」
(ほれ見ろ…誰も助けねぇ…見て見ぬふり…皆自分が可愛い…やっぱさっきの四宮のお嬢様が特殊…いや、あれは利用するためにやった一芝居。何にせよ、俺には関係……)
「助、けて……!」
「おいコラ」
「…え?」
「離せ。」
(………あれぇ?!?!何してんの俺?!正義のヒーロー気取りか?!ざっけんなよ…悟られぬよう、穏便に穏やかに過ごすんだろうが!!!)
「女子中学生相手に盛ってんじゃねーよ…猿が」
(どこまで気取ってんだ俺はぁ!確かに最近血なまぐさいことは無かった。にしてもうちょいやり方があんだろぉがぁ!!!)
「って……」
なんとあろう事か、緋色は揉め事に割って入っていた。それも自分の意思とは裏腹に勝手に強めの言葉が出てしまう。その度に頭を抱えたくなるほどの後悔をしながらもポーカーフェイスは崩さず、あたかもピンチに訪れたヒーローかのように振舞った。
何故このような事をしたのか正直分からない。だが、見えてしまった。小さな身体がプルプルと震えているのが。怖いに決まっている。なんの言われもなく急に絡まれ、手首を掴まれれば。誰だってそうだ、ましてや中学生。ついこの間まで、ランドセルを背負っていたような少女。見て見ぬふりなんて出来なかったのである。
「…そりゃ、怖いよな……」
「え?」
「んーや…それより、行きな…」
「で、でも…」
「早く、な?」
「っ!!」
怯えていた少女に声を掛けると、身体をビクりとさせてこちらを見てきた。生憎と緋色にはそんな少女を安心させてやれるほどの言葉が出てこず、ただ逃がしてやることしか出来なかった。
少女はぺこりと頭を下げて、足早にその場を去る。その光景に絡んでいた輩達が一気に血の気立つ。
「さてと…生憎と俺も問題は起こせない身なんでね…ここは1つ
―――――――――すいませんでしたァ!!!」
(ふっ、決まったな…)
相手はたかだか数人、本気になれば血祭りにするのなんて容易い。だが、緋色は知っていた。つい先程から自分に付きまとう謎の視線を。そう、既に始まっていたのだ、四宮からの監視は。
(気味の悪い視線、間違いなく四宮の関係者が見張ってる。となりゃあ、この人数相手に一般人が勝つなんて不可能。確かに学生服越しでも鍛えてるのがバレる身体付きだが…流石に全員ボコボコ、何て無理だろ…となれば、そう…ジャパニーズ土下座!!!これで穏便に…)
「ぶっ!?ご、はっ…!?!ちょ、ちょ、たんま!待って!待て…!ぶごっ!?」
あろう事か、土下座など効くわけもなく、即座に袋にされかけた緋色。監視の目があるとはいえかなりの屈辱。というか、土下座が効かなかった事にだいぶ不服である。だがしかし、このまま攻撃がエスカレートすれば警察沙汰である。そんな事だけは避けたい。その一心で緋色は動く。
「死ぬわぁ!…やべ…」
あろう事か、起き上がり際に放った右拳がヤンキーAの顔にクリーンヒットし、ぶっ飛んだ。その光景に周りのヤンキーどもがワナワナし始め、仕舞いには何やら文句を垂れながら逃げていった。
「って…逃げんのかよ…はぁ…俺も逃げよ…にしても…あのJC…どことなく似てたな〜―――白銀御行に」
そして、この数週間後、事件は起きた。
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「適当に座ってくれ…」
「うん、いや待て、怖い。」
「?何がだ?」
「え?気づいてないの??」
「だから何がだよ!」
「この貼り紙?!?!なにこれ!おま、え、えぇ?!部屋中にこんなん貼ってんのか?!」
「あぁ、今の俺にはこんな事しか出来ないからな、何でも出来る天才様に勝つには、たった1つを追求しなきゃいけない。その意思表示だよ。」
「……ご立派な矜恃を持つのは良いけどよ…白銀、お前妹いるって言ってたよな。」
「あぁ、3つ離れた妹だ。俺と違って大層出来がいいけどな。」
「いや、そんなんは良いけど…多分ホラーだぞ?」
「だから何がだよ。」
「この貼り紙だよ!部屋全体が呪われてんのかと思うわ!」
白銀御行。つい先日、四宮かぐやと邂逅があったしがない青年にして、今後の活動に使えそうな緋色の駒。のはずだったが、何故か目が離せず何だったら、四宮かぐやの関わっていないプライベートでさえ、彼を支える様になってしまった。
どういう訳か、彼には人を惹きつける才能がある。自分もその犠牲者の一人である。白銀のポンコツぶりと来たらまぁまぁの才能だ。カバーしなければいつボロが出るかわかったものでは無い。そんな青年の為に行動していた、今日この頃、緋色は白銀家へと足を踏み入れていた。
「…親父さん、帰り遅いのか?」
「さぁな、職業不定の謎多き親父だから、俺でも行動が読めん。」
「どんな親父だよ…まぁ、いいや。今日は泊まるからテキスト開いとけよ。みっちりやるからな。」
「あぁ、頼む。」
「おう…の前に…飯だな。台所借りるぞ」
「ん、適当に使ってくれ……いや、待て緋色!!!」
その言葉が発せられる頃には、何もかもが遅かった。一条緋色がリビングに出た時。
「………へ?」
「………うぇ…?」
「「………」」
「今圭ちゃんが風呂に入って…あー…」
裸体!そう一条緋色の目の前には何と、あられもない姿で首からタオル1枚ぶら下げただけの少女が歩いていた。久しぶりに見た女の裸体。その光景に緋色の中で銀河が誕生する程の時が止まる。
一方、白銀圭。現在の自分の姿は…そう、スッポンポン。ましてや、よく見ればこの間、危ないところを助けて貰った恩人。その恩人に自らの全てを見せてしまう。この状況に兄の時のような対処は出来ない。悲鳴を発しようにも何故か声が出ない。
白銀御行。何とも言えない気まずい空間に居合わせ、なおかつ助言が遅れたせいで友人がフリーズしているのを申し訳なく、頭を抱えている。
三者三様に何か言うわけでもなく、ただただ時が進む中。1番に動いたのはやはり白銀圭。中学生と言えども乙女、兄ならばまだしも見ず知らずの人、という訳でもないが、恩人ともいる人に裸体を見られるなど恥ずかしいにも程がある。すぐさま局部を隠しながらうずくまる事しか出来ないが、意外にも事の解決はすぐ…訪れた。
「っ…!うぅ……」
「……白銀…いや、御行…」
「なんだ?緋色」
「この金属バット…借りる」
「お、おう…」
「圭ちゃん、だったか…?」
「!」
「ごめんね…そんなつもりはなかった…でも、本当にごめん」
「!ま、待て!ひい…」
「かっ、ご………」
その瞬間、玄関先にあった金属バットを緋色はあろう事か自らの後頭部にフルスイングして見せた。流石の光景に止めに入ろうとした白銀御行も、時すでに遅し。緋色はその場に倒れ伏せ、ピクリとも動かなかった。
「緋色、緋色!!」
「み、御行…もし、もしも…俺が今日の事を覚えていたら…もう、1度…バット、を…………」
「緋色?…緋色ぉぉぉぉ!!!」
その後緋色は三日三晩に渡り、眠りについたそうだ。ちなみにこの日の事を緋色は鮮明に覚えている。
「お兄…その人…何て名前?」
「……圭ちゃん…まさか!?復讐する気じゃ…!」
「はぁ?!んなわけないし!」
「許してやってくれ!悪気はなかったんだ!許せないのなら、俺が償うから!」
「だ、か、ら!」
「妹の貧相な裸体を見せただけで殺すなんて!そんなの…!」
「死ねぇ!!!」
「あ」
こうして、白銀家での一悶着は白銀御行の意識消失と共に幕を閉じた。
「緋色…緋色……一条、緋色…さん…」
はずだった。
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様々遡り今。生徒会室は…大変気まづい最中であった。
(え、気まず…?!)
(一条さん?)
(!?!?か、かぐやちゃん?大変怖いんですけど…?)
「ここ、打ち方にコンマの表記揺れがある…」
「なるほど…」
「あ、あの白銀…」
「なにか…?」
「い、いえ!妹様!」
(どうして貴方がこんなにも、嫌悪憎悪、挙句の果てには殺意さえ向けらてるんですか!?)
(い、いえ!?あのぉ…色々とあったんですよ…)
「色々…ですか?」
「八方塞がりにも程がある!?!」
「緋色さん、うるさいっすよ」
「……」
「ご、ごめんなさい…」
そう、一条緋色は白銀圭に、心底嫌われている(?)まぁ、至極当然あんな出来事があれば尚のこと好きであるはずがない。兄の友人でありながら、事故とはいえあられも無い姿を見られた間柄。白銀圭からすればそりゃあもう消してしまいたい存在(?)に違いない。
緋色も言わずもながらあの日の事は鮮明に覚えている。いくら忘れようとしても忘れることの出来ない事件。何度バットで頭を殴っても消えない記憶。そして、その動揺は白銀圭へと伝わっていた。白銀御行にはバレていなくとも当人間では、当然バレる。その結果…気まずい。
「はぁ、せっかく妹さんとお近付きになれると思ったのに…」
「とか、なんとか言って…どーせかぐやちゃん…妄想の中でじゃ圭ちゃんにかぐや姉さーん。とか?御行にかぐや、ちゃん…とか言わせて行くとこまで行って…」
「お黙りなさい。」
「は、はぃ…」
「誰の許可を得て、圭や会長をそんな下等な存在に成り下げているの?」
「いやいや、圭て。」
「誰の許可を得て…お義父様何て呼んでるの?」
「いやいやお義父様て…てか呼んでねーよ…普通に親父さんだし…」
「親父さん?!私でさえ!会長と圭のお義父様に会ってないと言うのに!!」
「いや〜お義父様っていうか…マジで親父さんだぞ?ありゃ…」
珍しい事もあるものだ。何と、あの四宮かぐやと一条緋色が砕けた感じで言い合いをしている。過去に1度目の接触を測った時とはえらい違いである。
そう、入学してまもなく、一条緋色は任務遂行の為、四宮かぐやに接触した事があった。だが、その時の反応と言ったらまさに噂通り、『氷のかぐや姫』。彼女がこうなってしまった原因は容易に想像が付く。だが!そんな氷をこの1年でここまで溶かして見せた男。
白銀御行。入学時、ある事件をきっかけに四宮かぐやに惚れ込んでしまった男。なにかに使えるかと思い、行動を共にしていたらまさかの相思相愛!彼女をただの女の子に戻しつつあるほどの勢いなのである。
そんな四宮かぐやの今を見て、内心かなり嬉しく思っている一条緋色。そんな緋色に何やらコソコソと謎の視線が何度も突き刺さる。
(また、やっちゃった…緋色さんを前にするといっつもこう…)
「はぁ…」
「ん?何かわかんない所あった?」
「!い、いいえ!大丈夫、です…」
(会計の人…陰キャっぽいけどやっぱ秀知院の生徒。頭の回転も早いし、凄い…けど―――気になる)
白銀圭は石上との会話よりもかぐやと緋色の会話に夢中だった。昔から話題が上がり続ける四宮令嬢のかぐや、ともう1人。過去に裸を見られた上にちょっとだけ黒歴史、いやすごい黒歴史と共に中々話を出来ないでいた男一条緋色。
圭は大変困惑していた。その後も彼とは家で何度も会う中なのだが、その度にしてしまう素っ気ない態度。ぶっちゃけ言おう。―――好き避け、である。
それもそのはず、あんな危機的状況を助けてもらい、その上兄とのやり取りを間近で見続けていればどんな人間かはだいたいわかる。その上で言おう…普通に惚れていた。
「だいたい!なんで貴方みたいな蛮族が!会長の家系に入り込めるのですか!?」
「誰が蛮族だこら!?!ふんっ!かぐやちゃんと違ってこちとら既に親友でありながら?!家族様にすら顔を覚えて貰ってんだよ?」
「!?そう、やって…会長の家族から、籠絡するつもりなんですね…!」
「生憎と!俺は、既に…名前で呼んでもらってる間柄なんでね…!」
「……やはり…危険視するべきは女ではなく…貴方だったんですね。一条さん?」
「……は?」
「早坂、至急生徒会室へ来て。」
「ちょ、かぐや、様ァ?!それ呼ぶのはずるでしょ!?」
「ちょ、四宮先輩も…流石に騒ぎす…ぎいっ?!」
「かぐや様!それ以上近寄れば…どうなるか、分かりますよね…?」
「…ち、ちげーよ!?元はと言えば…って、優!?優ぅぅぅ!!!」
瞬きひとつの出来ごとだった。
扉がぶち破れるのと同時に会計の人の顔が歪み、あまつさえ、白銀圭の元にも高速で回転するコインが飛来する。間一髪の所で避けて見せた白銀圭。そしてなんと騒ぎだと言わんばかりに扉の方に目を向ける。
割り込んで来るかのようにその女は扉の前で明らかな殺気を纏いながら緋色を見つめていた。だが、白銀圭は気づいてしまった。幼い頃から、何故か視線には敏感なせいなのか、彼女を見た時の彼の表情が、焦りを含みつつも、ほんの少しだけ嬉しそうだったのだ。その瞬間だ。女の勘とでも言うのだろうか、間違いなく…緋色が好意的に思っている人間だとわかった
「今日の所はお暇します。失礼しました。」
「妹様!」
「!」
「何か、あったらいつまでも、来てください。私、―――出来る女、なので」
「!…はい!また来ますね」
「!はわわわ!!早坂?!早坂ァ!?」
「良かったですね、かぐや…ちゃん?」
「はぁやぁさぁか!!」
「早坂さん…」
「?何か?」
「負けませんよ?」
「???…は、はい」
本日の勝敗
「優!?しっかりしろ!今医者を呼んだから!!!」
「緋色、さん……PCを…僕のデー、タを…」
「なんだ!?データをどうすればいい?!」
「消し…あ…」
「優?ゆぅぅぅぅ!!!」
緋色の負け(石上はとばっちり)
オマケ
「お兄…」
「ん?何だ?圭ちゃん?」
「緋色さんってさ…」
「まさか!?まだ復讐を誓っていたのか!?」
「はぁ?!んなわけないし!」
「は!?今日の石上会計も、圭ちゃんが?!」
「!違うし!」
「!?そうか…わかった…自首しよう…俺も…一緒に…!」
「死ねぇ!!!」
「はぅ…?!」
御行も負け