それでもウチはうどん屋だから!………一応   作:瑠聖

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一杯目

みなさん、勇者であるシリーズを知ってるかい?

 

え、知ってる、それは失礼。

 

この話、その勇者であるシリーズのアプリゲームのゆゆゆいと言う、世界線での話。

 

 

 

 

 

 

………香川県讃州市その一部の住宅街の奥に"かめや"とは違う1店のうどん屋があった。

 

普通の一軒家と違いどうやら店と家がつながっているようだ、店側の扉に営業中の木の板がかけてあるだけで中々見つけにくいお店。

 

その店の前に赤色の髪の毛に桜の花びら状の髪飾りをつけた女の子、結城友奈とその親友の東郷美森が店の前にいた

 

ガラガラ

 

引違タイプの扉を開けて店に入る友奈と東郷

 

友奈「店長さん、こんばんは!」

 

東郷「こんばんは」

 

店の厨房に頭にタオルを巻いている、1人男性が材料の下準備をしていた

 

店長「お!、友奈ちゃんと東郷ちゃん、いらっしゃい」

 

お店は入り口から見て右側に厨房、その次にカウンター席が6つ、反対側には壁にくっついているテーブル席が3つあり、奥にはトイレと自宅に繋がる2つの扉がある

 

友奈と東郷がカウンター席にそれぞれ座る

 

店長「もう今は夜だけど2人だけかい?」

 

友奈「はい、東郷さんとお出かだったんですよ!」

 

東郷「それでたまたま近かったので今日は友奈ちゃんとここで晩御飯です」

 

友奈「店長さん、今は私達だけ何ですか?」

 

友奈が周りの席をみる

 

店長「そうだねぇ、朝に近くのじっちゃんやばっちゃん達が来てくれたり、昼に先輩と同期の人が来たくらいかな?」

 

東郷「ここのお料理は美味しいのに勿体無いですね」

 

店長「ありがとう、東郷ちゃん」

 

店長「まぁ、今はウチは売り上げはあんまり関係ないし、もともとウチは中々見つけにくいお店だからね、知ってる人が来てくれるだけでありがたいよ」

 

友奈「確かに普通に見たらただの一軒家ですもんね」

 

東郷「私達が猫探しの時に逃げ込んだのがこの場所でしたから」

 

店長「そうだね、まさか掃除の換気で店の入り口を開けてたけど、まさか猫が入ってくるとはね、流石に焦ったよ」

 

友奈「うっ……あの時は本当にお騒がせしました」

 

東郷「私からも改めて、ごめんなさい」

 

そうして頭を下げる2人

 

店長「ごめんごめん、こっちも言い方が悪かったよ勇者部の子達のやり取りは面白いから退屈しないよ」

 

店長「それに仲良しなのはいい事だからね」

 

友奈「はい!」

 

東郷「もちろんです」

 

2人は嬉しそうに笑っている

 

店長「よし!じゃあ昼食だよね、それでご注文は?」

 

そう言って店長はカウンター席でセルフサービスの水を飲んでいる友奈達に注文を聞く

 

友奈「じゃあ、今日は焼き魚定食下さい!」

 

いい笑顔で注文する友奈

 

店長「………」

 

東郷「私も焼き魚定食と後は店長特製ぼた餅をお願いします」

 

東郷も友奈と同じく注文する

 

友奈「あ、私も頼めばよかった〜」

 

東郷「うふふ、半分こしましょうね、友奈ちゃん」

 

友奈「ありがとう、東郷さん!東郷さんのぼた餅とまた違う味何だよね」

 

東郷「そうね、店長さんのぼた餅、すごく美味しいものね負けていられないわ!」

 

友奈「東郷さんのぼた餅もすっごく美味しいよ、ですよね店長さん!」

 

店長「あ、うん…そうだね」

 

東郷「ありがとうございます、友奈ちゃんに店長さんも」

 

店長「うん、それはいいだけどね、2人とも……」

 

友奈「何ですか?」

 

美森「何でしょうか?」

 

店長「ここ、うどん屋だからね!うどんを頼んでよ!」

 

友奈「店長さん!」

 

店長「何かな、友奈ちゃん」

 

友奈「ごめんなさい!」

 

友奈が席に座ったまま店長にまた頭を下げる

 

店長「元気よく、何に対して謝ってるのかわかるのが恐いんだけど、それに頭は上げてお願いだから!」

 

店長「さっきまでちょっといい感じの雰囲気だったのに…!」

 

東郷「店長さん、ここのぼた餅…美味しいですよね……フフッ」

 

東郷は身体ごと、明後日の方向を向いていた

 

店長「東郷ちゃん!………言ってる事は嬉しいけど目が遠いところ見てるし身体が横に向いてるからね!」

 

友奈「………」

 

東郷「………」

 

店長以外の2人が真顔になって店長を見る

 

店長「何か喋ろうよ2人とも!特に友奈ちゃんはそんな静かにするキャラじゃないでしょ!、後真顔が恐いんだけど!

 

友奈「………」

 

東郷「………」

 

変わらずに真顔な2人

 

店長「わかったわかったから今から定食作るから」

 

そう言って料理を始める店長

 

何故この店でうどんは頼まれないのか

 

………

 

昔、この店はうどん屋の人気店の1つ"かめや'"とまた違う意味で人気があった、この店に初めて来た人が目についてうどんを頼むくらいで次からほとんどの人は頼まない。主人公の祖父の代から続いているうどんがあるが味がヤバイのだ、この家族がうどんを作ったら味がヤバイのである材料や作り方を変えても変えても、犠牲者は続出した。

 

その為何とか黒字にしようとうどん以外の料理にも手を出した、それがもの凄く絶品なのである、そうして定食屋のようにメニューが増えていき、それにほとんどの料理がワンコインで済むので尚もお得だった。

 

………

 

今、現在は祖父は数年前に亡くなり、父が引き継いで、また数年後すぐに引退し、そして主人公の三代目であるが変わらずにうどんはヤバイのであった。

 

そうして注文した料理を作った店長

 

店長「とりあえず、お待たせ焼き魚定食2つね、ご飯とお味噌汁はおかわりできるから」

 

店長「ぼた餅は軽く冷やしてるから、食べたい時に言ってね」

 

コト コト

 

友奈と東郷の前にそれぞれ定食が置かれる

 

友奈「うわぁ、やっぱりおいしそう!」

 

東郷「本当に、食欲をそそられるはね」

 

2人は真顔からいつもの顔に戻っていた

 

友奈「いただきます!」

 

美森「いただきます」

 

2人は定食を食べていく

 

パクパク

 

友奈「美味しい!」

 

パク ポリポリ

 

東郷「美味しいわね、焼き加減も絶妙だし、お漬物も美味しいわ」

 

店長「それで2人ともサービスのミニうどんね!」

 

コト コト

 

小さなお椀に入ったうどんを2人に出す

 

友奈、東郷「「ごめんなさい」」

 

店長「待って、さっきも言ったけど、本当に頭は下げないで!お願いだから!」

 

店長「大丈夫!今度は多分!」

 

友奈「多分って、自分から味見して下さいよ!」

 

友奈「店長さんのうどん、あの牛鬼が食べたがらないんですよ!」

 

東郷「それに店長さんが作ったうどん食べて、夏凛ちゃんがどうなったのか」

 

店長「いや、あれは違うんだよ!しかもみんなが見てる前で一緒に作ったよね!」

 

友奈「か、夏凛ちゃんが死んじゃったよ!」

 

東郷「この人でなし!」

 

店長「君達結構、酷いよ!」

 

東郷「結婚ですって!友奈ちゃんは私がもらうわよ!むしろ純潔ごともらうわよ!」

 

店長「誰もそんな事言ってないから、耳にぼた餅でも詰まってんじゃないのか、東郷ちゃん」

 

友奈「もう店長さん、東郷さんに詰まってるのはメガロポリスですよ」

 

店長「ちょっと友奈ちゃんはうどんでも食って黙っていようかな」

 

友奈「そんな、酷いです店長さん、それと定食ご馳走さまでした。後、東郷さんのぼた餅を下さい。」

 

店長「あ、お粗末さま、はいぼた餅……って違うよ!友奈ちゃん、流石にマイペース過ぎるよ!それに東郷さんのだよね!」

 

東郷「私もご馳走さまでした。店長さん、私の注文したぼた餅を友奈ちゃんにHurry up!」

 

店長「東郷ちゃん、君英語は嫌いじゃなかったかな!」

 

パク

 

友奈「美味しい!はい東郷さん!」

 

友奈が一口食べたぼた餅を東郷に差し出す

 

パク

 

東郷「!!!」ブルブル

 

東郷「あ、ありがとう友奈ちゃん」タラッ

 

東郷の鼻から赤い液体が流れる

 

店長「東郷ちゃん、はいティッシュ」

 

東郷「ご、御免なさい、店長さん」

 

友奈「東郷さん!大丈夫鼻血でたの!」

 

東郷「大丈夫よ、友奈ちゃん」

 

東郷「思った以上に"ユウナニウム"を取りすぎたわ

 

友奈「東郷さん?本当に大丈夫?」

 

東郷「大丈夫よ、残りは私に構わずに全部ぼた餅食べていいからね」

 

友奈「本当!ありがとう!」

 

パク

 

友奈「やっぱり、美味しい〜♪」

 

店長「全く君達は本当に仲良いよね」(たまに度が過ぎるけど)

 

東郷「はい、もちろんです」タラッ

 

店長「はい、ティッシュ」

 

東郷「ありがとうございます」

 

そうして友奈が食べ終わるまで待っていた2人

 

友奈「ふぅ、店長さん今日もご馳走さまでした!」

 

東郷「ご馳走さまでした」

 

店長「はい、お粗末さまでした」

 

東郷「お会計をお願いします」

 

店長「えっと、定食2つとぼた餅4つで1200円ね」

 

そう言って会計を済ませた

 

ガラガラ

 

友奈「店長さんまた、来ますね!」

 

東郷「さようなら」

 

店長「ありがとうございました、気をつけて帰るんだよー」

 

ガラガラ ピシャ

 

そして店には店長1人と空いたお皿と小さなうどんが2つ

 

他の食器や調理器具に食材を片付け、店長がうどんを手に取り食べる

 

ズズズッ

 

店長「うん、不味い……グフ」

 

ドサ

 

そう言いながら倒れた店長が目を覚ましたのは次の日の朝だった

 

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