転生したので、偽マキマさんはデンジ君を推します   作:フィークス2号

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 7月13日 チェンソーマン2部がジャンプラで始動!
 未来!最高!未来!最高!イェイ!イェイ!


12話 偽マキマさんと人外の皆さん(ビーム君、ガルガリさん編)

 

 

 路地裏にて、2人の男女が殺した悪魔の前で駄弁っている。

 彼らは公安対魔特異4課のデビルハンター、早川と姫野だ。

 

 「新人歓迎会?」

 

 「そうそう!マキちゃんがアキ君にデンジ君とパワーちゃんを押し付けたじゃない?その件で私がマキちゃんに説教してて、最終的に新人歓迎会の話になったんだよ。」

 

 「俺が2人を押し付けられた話が、新人歓迎会に?話に脈絡がない気が……」

 

 早川が呆れながら言う。

 

 「まぁまぁ、でもいいタイミングだと思うよ?荒井君もコベニちゃんも、デンジ君殺そうとしちゃったじゃない?

 その件で謝りたいらしくてさ、飲みの場なら2人もささっと謝れるだろうし、新人のみんなと親睦も深められていいんじゃない?

 そ・れ・に〜……なんとマキちゃんが全員分奢ってくれるからタダ酒だよ!タダ酒!」

 

 姫野はニッコニコのいい笑顔で早川に言った。

 

 「お前がマキマに奢ってもらうのはいつもの事だろ……。

 って、全員分?いつも思うけど、マキマのやつ本当に金持ってるな。」

 

 「マキちゃん割と無趣味だからねー。いい給料貰ってるくせに自分の事には殆ど使わないから、こうやってタカってマキちゃんに日本経済回させてんのよ。」

 

 「タカリを正当化する為に無駄に話をデカくするなよ……。でも確かに、マキマについて話聞くといつも何か奢ってたりするよな。」

 

 少し考えてから姫野が言った。

 

 「確かに……もはや奢るのが趣味みたいなイメージだったなぁ。もしくはヤクザをしばき倒すのが生きがいのバーサーカー。

 まぁでも、今はマキちゃんの趣味はデンジ君のイメージかなぁ。本当に入れ込んでるよね〜。」

 

 自分のタバコに火をつけた後、早川にも火を貸してから姫が尋ねる。

 

 「正直さ、デンジ君って何者だと思う?

 あの永遠の悪魔もデンジ君のこと知ってたみたいだしさ、私ちょっと気になってるんだよね。

 実はデンジ君ってさ、公安に来る前はヤクザに働かされてたんだってさ。」

 

 「ヤクザに……?」

 

 「そう、マキちゃんがしばき倒してるヤクザ。」

 

 それを聞いて早川はある一つの突拍子もない仮説を思いついた。

 

 「まさかマキマがヤクザ狩りに熱心だったのは、デンジを見つけ出す為……とか?」

 

 「おお!さすがアキ君!」

 

 「そうなのか?」

 

 「うんにゃ、私もそうじゃないかと考えただけで、実際はどうか分からないんだよね。そこはやっぱりマキちゃんに聞いてみないと。

 ……でも、私はそれでほぼ間違いないんじゃないかと思ってる。

 実はデンジ君を見つけた時のことを月本さんから聞いたんだけどさ……。」

 

 「月本?あのよくマキマと付き人みたいに一緒に行動してる月本か?」

 

 「そうそう。月本さんが言うにはね、……マキちゃんデンジ君が自分の名前を名乗る前に、デンジ君の名前を呼んでたんだって。」

 

 「……マジ?」

 

 早川が呆気にとられながら言う。

 

 「うん、伏さんのバディやってる黒井さんいるじゃん?

 伏さんが新人の面倒見る事になった関係で、暇が空いからマキマさんの側にで仕事してたけど、デンジ君を助ける時も一緒にいたらしくてね。

 その黒井さんもしっかり聴いてたらしいから、確かな情報だと思うよ。」

 

 姫野は二本目のタバコに火をつけながら自らの恋人に提案した。

 

 「どう?マキマさんを酔わせて聞き出してみない?私1人なら無理かもしんないけど、2人で協力すればワンチャンあるかもよ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 公安が保有する、厳重に警備された建物。その地下エリアに私は向かっていた。この施設は公安が捕らえた悪魔達を収容する、政府の持つ極秘の施設だ。

 普段なら私が任務で行く所には誰かしら付いてくるものだけど、今日は1人で来た。

 

 「マキマさん、ようこそいらっしゃいました。本日はどちらの悪魔と面会する予定ですか?またサメの魔人とお会いするご予定ですか?」

 

 その収容施設の地下エリアにて、私の身分証を確認した職員さんが尋ねる。

 

 「そうだね……今日もビーム君とは会うつもりだけど、ガルガリさん、エンジェル君と未来さんにも会いに来たんだ。……それと永遠の悪魔」

 

 「わかりました。サメの魔人と暴力の悪魔、天使君に未来の悪魔と永遠の悪魔ですね。

 天使君、『本来なら故郷に戻れるのにまだ帰れてない』って愚痴ってて不満気なので、ちゃんと謝ってあげてくださいね。」

 

 職員さんがテキパキと対応する。エンジェル君だけ天使君呼びなところに、彼が皆から人気である事が伺える。

 いやぁ……別に天使君以外もみんな割と良い子なんだけどねぇ。ただし永遠、テメェはダメだ!

 ビーム君は元気すぎて私が抑えてないとはしゃぎすぎて迷惑かけちゃうし、暴力さんに至っては元が強力すぎるせいで弱体化させまくらないと話にすらならない。そして未来さんは……見た目が怖いのとテンションが独特なのがなぁ。

 

 私は色々と考えながら、まずはビーム君に会いに行く事にした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 「イエーイ!ビーム君おはよう!元気にしてた?」

 

 「マキマ!マキマ!イエーイ!」

 

 私は元気よくビーム君に挨拶した。

 

 「やったよビーム君!今日はなんと、デンジ君が永遠の悪魔と戦ってる時の映像だよ!」

 

 私はここにいる色々な悪魔の力を借り、永遠の悪魔の記憶をもとにデンジ君の戦いや活躍を映像にして、それをDVD化したものをビーム君に見せた。

 

 「うおおおぉぉぉ!マジで!?見たい!超見たい!ビームちょうみたい!見せて!見せて!」

 

 「勿論!その為に今日は来たんだから!ポップコーンにフランクフルト、ジュースはコーラの他にも輸血用の血も少しあるよ!」

 

 「やったあぁぁぁ!」

 

 ビーム君はデンジ君版のチェンソーマンの活躍が観れると聞いて大はしゃぎだ。やはりビーム君は頭空っぽで付き合えて楽しいなぁ、気楽に話せる。

 私は最新式のDVDデッキに自作のディスクを入れて、早速再生した。

 

 

 

 「うおおお!ノーベル賞だぁぁぁぁ!永久機関!永久機関!チェンソー様!凄い!チェンソー様!賢い!チェンソー様天才!」

 

 「だよね!3日間も戦い続けて敵を屈服させるだなんて、本当に凄いよね!」

 

 「チェンソー様凄い!最強!」

 

 ビーム君は私が編集して作ったDVDを大喜びで観てくれた。ここまで喜んでくれると、作った甲斐があるというものだ。

 

 「マキマ!マキマ!ビームチェンソー様に会いたい!そろそろ会える?」

 

 「うん!もうすぐ新人歓迎会……まぁパーティをやるつもりなんだ。

 いつも仕事してる伏さんも来るから、その時に会えると思うよ。でも、ちゃんと礼儀正しく振る舞ってね。

 邪魔で鬱陶しいかもしれないけど、服もちゃんと着るんだよ?私もビーム君が着やすい服を頑張って選ぶから。それにデンジ君の相方のパワーちゃんもしっかりと服着てるんだから、ビーム君も着ないとね。」

 

 「了解!ビームも服着る!ビーム礼儀正しくする!

 パーティ!パーティ楽しみ!」

 

 「よし!それじゃあ最後に3日間の永遠の悪魔との戦い分、ノーカット版のDVDセットも置いていくね。それじゃあ新人歓迎会、楽しみに待っててね〜。バイバーイ!」

 

 「バイバーイ!」

 

 私が手を振ったのに合わせてビーム君も大きくぶんぶんと手を振る。私はビーム君に癒されつつ、次の悪魔に会いに向かったのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 「ガルガリさん久しぶり。調子はどう?キツすぎたりしない?」

 

 地面には高圧電流が走り、とてつもない熱気が充満し、もはや中があらゆる毒ガスで満たされて見ることのできない部屋のガラスに向かって、私は声を掛けた。

 

 「ああ、マキマさんか。大丈夫大丈夫、オレ頑丈だからあんま辛くないしさ。それに元気がありすぎると暴れちゃって迷惑かけちゃうじゃん?

 そういうのってオレ嫌だし。むしろこっちこそごめんね、オレを抑えておくのにめっちゃ金掛けさせちゃってさ。」

 

 ガルガリさんは明るく私に向かって言う。いや……ガルガリさんを抑えるためとはいえ、滅茶苦茶だなこの部屋。私だったら1時間で何回死んでるだろうか。しかもさっきあげた三つは私が把握してるこの部屋の仕掛けの一部だ、実際中でどんな事が起こってるのか、機密保持の観点から私も知らされてないのでわからない。

 

 「そうそう、契約のことなんだけどさ。そろそろ考えてくれた?」

 

 「うーん、オレなんかと契約するよりも普通に狐でいいでしょ。

 オレの力だとほら、本人への負担が契約とか抜きで馬鹿にならないしさ。」

 

 ガルガリさんはやはり契約に関してはあまり乗り気じゃないらしい。

 それはガルガリさんの暴力の悪魔としての契約で使える能力が原因だ。ガルガリさんと契約すると、身体能力が著しく上がり戦いでは敵なしの力を手に入れられる。だが、その強すぎる力に人間の体がついていかずに、契約者が一回の戦闘で入院するなんて日常茶飯事だ。

 自分の都合ではなく、契約者が可哀想だからという理由で契約を拒むガルガリさん。マジ常識と良識の塊ですごい。人格が他の悪魔と違って完成されすぎてませんかね……。

 

 「ま、ガルガリさんは優しいから乗り気じゃないよね。でもね、実はもしかしたら契約者にほぼノーリスクで暴力の魔人の力を行使できる方法が見つかりそうなんだ。」

 

 「え?マジで?」

 

 ガルガリさんは私の話に興味を持ったようだ。

 

 「うん、最近私が捕まえた悪い悪魔を利用して、色々やれば……多分なんとかなると思うよ。

 もうすぐその方法で大丈夫かの検証をしたいと思っててね、もしよかったら実験に協力して貰ってもいいかな?」

 

 「おお、なかなかマキマさんも頑張ってるね。流石にずっとなんの役にも立たずにここにいるのも、申し訳なかったからな。契約者の被害が抑えられんなら喜んで協力するよ。」

 

 「本当?ありがとう。それじゃあ後で実験のために色々とあると思うけど、その時はよろしくね。」

 

 私はガルガリさんに別れの挨拶をしてその場を離れた。次はエンジェル君だ、お詫びに買ったアイス各種を施設の冷蔵庫から取り出して、それをクーラーボックスに入れた。

 ……エンジェル君、無理言って残らせてるから不満溜まってるだろうなぁ。ここから襲撃が起きてさらに故郷に帰れなくなるから……うう、今から不安で怖い。

 サメよりも暴力よりも天使が怖いって何!?あれかな?私やっぱり悪魔に転生したから、天使との相性は悪いのかな?

 しかもエンジェル君、あの岸辺先生の次に強いとかいう話だし……怖い、怖いよぉ。

 私は重い足取りでエンジェル君の部屋に向かった。

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