転生したので、偽マキマさんはデンジ君を推します   作:フィークス2号

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13話 偽マキマさんと人外の皆さん(エンジェル君、未来さん、永遠の悪魔)

 

 

 

 「で?僕はいつになれば帰れるのさ。本当にもう……。本来なら今頃、彼女のお父さんの誕生日を祝ってるはずだったんだよ?」

 

 腕を組みながらエンジェル君は私に向かって言う。

 

 「ごめんなさい!本当にマジでごめんなさい!ここ最近結構事態が動きまくってて……いつ戻れるかわかりません。あ、これ貢物のアイスです!」

 

 私は天使君のために購入した供物(アイス各種)を献上した。

 

 「……はぁ、やっぱりおかしいと思ったんだよ。少し前に長期休暇をくれた時点で、何かあるかもって。

 全くもう、せめて事前に言って欲しかったな。長期休暇くれたって事は予想はできてたんじゃないの?」

 

 「それは……確証は無かったけど、はい。ありました……。誠にごめんなさい。」

 

 エンジェル君はため息を吐きながら私のアイスを受け取り、それをゆっくり食べ始めた。

 

 「全く……誕生日に参加できない分、豪華なプレゼントを贈りたいから、ボーナス弾んでよね。」

 

 「ははぁ!勿論でございます!」

 

 私は必死にエンジェル君に頭を下げる。エンジェル君は原作でも『岸辺先生の次に強い』と真マキマさんから評されてる悪魔だ。私は必死に機嫌を取る。

 

 「えぇ……。本当にくれるの?冗談だったのに。うわぁ……これもっとめんどい仕事もやる羽目になる奴だ。絶対そうだ。」

 

 露骨にエンジェル君が嫌そうな顔をする。畜生!全部お見通しかよ!この後エンジェル君にはヤクザへの報復に一緒にカチコミして貰うからなぁ……。本当に仕事させまくってごめん、故郷の村のみんなと過ごしたいだろうに本当にごめんなさい。

 

 「はぁ……。でも、これも契約の範囲内だから仕方ないか。

 いいよ、力を抑えて皆と過ごすためだ。許してあげるよ……。でもボーナスだけじゃなくて長期休暇もお願いね、前のやつより長いやつだよ。」

 

 エンジェル君は自分の右手に巻かれたブレスレット状の鎖を撫でて、微笑みながら言った。

 エンジェル君の撫でてるのは私が支配の能力で作った鎖だ。あれでエンジェル君の寿命を吸う力をコントロールしている。

 エンジェル君は悪魔の力で、問答無用で触れた人の寿命を吸ってしまう。しかし、私の支配の力にかかればそんなもの容易くコントロールできる。私は必死にエンジェル君を探して見つけた後、彼の力を抑えるという条件のもとで公安で働いてもらう契約をした。

 原作の真マキマさんはエンジェル君の村のみんなをエンジェル君自身に殺させていたが、私はそんな事はしていない。てか能力を見せてもらわなくても知ってるし、知らなくてもそんな怖いこと出来ない。

 というわけで、エンジェル君は定期的に故郷の南国の村に帰り休暇を満喫している。そんなエンジェル君の休暇を邪魔しちゃって本当に申し訳ないが、どうやら許してくれたようだ。

 やはりプレゼントした能力を抑える鎖のブレスレットのおかげで、私に対する好感度は態度に比べて割と高いようだ。

 そりゃそうだ!寿命を吸うことを気にせず村のみんなと触れ合える。これはエンジェル君にとって割と嬉しいはずだ!あのポチタの夢も誰かに抱きしめてもらうことだったし、大切な恋人ともハグできるのならその喜びはかなりのものだろう。

 

 「エンジェル君、ありがとう!頑張って出来るだけ長く休めるようにするから!」

 

 「約束だよー。はい、マキマの分。」

 

 そう言うとエンジェル君はパピコの半分を割って私に渡した。

 

 「え!いいの!?ありがとう!」

 

 「もともとマキマが買ってくれたものだからね。

 ところでさ……そっちの方はどうなの?マキマの方にも春がきたってみんな噂してるけど」

 

 「エンジェル君なんで知ってるの!?」

 

 「前一緒に仕事した人が教えてくれたんだよ。マキマも僕の恋路について聞きまくってんだからさ、そっちもどうなってるのか教えてよ。

 ねぇねぇ、どんなところに惚れたの?」

 

 「えー聞いちゃう聞いちゃう?よーし!じゃあデンジ君の魅力についてたっぷり語っちゃおう!」

 

 「めっちゃ生き生きしてるじゃん!?あの噂マジだったんだ……。」

 

 そして私はエンジェル君にデンジ君の魅力を語り、恋愛関係について先輩であるエンジェル君に色々とアドバイスを貰った。

 姫パイもだけど、恋愛経験者の意見は参考になるなぁ。特に男性目線での意見が聞けたのは収穫だった。

 

 

 さてさて、最後は未来さんだ。いや永遠の悪魔もいるけども。

 しかし未来さんかぁ。よーし、テンションあげてくぞぉ!てか未来さんに会うと否応なしにテンションが上がるな。だって未来さんだし。

 

 

 

 

 

 「未来!最高!未来!最高!」

 「未来!最高!未来!最高!」

 「「未来!最高!未来!最高!」」

 「「イェイ!イェイ!」」「「イェイ!イェイ!」」

 

 私と未来さんはハイテンションで未来最高と叫びお互いにハイタッチした。

 

 「やはりお前はノリがいいな、支配の悪魔。」

 

 未来さんは私に対して言った。だって未来!最高!だよ?そりゃやってみたくなるじゃん。しかもご本人同伴だしさ。

 しかし未来さん、知識量凄いよなあ。あっさり私が支配の悪魔だって見抜いてくる。原作でも未来さんはポチタがチェンソーマンだと知ってたし、そのポチタが出現することすらもどうやってか知ってたし。

 

 「まあね!未来最高って叫ぶの楽しいもん!」

 

 「ふっふっふっ。それで、今日はなんのようだ?……まさか今日も未来最高とだけ叫びに来たのか?いや別にそれでも構わないのだが。」

 

 「いいや、今日はそれプラス契約のお願いに来たんだ。

 敵の襲撃がどのタイミングか、それを知りたい。どう?お願いできるかな?」

 

 「ふむ、いいだろう。それではまず私のお腹に頭を突っ込むといい。」

 

 「はーい」

 

 私は未来さんに頭を突っ込んだ。

 

 「ふむふむ、なるほど。フフフフ、いいだろう。

 契約の対価は人の感覚のいずれか、合わせて10個分だ。2人の感覚5個ずつにするとか、10人分の味覚とか、そこら辺はお前が決めていい。

 どうだ?悪い話じゃないだろう。お前も仲間を救えるんだからな。」

 

 「わかった、それじゃ死刑囚と終身刑の囚人の嗅覚10人分でどうかな?」

 

 「いいぞ!それでは代理で契約する人間を連れて来い」

 

 私は未来さんと契約するため、囚人に未来さんと契約して、ヤクザの襲撃がどのタイミングで起こるかを把握した。

 取り敢えずタイミングは掴めたから、後はもうほぼほぼ大丈夫だな。後は耐えるだけだ!

 

 「ありがとう未来さん、助かったよ。」

 

 「フフフフ、お前が襲撃で受けるダメージは、お前が想像しているよりも遥かにデカいぞ。」

 

 「……それなりに覚悟してるんだけどなぁ。それよりデカいの?」

 

 「ああ、凄くな。それじゃあまた未来で会おう。未来!最高!」

 

 「うん!じゃあね!未来!最高!」

 

 私は最後に未来!最高!をしてから未来さんの部屋を後にした。そんなにやばいのか……怖〜。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 悪魔収容施設の一室、私はそこに向かっていた。これから会う悪魔は別に友人でも何でもない、私が支配の力で操っている悪魔だ。それはデンジ君がつい先日殺した悪魔、永遠の悪魔だ。私がその死体を回収してこの施設に保管している。

 私は部屋を訪れて、永遠の悪魔に話しかけた。

 

 「永遠の悪魔、私は明日の午前10時33分から襲撃を受けます。その際に他の職員も同様に殺されます。それらの襲撃を無効化するために能力を発動しなさい。」

 

 「マキマ様、マキマ様……無理です。 まだ私は本調子ではありません……。一部の場所や少数の人間ならともかく……大勢の人間は私の力では無理です。」

 

 「別に全員に能力を使う必要はないよ、使うのは私だけで充分。

 私が全員分のダメージを負うからね、代わりに私に全力で永遠の力で死なないようにして。」

 

 「は……わかりました。仰せのままに……。」

 

 私は永遠の悪魔への命令を終えると、部屋を後にした。

 

 

 

 いやー!精神的に疲れた……。もう死んでるし悪い悪魔とはいえ、罪悪感を感じるなぁ。まぁ、能力を使うだけだし、これくらい大丈夫でしょ。あの悪魔はここにぶち込まれる前に人だって殺してるし、操って能力を使うぐらい許されるはず。私悪くない。うん。

 もうここでやることも残ってないし、今日は飲み会に備えてしっかり休もう。

 私は永遠の悪魔に別れを告げて、部屋を後にした。

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