転生したので、偽マキマさんはデンジ君を推します   作:フィークス2号

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29話 DATE!

 

 「やったーーーー!」

 

 東京都内に指定した待ち合わせ場所で、デンジ君が嬉しそうに叫びながらジャンプしていた。

 私はそれを遠くから唖然として眺めていた。

 

 「も……もう来てる。待ち合わせ時間は6時半なのに……。今ってまだ5時半だよね?」

 

 私は時計を確認した後、デンジ君に声をかけながら近寄ることにした。

 

 「ごめーんデンジ君。待たせちゃった?」

 

 「ワーーー!!かわいい!!」

 

 私の声に気づいたデンジ君は、私を一目見た後興奮しながら言った。デンジ君はこのコーディネートを気に入ってくれたようだ。

 姫パイに付き合ってもらった甲斐があった!

 

 「デンジ君ありがとう!褒めてくれて嬉しいよ!

 今日は頑張ってオシャレしてきたんだ。姫パイにも手伝って貰ったんだよ。」

 

 その後私はデンジ君と軽く雑談しながら、私が用意した車に一緒に乗った。

 

 「しかしマキマさん早いっすね?まだ5:30っすよ?」

 

 「仕事が終わって楽しみで仕方がなくてね。……って、デンジ君の方が先に来てたじゃん!デンジ君は何時に来たの?」

 

 「眠れなくて5時にきました!」

 

 「早いね!じゃあもっと待ち合わせ時間を早めておけばよかったかなぁ……。

 そういえばかなり早起きしたみたいだけど、アキ君とかパワーちゃんとかに迷惑かけなかった?」

 

 「早川の先輩は日課のトレーニングとかで早起きしてましたよ。パワーの奴は俺たちが起きてることにも気づかないで、ニャーコ抱きしめながら爆睡してました。」

 

 デンジ君が早川家の二人について語る。そういえば姫パイからアキ君がよくトレーニングしてるとか聞いた覚えがある。そしてパワーちゃんはいつも通りだ。

 

 「ところでマキマさん!今日のデート、一体どこに行くんですか!?」

 

 デンジ君が目をキラキラさせながら尋ねる。

 原作だと映画見まくりデートだったけど、デンジ君は最後のハグシーンがある映画以外微妙な感じだった。だから私は別のデートプランを姫パイと一緒に考えたのだ!

 

 「ふっふっふ……今日はね、なんとあのデビリーランドに行きます!」

 

 「デビリーランド!?デビリーランドって、あの東京デビリーランドっすかぁ!?」

 

 「そうだよ!あのデビリーランド!デンジ君が楽しめそうな所どこかなって考えてね。

 もし別の場所がいいなら気兼ねなく言ってね、他にも候補は5つくらい用意してあるから!」

 

 「デビリーランドで!」

 

 「よし!じゃあデビリーランドに向けて……出発進行!」

 

 私は東京デビリーランドに向けて、車を出発させた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「デンジ君、もうすぐ高速道路入るけどトイレとか大丈夫?」

 

 「高速道路……?デビリーランド行くんじゃなかったんすか?」

 

 デンジ君が不思議そうに尋ねる。

 

 「うん、そうなんだけどデビリーランドは千葉にあって遠いからね。高速道路使った方がいいんだ。」

 

 「え?東京デビリーランドって千葉にあるのぉ!?東京ってついてんじゃん!?デビリーランドって嘘つき?」

 

 「いや〜、デビリーランドが東京にないのに、東京デビリーランド名乗ってるのには事情があるんだよ。

 千葉って英語とかだとChibaって書くんだけどね……これ麻薬を意味するんだ。」

 

 「麻薬……」

 

 「うん。だから千葉デビリーランドにすると、海外の人からは『夢の国麻薬デビリーランド』って思われちゃうの。」

 

 「あ〜それヤベェな、あんま遊びに行きたくねぇ。」

 

 「でしょ?だからデビリーランドは東京デビリーランドを名乗ってるんだって」

 

 「でもなんで東京なんすか?東京関係ないじゃないっすか」

 

 「デビリーランドの東京は『東京湾』の東京にかかってるらしいよ?昔デビリーランドにでた悪魔を駆除した時に、デビリーランドのお偉いさんから聞いたんだ。」

 

 それを聞いたデンジ君は少し考えてから言った。

 

 「でもそれだったらよぉ、普通に東京湾デビリーランド名乗ればいいんじゃねえすか?」

 

 「……あ!」

 

 私はデンジ君に指摘されて気づいた。本当だ!ちゃんと東京湾デビリーランドって名乗った方がいいじゃん!

 

 「やっぱマキマさんもそう思うっすよね!デビリーランドの奴、絶対見栄張ってますよ。千葉にあんのに」

 

 「ほ、本当だ……デビリーランド、見栄張ってる。今の今までデビリーランドの偉い人に騙されてた!」

 

 私はそんなたわいのない話をしながら、デビリーランドまでのドライブをデンジ君と楽しんだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「東京湾デビリーランドに着いたぜ!」

 

 「東京湾デビリーランドに着いたね!」

 

 楽しい楽しいドライブを終えて、私とデンジ君はついに東京湾デビリーランドに到着した。

 

 「うわ〜!めっちゃ人いる〜!?マキマさん、今日デビリーランドで何かあるんすか?」

 

 いつも通り大混雑なデビリーランド、その圧倒的な混み具合にデンジ君は私に質問する。

 

 「いや、今日は特に珍しいイベントとかやってないね。

 3回くらい千葉公安の助っ人で来たけど、今日は少ない方だよ。」

 

 「こ、これで〜!?アトラクションとか並ばなきゃ行けないってアキが言ってたけど、これ乗れんのかな……。そもそもチケット買うまでにどんくらいかかんだこれ?」

 

 「ふっふっふっ!大丈夫だよデンジ君!こんな事もあろうかと、VIP用のチケットを用意してあるからね!

 これがあればチケットもフリーパスも不要!楽々スイスイだよ!」

 

 「おおーなんかすげぇっすね!」

 

 「3回も東京湾デビリーランドを助けたデビルハンターだからね。

 マキマさんはデビリーランドではVIP待遇なのです!」

 

 こうして私達は、他の人たちが並んでいる中、私のVIPチケットを使用して中に入り、デビリーランドを堪能した。

 

 

 

 

 

 デビリーランドでは思い出作りに、写真をいっぱい撮った。

 

 「デケェ噴水だ!マキマさんこの地球儀めっちゃデケェ!」

 

 「デンジ君もそう思う?やっぱり凄い大きいよね!そうだ!デビリーさん!写真撮って!私たちの写真撮って!」

 

 入口の噴水で一緒に写真撮ったり……

 

 

 

 「お化け屋敷じゃん!パワ子が『これはワシが昔住んでた豪邸じゃー』って言い張ってそう。」

 

 「ホラーマンションだねこれは。マンションって実は豪邸って意味だから豪邸には違いないね、ボロボロだけど。

 あ、そうだデンジ君写真撮ろ!ターキー君、写真お願い!」

 

 古ぼけたお化け屋敷みたいなアトラクションの前で、パワ子ちゃんのことを話しながら写真を撮り……

 

 

 

 「すげぇ!火山だ!火ぃ噴いてる!?迫力あんなぁ……」

 

 「モックモクだね!あ、ゾンビちゃんだ!ゾンビちゃん!デンジ君とポーズ取るから写真撮って!写真!

 デンジ君、ポーズ!えい!」

 

 そしてめっちゃ煙の出てる火山を背に、二人でポーズをとり着ぐるみのマスコットキャラに写真を撮ってもらった……。

 良く考えたらマスコットの写真全然撮ってない!?あのマスコット達、写真撮るの頼んでたけど本来はあのマスコットと一緒にスタッフさんに撮ってもらうのが正解だったか……。

 次はちゃんとマスコットと一緒に撮ろう。

 

 

 

 もちろんデビリーランドでは写真を撮ってただけじゃない。アトラクションも楽しんだ。

 

 

 「おー、これが潜水艦の奴か〜。」

 

 「海底二万メートルだね、潜水艦楽しみだねデンジ君。」

 

 「そうっすねマキマさん!……て2時間!?待ち時間長ぇ……。」

 

 「大丈夫!ファストパスっていう待ち時間短くなるチケットがあって、私の貰ったフリーパスにはその効果もあるから。VIP様々だよ」

 

 「おお!さすがピップ!」

 

 「おしい!正確にはビップ」

 

 「ピッブ?」

 

 「ビップだよ、ヴィップ。」

 

 「ビップ!」

 

 「そう!正解!」

 

 

 

 

 「しゃあ!東京湾をこの船で冒険し尽くしてやるぜー!」

 

 「おおー!」

 

 「めっちゃ沈んでる!マキマさんめっちゃ沈んでますよこの船!」

 

 「本当だね……。(急に窓が割れて水が流れ込まないか心配だな)」

 

 「こんなうっすいのに全然入ってこねぇ。……えい!」

 

 「ちょ!デンジ君やめて!窓叩かないで!まだ私溺れ死にたくないからぁ!」

 

 海底二万メートルという、潜水艦に乗るアトラクションに乗ったり……

 

 

 

 「うぉおお!思ったよりめっちゃ揺れる!」

 

 「敵の宇宙船が攻撃してるからね!流石スペースウォー!」

 

 「あ!?ポップコーンが!」

 

 「へ?デ、デンジ君!ポップコーンの蓋を閉めないと!」

 

 「あ!?あー↑!あー↑!あー↓!あー……あぁぁ」

 

 「ぜんぶこぼれちゃった……」

 

 「クソ!シートベルトが邪魔すぎて拾えねぇ!」

 

 「デンジ君止まって!ストップ!スタァァップ!」

 

 超大作映画、スペースウォーをもとにしたアトラクションでポップコーンを全部落としたり……

 

 

 

 「デンジ君ごめん!緊張してきた……デンジ君に掴まってもいい!?」

 

 「マ、マキマさん!?ぜ、全然俺は、その、かまいまぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

 

 「やあああぁぁぁぁぁぁぁぁたぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!」

 

 そして遊園地定番のジェットコースターを利用して、どさくさに紛れてデンジ君に思いっきり抱きついたりした!

 ………デンジ君も構わないって言いかけてたみたいだしいいよね!……いいよね?だ、大丈夫だよね?

 

 

 

 

 

 

 

 

 そして遊園地で朝から遊んでいれば、当然お腹も空く。そこで私たちは不思議の国の王女様のレストランで、一緒にご飯を食べることにした。

 

 「なんか……値段の割に味はそこそこっすね。ジュースも自動販売機より高いのにそこそこの味だし、肉も荒井に奢って貰った牛丼屋の方が美味いし安いし。」

 

 デンジ君はストレートに料理の感想を言う。やっぱりデンジ君は素直で純粋だなぁ……。

 確かにこういう遊園地って、値段の割に美味しくない事もあるよね。

 

 「うーん、やっぱりお店の雰囲気とか装飾品とか、そっちの方にお金をかけてるんだよ。

 味よりも夢みたいな環境でご飯を食べる、そういう体験をする為に高い料金取ってるんだよ」

 

 「うーん、俺ぁ夢みたいな環境でそこそこの飯食うよりも、そこそこの環境で夢みたいにうめぇ料理食う方が好きだな。」

 

 デンジ君はそう言いながらももそもそと出された料理を食べる。うーん、確かにデンジ君楽しくなさそう。やっぱりこういうファンタジックなお店は姫パイや私のような女性向けであって、デンジ君向けではなかったか。

 ……うーん。そうだ!

 

 「そっかぁ、もう料理は頼んじゃったから変えられないけど……もっといい環境になら出来るよ?」

 

 「……どうやって?」

 

 「私がデンジ君にアーンして食べさせてあげるの、初めて会った日みたいに。どう?」

 

 「………!マジっすか!?いいいいよっしゃあああぁぁぁぁぁ!!!!!!」

 

 デンジ君は大喜びして、楽しんで料理を食べた。3回ぐらいおかわりしてた。

 こんなに喜んでくれて私も嬉しい、最初はミスったと思ったけど挽回できて、よかったよかった。

 

 さあ、お昼ご飯も食べ終わってここから東京湾デビリーランドデートも後半!私は気合を入れて次のアトラクションにデンジ君をエスコートすることを決めた。

 

 

 

 

 

 「……は、腹が……マキマさんごめん、食べすぎた。」

 

 「デンジ君ごめん……食べさせすぎちゃって。」

 

 あまりにも食べさせすぎたせいで、デンジ君のお腹に負担をかけてしまったようだ。地面に落ちたポップコーンも食べてたし、相当ダメージがお腹にいっていたのだろう。

 結局この時点でデートプランの大幅な変更が確定したのだった。

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