バトラーズ〜召しませお嬢様〜Sweet School of Life***   作:夏憐

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朝3

右京:

  「…………」

 

えっと……何かヘン?

右京さんは、私の頭の天辺からつま先まで何度か視線を往復させた。

 

右京:

  「お支度がお済みでしたら、食堂へご案内致します」

小鳥:

  「あ、はい!」

 

良かった……右京さんチェックはOKってことかな?

ひとまずホッと胸をなでおろすと、右京さんに先導されて食堂へと向かった。

 

・+・・・・+・・・・+・・・・+・・・・+・・・・+・・・・+・・・・+・

 

デスヨネー…………。

 

ここはディナーを食べた食堂……もちろん席に付いてるのは私一人。

周りには昨日ほどじゃないにしてもいっぱい人はいるんだけどね。

 

右京:

  「お嬢様、朝食はいかがなさいますか」

小鳥:

  「いかが……?」

 

席について、またもやナプキンを手に固まっている私の膝に、丁寧にそれをかけながら右京さんが聞いてくる。

お腹は空いてる。だって殆ど食べずに寝たんだもん。

そりゃーもう盛大に!グーグー鳴る勢いで!成長期?だし……。

 

小鳥:

  「えっと……」

右京:

  「特に召し上がりたいものがなければ、こちらでご用意いたしますが」

小鳥:

  「あ、はい!お願いシマス」

 

あーなるほど、食べたいもの聞かれてたのね。

朝ごはん、朝ごはん……

寮にいた頃はご飯おかわり自由の朝定食だったし、休みでバイトがある日はコンビニでパンやおにぎりを買って食べていた。

バイトがない日は部屋で適当に……。

いくら成長期とはいえ食費にそんなにお金をかけられない身としては、まぁお腹が満たされればいかなー程度の認識。

 

右京:

  「失礼いたします。朝食をお持ちしました」

 

カリカリのベーコンにトロットロのスクランブルエッグ、みずみずしいグリーンサラダに、添えられたプチトマトは真っ赤に光ってる。

シリアルにはヨーグルトとブルベリージャムがかかってて、デザートはイチゴとキウイ。

香ばしく焼けたクルトンが乗ったコーンクリームスープ、後はオレンジジュースとトマトジュース。

バスケットには焼きたてのクロワッサンとバターロール─────

 

小鳥:

  「…………」

 

目の前に出されたのは、完璧な洋食プレート!

って、これ何人分?まさか一人でこの量食べるの?

いくら私が成長期でもこれは無理なんじゃないかなー……。

 

右京:

  「いかがされました?お嫌いなものでもございましたか」

小鳥:

  「い、いえ!とっても美味しそうです!い、イタダキマース……」

 

ディナーと違って、食器は簡単にスプーンとナイフとフォークがあるだけ。

出来ればお箸でラクに食べたいところではあるけれども。

 

とりあえずスープを掬って飲んでみる。

 

お、美味しいーっ!!!

よくわからないけど、今までで食べたコーンスープの中でダントツなのは断言できる!

スープを飲んで胃が刺激されたのか、再びよみがえる空腹感。

クロワッサンを手に取るとバターのいい香り……あぁもう無理!

 

小鳥:

  「美味しかったぁー。ごちそうさまでした」

 

……全部食べてしまった。

時間はかかったけど、あの量を平らげ、食後の紅茶までしっかり頂いた自分の胃袋がコワい。

うーん……成長期恐るべし!

 

ちらっと見上げると右京さんと目が合う。

こころなしか視線が痛いような……気のせいよね。

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