バトラーズ〜召しませお嬢様〜Sweet School of Life***   作:夏憐

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昼3

(小鳥の部屋へ移動)

 

さつき:

  「……以上、お部屋の説明を終わらせていただきます。何かご質問はございますか?」

小鳥:

  「いいえっ。でもあの、本当にこんな広い部屋を私がひとりで……?」

さつき:

  「個人のお部屋としては、狭いほうでございます」

小鳥:

  「そ、そうですか……」

 

これで狭いんだ、ここ……。

でも、ここでお母さんも過ごしてたんだよね。そう思うと感慨深いっていうか───。

 

小鳥:

  「あっ!」

さつき:

  「いかがいたしました!?」

小鳥:

  「で、電話!電話貸してください!バイト!今日夕方からバイトあったんです!」

さつき:

  「ですが、そちらはもう話は済んでいるはずです」

小鳥:

  「そうなんですけど……でも、色々と迷惑をかけたわけだし……」

さつき:

  「かしこまりました。どうぞ、あちらに電話はございます。ご自由にお使いください。私は退室させていただきます」

小鳥:

  「は、はい。ありがとうございます」

さつき:

  「いいえ。では……」

 

(さつき、立ち去る)

 

新崎さんがドアを閉めたとたん、受話器を取り覚えていた番号をダイヤルする。

───店長、怒ってないといいな!

 

(プルルルル…)

 

店長:

  「はい、○○ストアです」

小鳥:

  「お疲れ様です!狭山ですが!あの、今日は……そのっ」。

店長:

  「狭山様!わざわざご連絡いただかなくても!」

小鳥:

  「えっ……?」

 

どうやら本当に話は済んでるみたい。てっきり無断でバイトを休んで怒られると思ってたのに。

 

店長:

  「───それでは、失礼いたします」

 

(ガチャン)

 

小鳥:

  「き、切れちゃったー……」

 

……バイト、戻れないの決定だ……。学校も……どうなったのかな。

 

小鳥:

  「ああ、もう!」

 

高級ホテルでもここまでじゃないだろうってぐらい、ふかふかのベッドにぽふんと身を沈めてみる。

……と言っても、私の知ってるホテルって修学旅行で行ったところのしか知らないけど。

 

小鳥:

  「お嬢様って……」

 

私、本当になれるのかな……。

 

小鳥:

  「お母さん……」

 

記憶の中のお母さんはいつも笑顔で……鈴蘭の花が大好きで……私もそんなお母さんが大好きで……。

 

───記憶の糸を辿りつつ目を瞑ってお母さんの顔を思い浮かべてると、あまりにも気持ち良いベッドの感触にいつしか意識が遠くなり……そのまま眠ってしまった。

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