シャニPが死んでアイドルが曇るだけのお話   作:テンペストランス

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シャニマス小説初挑戦
女の子って曇ってれば曇ってるほど可愛いですよね


田中摩美々

「うわぁっ!む、虫!カバンに虫が!ちょっとだれか・・・・・・・・・って、あれ?」

「引っかかりましたねー、おもちゃの虫ですよー」

「摩美々・・・・・・虫はほんとにダメだっていつも言ってるだろ!」

「すみませんー、プロデューサーの反応が面白くてついー」

「なんの理由にもなってないぞそれは・・・・・・」

 

そう言って彼は私に説教を始める

イタズラに引っかかった時の反応を見るのも好きだが、私はこの説教の時間も少し好きだ

この瞬間は、絶対に私だけを見てくれているから

 

「うわ!もうこんな時間なのか、いつもの電車間に合わないなこれ。1本次の電車でいくか・・・・・・」

「それなら私に説教なんかせずに早く行った方がいいですよー」

「説教される理由を作らないでくれると嬉しいんだけどね?」

 

そう言いつつ、彼は慌ただしく事務所を出ていった

今日はこの後仕事やレッスンもないし、晩ご飯はアンティーカのみんなで食べる約束をしている

この暇な時間、次はどんなイタズラを彼に仕掛けようか考えながら過ごすにした

 

 

 

 

その日のそれからのことはよく覚えていない

朧気な記憶が断片的に残っている

 

「っ!はづき!居るか!?」

「どうしたんですかー?社長」

「あいつが・・・・・・!あいつが乗っている電車が脱線事故を起こしたらしく・・・・・・!」

 

社長が慌ただしく入ってきたことまでは覚えている

ショックで忘れてしまったのだろうか

頭が覚えたくないと拒否したのだろうか

 

「俺は現場に安否確認に行ってくる!はづきはアイドルの子達に伝えておいてくれ!」

「分かりました!」

 

ただ分かるのは、プロデューサーを殺したのは運命なんかでも偶然なんかでもなく

 

「・・・・・・今戻った」

「社長!プロデューサーさんは?!大丈夫だったんですか!?」

「・・・・・・・・・即死だったそうだ、俺が着いた時にはもう」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・そんな」

 

──────────私だということだけ

 

 

 

 

あの事故からもう5年程にになるだろうか

私たちは1年ほど活動休止を挟んだのち、アンティーカとして今も活動を続けている

 

あの日からしばらくの間私は立ち直ることどころか自分の部屋から出ることも出来なかった

寝る度にニュースに流れたあの事故の映像が夢に出て来ては飛び起きてを繰り返す日々

みんなは私の家まで来て私を慰めてくれた

誰も、私が彼を殺したことを知らないから

もしあの日のことを説明して彼を殺したのは私だ言ったとしても、みんなは私のせいじゃないと言ってくれるだろう

だからこそ打ち明けることは出来なかった

私のせいじゃないと言われるのが、1番辛いから

 

その後は皆でほとんど変わらずアイドルをしている

だけど、三峰は雨の日に窓の外を遠い目で見ていることが増えた

恋鐘は仕事を増やして毎日のように忙しくしていて話す機会が少し減った

霧子は大学の医学部に合格して、アイドルを続けつつ勉強も頑張ると張り切っている

咲耶はかっこよく微笑んでいる時、たまに泣きそうな顔をしているように見える

 

私は、イタズラを絶対にしなくなった

些細なことでまた誰かを失うのは怖かった

 

恋鐘は「天国で見てるプロデューサーに届くように頑張るばい!」とよく言っている

あなたは天国でも私達のことを気にかけているのだろうか

私のことを見てくれているのだろうか

もし見てくれているのなら、もしなにか言ってくれるのなら、

──────私のことを、許さないで欲しい




あと書きという名の筆者の妄想録 〜田中摩美々〜

アンティーカのメンバー、今回の曇らせ枠
アンティーカの中だと正直三峰がトップクラスの激重感情を抱いてるとは思いますがガチ曇りして塞ぎ込んで泣きじゃくるって感じじゃないなぁという解釈
多分三峰は「Pたんがいなくても三峰はやっていけるから・・・・・・」と自らに言い聞かせてアイドルを続けて自宅で掃除とかしてる時にふとPの痕跡の残るものを引き出しから見つけてしまい真顔でボロボロと大粒の涙をこぼすタイプだと思います(異論は認める)
恋鐘、霧子は死んだと聞いた時に大泣きしてそこから立ち直るタイプな気がする
咲耶さんは・・・・・・すみません咲耶さんについてPが死んだ時どういう動きをするとかどういう感情を抱くとか正直分かりません(シャニマスにわか)
なんか誰にも見つからない物陰とかで人知れず泣いてそう(個人の偏見)

ということで今回白羽の矢が立った摩美々
Pが自分と関係なく事故死したなら悲しんで引きずるけどそれでも気丈に振る舞うと思うし三峰や恋鐘のケアを優先すると思います
が、今回は自分のイタズラによってP乗る電車がいつもと変わり、その電車が事故を起こしたことにより自らが殺したも同然だという意識を抱いています
多分この摩美々は一生引きずるし10年以上経っても命日にはお墓の前に行って思い出のPに話しかけながら静かに泣いてると思う

ここに書いたことは思いっきり個人的な意見なんでいやこのキャラはこういう感情でこうすると思う!とかこのキャラもかなり曇ってとんでもないことになる!とか言う意見ございましたら遠慮なく感想投げてきていただけると嬉しいです

以上妄想録でした



ちなみに書くのは1グループにつき1人です
なぜなら全員分のPの死因を用意出来ないから

全員分書き始めたら八割くらいのPが車で事故死することになってしまう・・・・・・
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