~異次元大会~   作:バトルマニア(作者)

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とある戦い

 黒い礼装の上から白い外套にフードを被り、仮面型のペストマスクで顔を隠している男、ロックウィルは能力を使い、周囲100キロを専用の戦闘フィールドに作り替えた。

 

「早速使ってみたが、調子はいいみたいだな」

 

 強化改造された能力の使い心地を確かめ、手に持つ大剣を軽く振る。

 

「最初はどうなるかとおもったが、案外どうにかなるもんだ。だろ、嬢ちゃん?」

「バレていましたか。隠れるのは得意なんですけど……この空間ではあまり上手くいきませんね。久々に気分が高揚していますよ」

 

 そう言いロックウィルの目の前に出てくる少女。その姿は、全体的に青みかかった白のように見える、布切れを羽織った16か17歳ぐらいの少女だった。雰囲気も物静かで穏やかそうだが、能力の影響で高揚しているようだ。

 

「こんな子供まで参加してるのか?無法地帯だな、この大会は」

「失礼ですね。こう見えても大人なんですよ」

 

 茶化しに対して、少し呆れたように返しをする少女。

 

「俺はロックウィルって言うんだ。お前は?」

「シロ・ラモールです。あなたを殺す者の名ですので、ぜひ覚えておいてくださいね」

 

 微笑とともにシロから何かが放たれ、大剣を振り打ち消すロックウィル。

 

 

「いきなりかっ!!」

「防ぎますか」

 

 それが火ぶたとなり、ロックウィルは一気に距離を詰めようとする。だが防ぎきれないほどの何かを感じ、即座に飛び退いて逃げ回り始めた。

 

(能力特化型の波動操作辺りの能力か?範囲と効果が強すぎて近寄れん)

(やはり反応されますか。私の“静音”は隠密にも特化してるんですが)

 

 その場から動かずに能力を連発するシロと、攻略方法を考えるロックウィル。

 

 そして先に動いたのは――

 

「なっ!?」

 

 瞬間移動にも等しい速度でロックウィルの目の前に現れるシロ。そしてそっと相手の胸に手を添える。その瞬間にロックウィルの体に超衝撃が浸透し、弾けるように吹き飛んだ。

 

「ぐう~、効いたぜ、ホント」

「あら?効き目が悪いですね」

 

 一撃とは言わないものの、相当なダメージを与えられると思っていたシロは、不思議そうに無傷のロックウィルの事を見ていた。

 

「だが何となくわかった」

「そうですか。ではどうします?」

 

 ロックウィルは大剣を構え、再度接近を試みた。しかしシロはそれを許さずに、静かなる波動を連発し牽制を行う。

 

 だが――

 

「おらっ!!」

「っ!?」

 

 波動が斬り裂かれ、続けてシロの元にも斬撃が届く。それを片手で防いだシロだったが、打ち消しきれずに距離を取るように飛び退いた。

 

(私の能力が押し負けた!?いえ、どちらかとッ!?)

 

 考える暇もなく素早く追撃をしてくるロックウィルに意識を戻し、防げるものの想定外の衝撃をその身に受ける。

 

(これも防ぐのかよ。しかも調整も始めやがって)

 

 能力で有利に立ったロックウィルだが、シロも負けじと情報を集めて対抗してくる。それは斬撃と波動がぶつかる度に調整されていき、拮抗に近づいていた。

 

(なんとなくわかりました。能力の本質は“規則”ルールを操作するか付け加えるといったところでしょう。それで私の能力よりも有利に立つルールを使っていると。使い方を見るに強引なルールは作れないのでしょうね)

 

 そして波動を束ね、極限まで細めた斬撃が大剣を弾く。しかしそれをわかっていたというかのように、勢いの増した回転斬りがシロを襲う。

 

「効きませんよ」

「わかったか……」

 

 次は手をかざすまでもなく空中で止められた大剣。それの強度は凄まじく、即座に放たれた衝撃をも無効化されじりじりとしか動かない。

 

「衝撃よりも斬撃を強くするように書き換えたようですが、私が斬撃を使えないとでも?」

「そうは思っちゃいない。ただ少しでも気をそらせればいいと思っただけだ」

 

「は?」

 

 じりじりと動いていたはずのロックウィルが急に動き出し、シロの体を斬り裂き鮮血が飛び散る。

 

「なっ!なにがっ!!?」

 

 驚きのあまり同じことをするが、ロックウィルは止まらず大剣も弾けない。次々に放たれる斬撃をどうにか避けようと動くものの、負傷と動揺のせいで完全に避けきれずに傷が増えていく。

 

「くっ!でしたら!!」

 

 地面を破壊し足場をなくす。そして後方に飛び退くとともに、大量の瓦礫と衝撃をロックウィルに押し付けた。

 

(と、止まらない!斬撃も無暗に撃てませんしどのようなルールを――っ!?)

 

 だが大剣を数回振るだけですべてが跳ね除けられ、即座に迫ってくる斬撃を避けきれずにシロは目を見開く。その一撃は強引に避けることはできるが、勝ち目がなくなることには変わりなく現状の先延ばしが限界だろうもので、そもそもシロがそのような考えに至る暇すら与えないものだった。

 

 しかし、その斬撃はシロに届くことはなかった。

 

「ふ、吹き飛んだ?」

 

 誰かに横やりを入れられたのか、ロックウィルは殴り飛ばされたかのように真横に吹き飛ぶ。それを好機と思ったシロは、息を整え応急処置をしながら周囲を確認した。

 

 

「あなたは?」

 

 紺色の長髪で、白のワイシャツに黒いベストとネクタイ、スラックスというスタイリッシュな格好をした女性の麗人のような男性がそこにいた。

 

「誰だお前?」

「俺はエトワール・スレイヤー。単なる通りすがりだ。面白そうだから手を出させてもらった」

 

 起き上がったロックウィルの問いに、自己紹介のあいさつをするエトワール。それと同時にシロの攻撃よりも認識がしずらい何かが放たれる。だが警戒していた二人はそれを難なく防いだ。

 

「ここにいる奴らはみんなそうだな。回避も防御も不可能なはずなんだが」

 

(横やりが入って助かりましたが、厄介そうな能力ですね)

(透過性のある念力みたいなものか。防ぐのが難しそうだ)

 

 凶悪な能力者が割り込み、一対一対一の三つ巴となった戦場で、三人は決着を着けるべく一気に動き出すのだった。

 

 




 投稿キャラを使わせていただきました。

少し聞きたいのですが、当作品に出てくるキャラの強さは……?

  • バケモノ
  • 凄く強い
  • まぁまぁ強い
  • 普通
  • 弱い
  • 凄く弱い
  • ザコ
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