突如として現れた獣人の少女のような乱入者に、二人は呆然としていた。
「やぁ、私は
勝手に話を続ける魔魅さんに、観測者は待ったをかける。
「ちょ、ちょっとまってくれ!意味がわからない。こんな状況で?え、なんで?」
「こんな状況って……私にはわからないな。なんせこの世界には、今来たことろだからね。出来たら説明してもらえる?」
黙り込む観測機とは対象的に慌てている観測者。そこで状況を一切把握していない魔魅さんは、状況確認のために説明を求めた。
「この世界は宇宙って場所で、今こいつと戦争中で滅びかけてんだ。虚空に落ちるってな。ってかそれ知らないってことはお前、別世界から来たのか?」
「うん、そうだよ。宇宙外世界からやってきたんだ。虚空の先にある狭間世界ってところさ。たまたま繋がったからね」
どうやらこの宇宙が虚空に触れた影響で、向こう側の存在が一時移動できるようになっているようだ。それに驚いていると魔魅さんは観測機の方を見て
「ああ!観測機じゃない。一兆年ぶりだね。元気してた?」
「……」
呼びかけに答えない観測機に、魔魅さんは相変わらずの笑みで続ける。
「元気じゃなさそうだね。このまま行くと壊れるのも時間の問題かな?そんな滅びかけのキミたちに朗報だ。今回開催される異次元大会ではね、優勝者の願いを叶える事ができるんだ!」
元気に、朗報で名案があると言う魔魅さん。そこでやっと観測機が声を出した。
「……ボクのことを恨んでるのか」
「……変なことを聞くね。キミのせいで、私たちの計画がどれだけ狂って、こちらがどれだけ被害を受けたと思ってるのかな?狭間世界は大幅な弱体化を受けて、不明の怪物共を除いた六大施設以上の存在たちはマトモに活動できなくなった。管理者に敗北するだけじゃなくて、こっちの世界にやってこさせるからだよ」
声色は変わらず目を細めて笑顔のままそう言い放つ。だが内容の通り、隙間から見える瞳には何も写ってはいない。
「そんなつもりはなかった、ボクたちだって……」
「結果が全てだよ。過程なんてそれを飾るか言い訳のための理由づけでしか無い。たじろぐ暇があるならさっと動いて結果を出すといい。末端とは言え、六大施設の一つを名乗っているならなおさらね。ということで、大会に出場するよね?」
弁解を許さず、一方的な威圧を加える魔魅さんに、観測機は
「わかった。必ず優勝して復活してみせるよ」
「そう言うと思ってたよ!今のキミには何も期待してないけど、大会自体は楽しくなりそうだ!ってことで一応直してあげるね」
「なッ!?」
魔魅さんは何かしらの道具を取り出し、それから放たれた波動がその場にいる全員のすべての傷と破損を直していく。
「それは……修復機関……」
「その劣化版だよ。応急処置だからね。ムリしないように。で、キミはどうするのかな?」
道具を仕舞い、観測者の方へ向いて話しかける。
「少し……」
「考える暇なんてあるのかな?この世界は虚空へ片足突っ込んでるんだよ?猶予はあるとは言え滅ぶのも時間の問題だね。それにこっちだって、他に参加者を集めなきゃいけないんだ。で、答えは?」
魔魅さんにとって相手の事情などどうでもいいようで、さっさと返答をしろと言う。
「わかった。参加する。その代わり、俺の仲間たちにもその話を回してくれ」
「ん~わかったよ。祭りごとは多いほうがいいからね。見つけたら話しておくよ。じゃ、お二人さん追加で行ってらしゃい!」
そう言うと空間に穴を開けて、二人に入るように促したのだった。
少し聞きたいのですが、当作品に出てくるキャラの強さは……?
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バケモノ
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凄く強い
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まぁまぁ強い
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普通
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弱い
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凄く弱い
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ザコ