観測を終えた観測者は、一気に攻めの姿勢になり、今までにない巨大な飛斬が深海竜へと放ち、相手は大きく斬り裂かれる。
『防御をすり抜ける方を選んだのね』
(いつもの事だ!)
張り巡らされた防衛機構をすり抜け、深海竜の体を傷つけ続ける飛斬。しかも深海竜の再生も若干鈍い。
『再生しにくいようにするなんて、悪質ね』
(戦いってのはそう言うものだろ!)
攻撃の手が減ったが、攻撃の質が悪質なものになった。それに違和感を思えながら、深海竜はより多くの水流と水圧を操り、ミンチにしようと仕掛けてくる。
『気づかないのね』
(そりゃな!ギリギリまで気づかれないようにしてるからな!)
水流の隙間を縫って戦う観測者は羊さんにそう返す。違和感の無いように細工はしている。そのための布石も条件もすべて整え、相手の認識を理解した上で、常に調整を繰り返している。それを最小の労力と最高の効率で行っているのだ。
『確かに相手からすれば自分が優勢に見えるわね。あの子の事も気にしなきゃいけないのも大きいし』
(いるんだから利用ぐらいはさせてもらうわ!)
深海竜は秋奈にも意識を割かなければいけない。秋奈はいつでも戦えるように準備はしているものの、観測者と深海竜の戦いが終わるまで手を出す気はないのだが、観測者はそれを利用してより効率的に隙を見出していた。
『でも厳しい?』
(当たり前だ!)
水流に流されて来た猛毒クラゲの群れを乱斬で斬り刻む。同時にその隙間から細長い深海魚が噛みつきに来ており、それを水流を利用して受け流す。そして立ち止まらずに飛斬を放ち、直線状にいた巨大なアンコウやサメなどの生物群ごと深海竜に攻撃を加える。常にこれだけの攻撃をさばき続けなければいけないのだ。
『あれ?変えるの?』
(ダメージ気にされるよりマシだ!)
観測者は意図に気付かれまいと、奥の手を出されない程度にわざと隙を晒してより攻撃は過激化する。その中には精密な攻撃も含まれており、観測者はより窮地に立たされたかのように見えていた。
『総量が大きいと大変ね』
(だから困ってんだ!)
歪み続ける視界に水と同化した見えない無数の水針、擦り潰そうと増す水圧と流れの勢い、水温も自由自在で水中にできる気泡は爆発物であり、固形化した液体の残骸が激流となって深海生物たちと共に流れてくる。一瞬でも気を抜けば消えてなくなるであろう猛攻。強引な攻撃も混ざり始め、流石の観測者も手が足らなくなり始めていた。
そんな時だった。
『あ……』
(なッ!?)
世界に響く大爆発が連続して起き、秋奈の領域が破壊される。それと同時に空と言う概念が崩壊し、星を埋め尽くす圧倒的水量と水圧が世界を満たしにかかる。
『あら?』
(計画を早める!)
これ以上は割に合わないと観測者は用意しておいた攻撃を放った。それにより想定以上のダメージを負った深海竜は、観測者に集中すると同時に、自分が先に攻略されたのだと理解する。その事実に驚き目を見開きながらも、即座に対応しにかかろうとしたが
『よかったわね』
(あいつ!)
数百キロ先から放たれた、大海を割る飛斬の一撃が深海竜へと直撃し動きを鈍らせる。それは深海竜にとって不意打ちであったが大したダメージにはならない攻撃だ。しかし観測者が隙を突くのには十分すぎるものになっていた。
(終わりだ)
重症覚悟で口を開けて、真正面に添えた観測者を咆哮で消し飛ばそうと溜めていた強大な力が放たれる。だが観測者は、研ぎ澄まされた感覚とやけに冷静な思考で、相手の最後の一撃ごとすべてを断ち斬ったのだった。
~おまけ~
秋奈はクラーケンだとかの巨大な深海生物たちと相手してたところに、深海竜の水爆攻撃を連続して受けて結界が破壊されたよ。それに対し秋奈は、一対一はお気に召さなかったのかと戦闘に入る気で飛斬を深海竜にはなったよ。
因みに深海竜の奥の手の一つは、観測者に使おうとした崩壊砲みたいなのだよ。
これは、制御下にある物質を極限まで圧縮して水爆を引き起こしてなお崩壊するまで圧縮して、相手に光線上に解き放つ結構強い技だよ。
少し聞きたいのですが、当作品に出てくるキャラの強さは……?
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バケモノ
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凄く強い
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まぁまぁ強い
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普通
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弱い
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凄く弱い
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ザコ