~異次元大会~作者と愉快な仲間たち(乱入者視点)   作:バトルマニア(作者)

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作者の本性

 気を失い動けなくなったチャラ男の元へと歩み寄った作者は、さっそくと言った風に作業を始める。

 

「なにをしてるんですか?」

「なに、お前が気にすることじゃねえよ。そっちで待ってろ」

 

 アルトリアの質問をそう流しながら、男を物理的に拘束し、意気揚々と能力を使い何かを書き込む。

 

「俺に逆らえない、仲間になる、友好的に接する……どれもダメだな」

 

 書いた文字が直ぐに弾かれ、どれもうまく行かない。やはり対象の意に反した事は非常に効きにくいようで、作者は軽いため息をついていた。

 

「行動制限とか目覚めないようにはできたが、はていつまでもつものか」

 

 かろうじて書き込めたことも徐々にだが消えかけてきている。これも定期的に書き換えなければならず、やればやるほど効果は薄くなるだろう。

 

「いっそのこと暴走させるか?でも逃げきれるかな?」

 

 一番簡単な方法を使おうかと考える作者。だがそれはリスクが大きく最終手段にしたいようだ。

 

「かと言って強引に書き込むのもリスクが高いし、少しづつ切り崩していくのも時間が掛かりすぎる。その間無防備だから邪魔されたら終わりだ。そもそもこいつが目覚めないなんて保証どこにもないし……よし後で考えよう!手を出さなきゃ動けないだろうし」

 

 狭間の住人は多元存在である。そのためやろうと思えば何でもできるのだが、それはあくまで理論上の話でしかない。現実はそううまく行かず、実力が足りない事は“出来はするが割に合わない”のだ。

 

 なおチャラ男は動けないようにがんじがらめに拘束された。

 

「あ~、楽にできると思ったんだがな。とんだ見当違いだ。情報の複写だけしとくか、細かいのは大会後に見ればいいや」

 

 作者の目的は金策とネタ探しである。大会に出場したのも他世界の情報を集める為で、都合がよかったからに他ならない。

 

 

「せっかくだしお前の情報も複写させてもらうぞ」

「……」

 

 作者の問いかけに答えないアルトリアは、どこか虚ろな目をしていた。

 

「隙があったから書き込ませてもらったが、こっちはうまく行くんだな。やっぱ無防備で友好的だとやりやすい」

 

 作者は共闘した際にそのようなことを書き込んだのだ。そしてそれは徐々に侵食し、アルトリアに大きな制限をかけていた。

 

「とはいえ完全に制御出来てるわけじゃないんだ。扱いを間違るとすぐ解けちまうから……っと慎重にしなきゃな」

 

 そう言いつつ情報を抜き出す作者。それは一瞬で終わる作業だが、その一瞬は非常に高い集中力と完全な無防備状態という枷が付きまとう。万が一支配が解ければ、致命傷ないし大ダメージは避けられない。

 

 

「さてどうするか?できるのは簡単な指示だけ。本人の意にそぐわない事は弾かれ、最悪即時解除か。多少の記憶ならまだしも、根本的なところには手が出せないからこっちが合わせないとな」

 

 そう言いつつ作業を再開した作者。

 

「結局やってること、手のいい誘導なんだよな。使い勝手も悪いしよ、ここで襲撃とかされたら敵増やすだけじゃん、ホント……」

 

 愚痴を言っているが、これもそれも作者が修行をサボっていたからである。事実狭間世界には、作者の上位互換など探せば普通にいるのだ。

 

「友好力と本人の強化は当たり前として、都合いいように記憶でも弄っとくか。認識操作できれば楽なんだが安定しないから駄目だし、違和感も持たれないようにしないと……」

 

 そうして都合のいいようにアルトリアを支配し直し、目の前でパチンと手を叩いたのだった。

 

 




 ~おまけ~
・洗脳や催眠、支配について
 多元存在は超高密度存在な為、つけ入る隙間がなく支配系や状態異常が完全に効くことはない。だが浅い部分はそうでもなく、専用の能力や特化型が頑張れば多少は効く。しかし根本は変えられないため、時間か効果の度合いかどちらかしか取れない。
 なお作者は、ムダなことを書き込んだり余計なことをするのと単に下手なだけである。
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